Chateau Saint Jacque de Siran
サン・ジャック・ド・シラン
\\ 最安値特価に挑戦中!//
5大シャトーの一つ、「シャトー・マルゴー」で知られるマルゴー村。
この村の中でも評論家の注目を集める生産者がシャトー・シランです。
情熱的なオーナーが昇格を目指して造るワインは、マルゴーの土地の長所を十分表現し、かつ5年~15年の熟成も可能な本格的な赤ワインを造ります。
優秀な醸造家をコンサルタントに招聘し、今実力・人気共にうなぎ昇り中の造り手が、シャトー・シランです!
マルゴーの有名な造り手、シャトー・シランが所有する畑は、マルゴーの24haとオーメドックの境界部分にある11ha。
マルゴーの部分からは「シャトー・シラン」、オー・メドック部分の畑からはこのサン・ジャック・ド・シランが造られます。
後者の畑はAOCマルゴー境界線にあり、地中は砂利質、表土はほぼ粘土質という複雑な区画。
粘土はリッチな風味をブドウに与えます。
また、砂利質土壌の水はけの良さのおかげで、ブドウの樹が水を摂り過ぎることがないため、水っぽくない=凝縮感ある、リッチなワインを生み出します。
このように、
マルゴーと良く似た特徴を持つ素晴らしい土地ですが、「マルゴー」とは境界1本隔てているために、法律上ラベル表記は「ボルドーシュペリュール」となります。
生産地ラベルの為、取引価格がマルゴーよりも下がる、これがコストパフォーマンスの良さの秘密です!
※同様の仕組みで安いワインが、神の雫にも登場しています。
[メルロ42%、カベルネ・ソーヴィニヨン36%、カベルネ・フラン22%]
サン・ジャック・ド・シランはマルゴーのCH.シランが手掛けるオー・メドックのワイン。
畑はマルゴーとの境にあり、テロワール的にも似ています。
完全手摘み収穫、ステンレススティールタンクによる発酵、12か月の樽熟成(15%新樽)を経て出荷されます。
1995年より、かのミシェル・ロラン氏(Michel Rolland)を
アドバイザーに迎えて品質が目覚しく向上している。
1932年クリュ・ブルジョワに選ばれ、2003年新クリュ・ブルジョワ階級付けで最高のクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに選ばれました。
しかし、メドック格付の見直しがされれば、最もグラン・ヴァンに近く、その実力はすでに5級シャトーに並ぶ、とも言われる。
(代表的な5級はランシュ・バージュ)
マルゴーの周辺の村である“ラバルド(A.C.マルゴー)”にあり、その歴史は1428年まで遡る事が出来ます。
創設者のウイリアム・ド・シランは、元はブルゴーニュの出身。
その後、トゥルーズ・ロートレック夫妻(有名な画家アンリ・ド・トゥルーズ・ロートレックの祖父母にあたる)の所有を経て、ミアイエ家が1859年以降150年間5代に渡って所有・運営しているメドックでも珍しいシャトーです。(ボルドーでは、所有者が頻繁に変わります)
●パーカーの印象は?
「一貫して信頼がおけるブルジョワ級のシャトーである。
最上のヴィンテージには、シランのワインは五級シャトーのものに相当する。
マルゴーのアペラシオン南部のラバルドにあるこのシャトーでは、常においしくてかぐわしい、深い色のワインをつくっている。
品質はメドックの五級シャトーと同レベルになることが多い。
このシャトーの所有者であり、管理者でもあるウイリアム=アラン・B・ミアイユは配慮が行き届いた栽培家であり、リッチで風味豊かな、磨きのかかったワインを年間年平均1万2000ケース生産している。
マルゴー・アペラシオンの特質を見事に反映したこのワインは、毎年違う画家の絵画を誇るムートン=ロートシルトのようなラベルも際立っている。
シランのワインは適度に熟成するまでに5~6年かかるのが普通で、最近のヴィンテージはどれもよく成功している。
何よりもシランは長い貯蔵に耐え、辛抱強い消費者に応えるワインである。
マセレーションの期間が長く(25日間)、タンニンの強いプティ・ヴェルドのブレンド率が高いために、最上のヴィンテージでは少なくとも15年間、熟成の可能性を持っている。
メドックのワインの新しい格付けが行われることがあるとすれば、シランの五級シャトーへの格上げが真剣に検討されることは間違いない。」
ロバート・パーカーJr.著 ボルドー 第4版より
ボルドーのマルゴー村にあるシャトー・シランを訪問。
ボルドーではシャトーの所有者が頻繁に変わる中、1853年からずっとミアイエ家が家族経営で所有・運営しているメドックの中でも珍しいシャトーの一つ。今回は現在オーナーのエデュアード・ミアイエさんにシャトー内やワイン醸造やシランの歴史についてご案内・解説していただきました。
ミアイエ家は、1859年にトゥールーズ・ロートレックというあの有名な画家の祖父母から購入したのが始まりだそうです。
またパーカーからも品質の高い評価を得ているシランが格付けに入っていないのはなぜか、失礼ながら聞いてみると、1855年のメドックの格付けを決める頃、所有していたロートレックがナポレオンに対立していたことで参加できなかったというお話があるそうです。
シャトーは、全部で87haの土地を所有していますが、そのうち35haがぶどう畑として、マルゴー、オー・メドック、ボルドー・シュペリュールのワインを造っています。
今回訪問させていただいた醸造所や熟成庫などシャトー内は2010年に改築リフォームされたもの、とても清潔感のあるきれいなシャトーでした。
また印象的だったのは、ずっと同じ家系で続けていくことへの誇りを持つ5代目当主エデュアードさんは、これまでの家系図や家族写真、昔使用していたタンクなど今では使用していないものも大切に保存していました。
醸造設備は最新の設備を使用し温度・湿度管理を行います。また熟成庫内もできたばかりでの新しいもので、重ねて積み上げれば500樽ほど熟成できるそうです。
樽は、新樽比率が30%ほど、ちょうど私たちが訪問した時は、ファーストラベルのAOCマルゴーのシャトー・シランが入っていました。約12か月ほど樽熟成が行われるそうです。
品種は、メルローが大半占めるのが特徴。その他。カベルネ・ソーヴィニョンとプティ・ヴェルドが入っていますが、メルローからくるフルーティーさにプティ・ヴェルドのスパイシーなタンニンがポイント、と仰ってました。
さらに厳重な熱い扉から地下に入る「核シェルター」へ案内していただきました。
ここはスイス人が作った本物の核シェルターだそうです。ただしここでは人間用ではなくワイン用です。
かなり広いです。ここなら家族で生活できそうなくらいのしっかりとした広さとワインがあります。
1912年物のシランなど古いヴィンテージのシランがたくさんありました。
そして、屋上へ案内していただきました。
目の前に見える畑は、AOCマルゴーのシランを造るラバルドのぶどう畑。さらに格付けシャトーの、シャトー・ドーザックやシャトー・ジスクール、シャトー・プリューレ・リシーヌの畑も隣り合わせであります。
これで先ほどのなぜ格付けシャトーに選ばれていないかの理由も納得できますね。
最後にファーストラベルのシャトー・シラン、セカンドラベルのサン・ジャック・ド・シランを試飲させていただきました。
2009年のサン・ジャック・ド・シランと、2012年と2010年のシャトー・シランをテイスティング。
どれもまだ若いヴィンテージのフルーティーさが強く、エデュアードさんが言っていたようにメルローの果実味がパワフルに感じましたが、タンニン分のとげとげした印象はなく今飲んでも十分においしくいただけるバランスとなっています。
マルゴーらしいしなやかな印象と優しいバランスのとれたワインです。
今回訪れた、ボルドー、マルゴー村のシャトー・シランのシャトー内を訪問した動画をまとめましたのでご覧ください。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。
●聞き手: ネットショップ店長田中、通訳・仕入れ担当セバスチャン、ボルドーネゴシアンデュボスさん