L'X de Larrivaux/ リクス・ド・ラリヴォ
L'X de Larrivaux X(リクス)・ド・ラリヴォ
400年間、代々女性が当主を務めたシャトーの
滑らか&エレガントな、魅力一杯のボルドーワイン。
しかも、場所も穴場、
ラフィット、ムートン、ラトゥールがひしめくポイヤック村と、
モンローズ、コスデストゥルネルで有名なサン=テステフ村の間に建つ
隠れ名醸地です!!
エレガントな味わいの訳は、
メドックで400年以上、女性当主が管理する
女系シャトーだから。
メドックといえば上質なカベルネですが、
ここサン=テステフ村付近は、
上質、リッチな味わいのメルロ種も生み出すことで知られています。
女性当主の感性で、そのメルロ種を主に使い絹のように滑らかでエレガントな、
女性的な味わいに仕上げられたボルドーワイン。
濃いルビーレッドの色で、カシスやブルーベリー、
リコリスのような甘いハーブの香りを感じます。
上品で滑らか、ボリューム感を感じるようなタンニン(渋みの成分)があり、
甘み酸味渋みのバランスが良く、余韻をしっかり感じる赤ワイン。
2010年のボルドーは外れがない、といいますが、
この左岸と言われる有名産地のものは、さすがという出来栄えです!
カベルネ種からの、アクセントのある香りや味わい、そしてほんのり樽香を感じる、
飲みごたえのある仕上がり。
今のボルドーでは珍しく伝統的な4品種を絶妙にブレンドした配合で
バランス感も絶妙です。
これぞボルドー!という、お手本のような造り、長い伝統を感じる、コクの中にも
上品な味わいを感じる1本です。
リリース開始から少し待って、味が落ち着いたころ合いを見て今回輸入しました!
今飲んでも美味しく、まだ熟成もできる、それがこのワインの魅力です。
クラシカルでいてエレガントな、品質の高い味わい。
ラベルデザインにもどこか女性的なセンスの良さを感じます。
テーブルにこんなワインが1本あると、一気に華やぎますよ。
当たり年のワイン、もちろん手に入れればすぐ試してみたくなりますよね。
でも、こういった良いワインほど、一休みさせて味がなじむのを待ってあげると
さらに美味しくなるんです。
今回のワインは、そんなワインの最初の飲みごろと言ってもいいタイミング。
もちろん、女性当主ならではの繊細な味わいも魅力です。
「ワインの女王」の異名をとるボルドーワインの醍醐味を楽しんでください!
ボルドーについて調べるならば、
やはり外せない大御所ロバート・パーカー氏。
実際の味わいも素晴らしいものがありますが、彼の総評からも分かる通り、
やはり「歴史的」といっても良いくらいに素晴らしい出来栄えの年のようです。
「今まで試飲した中でも3つの最も偉大なボルドーのヴィンテージ(2005年、2009年、
2010年)」と述べており、世界中でこのヴィンテージをめぐり争奪戦がおきています。
2009年に比べ雨が少なかった、と言われる2010年は、その分葡萄の果実一粒一粒の凝縮度が上がり、味わいの
強さ、タンニンがとてもがっしりした出来栄えでした。
「クラシカルな魅力を持つ年」と言われ、特に熟成ポテンシャルについて高い評価を得ています。
ボルドーワインの本当の魅力は、この熟成です。
これ、と一つワインを決めて長く付き合ってみるのがおすすめです。
同じワインなのに毎年味わいが変わって行く様子が楽しめますよ。
記念日に毎年空けて行く、そんなワインの楽しみ方も、
ポテンシャルの高い年のワインを選んであげれば気軽に試せます。
ワインショップソムリエ六本木 セラーマスター 江畑
シャトー・ラリヴォ
シャトー・ラリヴォは、最初の所有者であったCalheil子爵夫人の子孫が
現在も管理しており、同一家系が長期所有する数少ない例として、
地元でもよく知られています。
※因みに、ここシャトー・ラリヴォは、よく言われる「ワイナリー」の意味では
なく、本来の意味で「城館」として造られたシャトーでした。
およそ75ヘクタールの領地には森や牧草地、今は使用して
いない狩猟地、そしてぶどう園があります。
ぶどう畑があるのは、砂利質の丘陵地です。
ポイヤック村とサン・テステフ村にちょうど挟まれたこのエリアは、
両村の恩恵も受け、ワイン造りには非常に適した土地です。
ボルドーでは多くのシャトーが買収や相続によって次々と所有者を
変える、そんな光景は日常茶飯事。
そして買手によって、造られるワインの品質が乱高下するのもよくある話です。
そのことを考えれば、同じ家系が先祖代々同じ情熱で管理するシャトーは、管理が安定して行き届いており、飲み手としても安心して毎年購入できます。
代々女性当主が切り盛りするからでしょうか、
このラリヴォのワインは柔らかいメルロ種を上手に使い、
絹のように滑らかで、エレガントな女性的な味わいとして、
フランス国内でも高い評価を受けています。
現当主はBerengere Tesseronでやはり女性です。
彼女は、格付け第4級のシャトー・ラフォン・ロシェの当主、
Basile Tesseron氏と2008年に結婚しました。
Berengere Tesseronさんより
~1580年まで遡る私たちの歴史、代々受継がれてきた女性たちの物語は、
名醸地として名高いサンテステフ村にちょうど接する場所、シサック・メドックから始まりました。
ラリヴォ、このシャトーは最初から変わることなく一家の女性の手によって運営され、維持されてきました、
そして1861年には、最初のワインを世に出しました。
2005年、私はこのシャトーを受け継ぎ、テクニカルディレクターであるクリストフの助けを借りながら、
このシャトー、そして歴史と伝統を次代に残す役目を担いました。
なんて喜ばしい挑戦なのでしょう~
当主のベレンジェールさんは、すでに400年以上に渡る伝統とワイン造りを受け継ぎ、
また次の女性にそれを渡すため、誇りを持ってワイン造りに向き合っています。
75ヘクタールの全所有地のうち19ヘクタールがぶどう畑です。
(その他は森や牧草地で、非常にゆったりとした自然の中でぶどう栽培がおこなわれて
います)場所は3箇所に分かれており、それぞれ適したぶどう品種が植えられ管理されて
います。
幸いなことに、この土地は非常にぶどう栽培に適しており、典型的なメドックの土壌と言え
る土地。70%が粘土・砂利質土壌で、残り30%が粘土石灰質土壌で構成されており、
力強さとエレガンスを与える土壌と言われています。
クラシカルなメドックワインを規範とし、4品種の内から選んで
使用します。なかでも、メルロ品種を特に大切にしています。
可憐なスミレの香り、滑らかでエレガント、ふくよかで優しい
特性を持つこの品種は、サン・テステフ村よりのメドックの土壌
に合うだけでなく、女性の手で脈々と受け継がれてきたシャトー
であることを表現する為にも、最も大切な、テーマとも言える
ぶどう品種でした。
ぶどうは収穫後徐梗(茎から実をすべて取り外す作業)し、完熟した
ジューシーな果実のみを使用します。
その後およそ21日間タンク内で発酵させます。
※この時、色素や味わいなどを、果皮や種からもしっかり抽出する
ために、ぶどうの実丸ごと漬け込んだ状態で21日間発酵させます。
出来上がったばかりのワインは、その後いくつものオーク樽にいれて
16~18カ月かけて熟成させます。
因みに、この時30%は新樽と呼ばれる、おろしたての樽を使います。
新樽も使用することで、ほんのりと香ばしい樽香が漂うワインを作る
ことができます。
テクニカルディレクターのクリストフ・バルベロン氏は、このユニークな土壌やぶどう品種の構成について、
こう語っています。
「どのヴィンテージも同一ではなく、まるで毎年生まれ変わっているかのように新たな魅力を発見する。
私たちは、この幸せをボトルに込めているだけです。」
女性当主の彼女のコンセプトと独特の土地から造られるワインの魅力。
ボルドーの中でも、少しユニークな魅力を持つ「シャトー・ラリヴォ」に関わることが出来て幸せだ、と語ります。