ドミニク・ローラン
DOMINIQUE LAURENT
瞬く間にスターダムへとのし上がった元パティシエが放つ異色の新樽率200%ワイン
ドミニク・ローランは前職がパティシエという異色な経歴を持ち、ニュイ・サン・ジョルジュにてネゴシアン業を営みつつ、代表的なワインを造っています。彼はコート・ドール中の多種多様なアペラシオンを求め続け、中には年間生産量が3000本に満たないものもあります。 ファースト・ヴィンテージは1988年。高価で手作業の多いブルゴーニュの赤ワインの中でも彼の名声は急上昇しました。 そして息子ジャンとドミニク・ローラン・ペール・エ・フィスを立ち上げ、経験を得るなか、樽の品質こそがワインの出来を左右するとはっきりとわかり、次のステップとしてオリジナルの樽造りにとりかかります。彼はトロンセ産の木材を自ら選び抜き、最低3年、最長7年かけて自然乾燥させるまでに至りました。彼はワイン造りに欠ける時間よりも樽造りのほうが時間がかかったと言います。 |
そして、早いうちから200%新樽という技法を見出します。それは、ドミニクにとってのトップ・ピノ・ノワールが持ち合わせているオイリーな感覚は、新樽からでしか得られない、という考えから、新樽で熟成させたワインをまた他の新樽に入れなおして熟成させる、という手法です。 それぞれのアペラシオンの秀でた特性を見出すというドミニク独自の技巧は、間違いなく、ドミニク・ローランがトップクォリティワインを生み出す生産者であり続けるための原動力となっています。 |
グラン・クリュの間にある唯一無二のプルミエ・クリュ
レ・スショは名声高いグラン・クリュであるエシェゾーとロマネ・サン・ヴィヴァンの間にあるプルミエ・クリュで、その二つに似て、みずみずしく、かつフルボディで土っぽさとスパイシーさを感じられる特徴を持ち合わせています。 口に含むとビロードのように滑らかなタンニンは官能的で、気品と格調の高さを感じられます。 年を経るごとに構成がしっかりしてオイリー感が増してきます。 肉付きがよくスパイシーなので、繊維質の多いお肉でもしっかり包み込んでくれます。 |