ドン・メンド DON MENDO
ボデガス・サン・ヴァレーロ BODEGAS SAN VALERO
「ドン・メンド」シリーズは、
アラゴン州の歴史ある生産者、
ボデガス・サン・ヴァレーロの
スタンダードとも言える
定番ワイン。
古き良きスペインの伝統を継承するスタイルで造られ、
それは時代が変わっても同じように造り続けられる、
大切な伝統的味わいです。
アラゴン州だけでなく、スペインを代表する歴史ある
ボデガとして、サン・ヴァレーロでは
この古典的ワイン造りを守り続けています。
ファン・カルロス1世が、
カリニェナ誕生75周年のお祝いに
この地を訪れた際、
ドン・メンド グラン・リセルヴァが
供されました。
ポップでお洒落なラベルと凝縮味のある濃いめの味わいで
飲みごたえがある、
そんなスペインワインをたくさん見つけることができます。
しかし、実はスペインの広いワイン文化にはまだまだ多くの可能性があります。
若いワインでフレッシュな香り、味わいを楽しみつつ、
すいすい飲める、デイリーワイン。
農薬や化学肥料を使わない自然派の畑造りというのも
毎日飲むワインとして嬉しいポイントですね♪
チェリーやベリー系の果物の甘い香りに、カシスやハーブのようなアクセントのある香りが徐々に
出てくる。味わいは優しく、瑞々しい果物を思わせるジューシーさが魅力。
タンニンは穏やかで、飲んでいても引っ掛かるものがなく、すいすいと飲み進めてしまうワイン。
食事中のおともに、また皆と集まってスポーツ観戦をするような場など気軽なシーンで
活躍しそうな飲み疲れないワインです。
通常この価格帯では使用することが難しい高貴品種「カベルネ・ソーヴィニョン」も使用。
それは、このあたり一帯の土壌に砂利質・小石や岩だけという水はけのよい場所があり、
カベルネソーヴィニョン種の栽培に向いているからです。
ベリー類の甘い香りに混じって、ほんのりカシスやミントの甘い香りが楽しめます。
淡い黄色、輝きのある澄んだ白ワイン。
カモミールやエルダーフラワーなど、小さな白い花を思わせる優しい香り。
リンゴや柑橘を思わせる清涼感のある味わいにミネラル感も感じられ、フランス南部から
スペインでとても愛されている“マカベオ”というぶどう品種の特徴が良く出ています。
フレッシュな味わいはあるのに、優しくて落ち着きのある、とても飲みやすいワイン。
前菜から野菜の料理、魚介料理はもちろん、鶏肉やハムなど軽めの肉料理にも
美味しく合わせられます。
もともとスペインだけでなくワイン生産国ではワインを樽で寝かせてこなれた状態にし、
その風味を楽しむ文化がありました。
造り立てのワインが渋くても、樽で寝かせておくことでまろやかになり香り、味わいともに複雑になる。
そんな発見から徐々に普及するようになってきました。
近年消費国として重要な位置を占める
アメリカマーケットの嗜好に合わせ、
「一口目が美味しい、果実味が強くパワフルなタイプ」
が輸出用として強化されてた結果、樽の使い方にも
バリエーションが生まれました。
(バーベキューや、フライドチキン、ワイルドな肉料理、
などとも美味しく合わせられるように)
このようなタイプのワインは1本数千円から時には
数万円の値を付けることも。
高価な新樽を使い、さらに内部をしっかり焙って焦がすことで、ワインに強い風味をつけようとしたもので、
伝統的なこなれた優しい飲み口、深みを出す樽熟成とは少し異なります。
しかし、実際アメリカの専門誌で高得点を取るものはこのように新しいスタイルのスペインワインが多く、
今では多彩なスペインワインの魅力の一つと言えます。
造り立ては渋すぎたり、強過ぎる味わいのワインを
樽熟成させていくと、味が徐々にやわらかくなり、
味や香りに深みが出て、
ある時、最高のタイミング(飲みごろ)が訪れます。
生産者はそれぞれ美味しいワインを作るために
どの樽を使うべきか、どれくらい熟成させるべきかを
常に研究しています。
では具体的に、樽を使うとワインの味は
どうなるのでしょうか?
ワインを樽に入れ、涼しい地下セラーで熟成させると、オーク(楢の樹)で造られた樽の風味が徐々にワインへと
移ってゆきます。
一般的には、バニラ、スパイス、キャラメル、そして焦げたスモーキーな風味が樽香の特徴です。
しかし、樽の産地、何年使用したか、樽の内側をどれくらい焙っているか、といった部分で、造り手ごとに
それぞれ微妙な差異が生まれます。
果実味だけでなく、このような複雑味を足しつつまろやかな飲み口にする、これが樽熟成のメリットです。
一方で樽熟成ワインのデメリットは、その分樽の価格が影響し、値段が上がってしまうことでしょうか。
しかし、このサン・ヴァレーロのワインは、
最も長期間熟成させる最上のグラン・リセルヴァでさえなんと2,000円以下!!
この価格で楽しめる本格樽熟ワインはそうそうありません!!
12か月間、アメリカンオークの樽で熟成させたワイン。
アメリカンオークは、フレンチオークに比べて樽の影響が出やすく、バニラを思わせる
香ばしい樽香が感じられるのも特徴です。
濃いめのサクランボを思わせる澄んだきれいな赤い色で、イチゴやラズベリー、ブラックベリー
等ベリー系果実の香りや、プラムなど大ぶりの果実の香り、少しメンソールやタイム等ハーブ
を思わせる爽やかな香りも感じられます。
全体をまとめるように、余韻に樽香がほのかに香ります。
熟成によって柔らかくなった味わいは、上品で滑らかな飲みごこち、熟成の甘みや酸味、
渋みといった要素がバランスよくまとまっています。
15か月以上熟成した、アミノ酸が出始めているようなハードチーズ、トマトやオリーブオイルを
たっぷり使って旨みを出した料理と良く合います。
最上級のグラン・リセルヴァは、最低60カ月(5年)の熟成が義務付けられています。
強い味わいや渋みといった要素が落ち着き、熟成の旨みが感じられるようになるまで、
蔵が責任を持って管理するよう定められています。
60か月の中で24カ月はアメリカンオークで熟成され、柔らかく甘い樽香が余韻に香るように
造られています。
残り36カ月のボトル熟成により、ワインは滑らかになり上品でクラシカルなスタイルへと変わります。
アメリカンチェリーのように綺麗なルビーレッドで、グラスの縁には綺麗なオレンジ色も見えます。
チェリー、ラズベリー、アプリコットといった果実の香りに、森のコケやミント、タイムを思わせる
清涼感のある甘い香り、甘草やニッキの甘苦い香り等 様々な香りが感じられます。
渋みは熟成によって綺麗な甘みと旨みに変わっています。
甘く煮た小豆のような、ほっこりした優しい甘みと酸味、残った渋みがバランスよくまとまり、
休日にゆっくり時間をかけて飲みたい、とてもエレガントなワインにし上がっております。
飲む時は15~17度くらいの温度がお薦めです。
肉料理全般、熟成チーズ、イノシシ等ジビエや、旨みの強いイベリコ豚の料理等と良く合います。
ボデガス・サン・ヴァレーロは
1944年にカリニェナに創立されたワイナリーで、
カリニェナで最も重要なワイナリーの一つ
と言われています。
現在は葡萄生産者組合員700人が登録し、
葡萄作りの伝統と情熱を持つ協同組合として、
安定した美味しさ、コストパフォーマンスの良さが
評判を呼び、世界中に輸出している
スペインを代表するワイナリーの一つ
です。
ボデガス・サン・ヴァレーロは協同組合です。
その運営ポリシーは、
「高品質でカリニェナの土地らしいワインを作ること」
「その為にはあらゆる努力をいとわないこと」。
スペインのワイン醸造所の中でも、
革新的・進歩的と言われる取り組みで、
一目置かれる存在となっています。
ボデガス・サン・ヴァレーロでは、ワインが生まれる場所
独特な個性をワインにもたらす
葡萄が栽培される畑こそ、
ワイン作りに最も重要な要素の一つ
と考えています。
そのためテクニカルチームが年間通しての成長を
管理するため、葡萄畑をモニターしています。
害虫駆除剤の使用を最小限にするため、
葡萄についての調査研究を実施します。
例えば農薬を散布する代わりに、
フェロモナス-ポリーリャと呼ばれる害虫対策の
フェロモン剤を使用します。
畑、その土地の環境に影響を与えないクリーンな対策
方法として、重点的に取り組んでいる方法の一つです。
世界中に輸出するようになってもう25年以上、
このロングセラーの歴史が、コストパフォーマンスが高く、
品質も安定してぶれがない、
そんな老舗ボテガの人気を物語っています。
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