セレクシオン・ルセンド
SELECCION LUCENDO
フェデリコ・ルセンド・ディアス(Federico Lucendo Dias)は、史上最年少でスペイン最優秀醸造家に選ばれた天才として、いまやスペインで広く知られる醸造家です。
フェデリコは、四代にわたる生粋の醸造家の家系として知られるルセンド一家に生まれ、幼いころからワインに親しみながら育ちました。1999年から本格的にワイン醸造に従事するようになります。
2003年からは、フライングワインメーカーとして、スペイン国内のみならず、海外のワイナリーで醸造を手掛けるようになり、世界をまたにかけ仕事をするようになりました。
2006年、ボゼガス・エル・リンゼと呼ばれるプロジェクトに関わります。
そこで、彼は、ほとんど絶滅していた在来品種「ティント・ヴェラスコ」を復活させ、さらに特徴的なワインを生み出すことに成功しました。
2009年には、the Internatinal Classroom of Tastersによって、スペインのベストワイン醸造家に選ばれました。
セレクション・ルセンドの原型となったのは、1919年にカスティーリャ・ラ・マンチャ州、シウダー・レアル県の町、Argamasilla de Alba(アルガマシージャ・デ・アルバ)でCesar Lucendo Asensiにより設立された、当時としてはとても近代的で、ダイナミックなワイナリー「ボデガス・ルセンド」です。
彼の子孫は代々、ボデガの初代セザールのノウハウ、伝統的なワイン醸造法を受け継ぎながらワイン造りに熱心に取り組みました。
しかし、ルセンドの名を高めたのは、セザールの進取の気性に富む精神、現代の新しい技法も積極的に取り入れ、進化の歩みを止めないことでした。
Lucendo家は生粋の醸造家の家系として、スペインでも名が知られるようになってきますが、その評価を高めたのは、三代目のJesus Lucendo Alonsoでした。
彼はカスティーリャ・ラ・マンチャにおける代表的なワイナリーで醸造家として働いただけでなく、20年に渡って、同州の醸造学校でワイン造りを教える教師として、多くの醸造家たちを導いてきました。
さらに、Jesusの兄弟、Cesar Lucendo Alonsoと、彼の従兄Armando、Vicenteもそれぞれ醸造家としてワイン業界の仕事に携わりました。
Lucendo家は、とりわけ自然派ワインのパイオニアとして発展に努めたことと、醸造技術の発展に貢献した事で高く評価されています。
特に、醸造技術においては「カーボニック・マセレーション」と、「パーシャリー・ファーメンテッド・マスト」において大きな功績を残しました。
どちらの技術も伝統的なスタイルにはなかったものですが、今日、多くの若者のワイン離れが叫ばれる中で、この技法で生み出された華やかな味わい、親しみやすい味わいは、特に若い世代に高い評価を受け、ワイン市場の活性化に一役買っています。
現在は、4世代目となり、ラファエルとフェデリコの二人の兄弟、若き醸造家たちがこの伝統を受け継いでいます。
マルタ・シベリーナ
[ヴィオニエ80% シャルドネ20%]
華やかな香り、目の覚めるようなフレッシュ感
ルセンドの得意技、クリオマセレーション(低温下で果実の成分を抽出する技法)で造る白ワインです。
ブドウの収穫は早朝、すべて注意深く選別しながら手摘みで行います。収穫には12kgのかごを使い、果実がつぶれないように配慮します。2種類のブドウは、それぞれの品種ごとに醸造されます。ブドウのフレッシュなアロマを最大限抽出するため、ブドウは粒のまま低温下のタンク内に入れ、クリオマセレーションを行います。これは、赤ワインでよくみられる技法で、タンニンではなく、色素やアロマを最大限抽出するための醸造工程の一つですが、これを白ワインに応用します。
クリオマセレーション後に果実をプレス、マストの清澄を行います。
その後は16度で発酵を行い、各品種ごとのワインをバランスをとりながらブレンドし、味わいを整えます。
そして3カ月間、ステンレスタンク内で静置し、味わいをまとめます。この間バトナージュを行い、ワインに深みを与えます。
【醸造家のフェデリコよりメッセージ】
私たちは、2006年より、ワインを通じて絶滅の危機にある野生動物の保護団体をサポートするプロジェクトを行っています。
このプロジェクトは、トレドにある、スペインで最も古く、驚異的な畑を見つけたことがきっかけで始まりました。
その見捨てられたような畑に植えられていたのは、ティント・ベラスコというトレドの土着品種でした。140年以上の間ひっそりと受け継がれてきた、プレ=フィロキセラの畑で、ブドウは接ぎ木されていません。
このティント・ベラスコは、放っておいては絶滅してしまう、という危機に瀕していたのです。
この状況が、私たちには一つの動物を思い起こさせました。それは、絶滅の危機にある動物、Lince ibérico(イベリア山猫)です。
(リンセはスペイン人にとって絶滅危惧動物の象徴のような存在です。赤ちゃんが生まれたりすると、スペインでは全国でテレビでニュースが取り上げられたりします。日本で言えば、佐渡のトキのような存在です)
私たちは、このティント・ベラスコを50%使った赤ワインに、「Linze」という名をつけ、ラベルデザインはLince(リンセ)の顔をモチーフにしました。同様に、白ワインのマルタ・シベリーナも、名前の通りMARTA CIBELINA(黒テン)という絶滅の危機にある動物をモチーフにしています。
ブドウの樹を守りつつ、自然の一部も守りたいという思いから、このワインは、リリース当初より、収益の一部をこれらの動物保護団体へ寄付しています。
【テイスティングコメント】
色調は輝きのあるレモンイエロー。香りの第一印象はフレッシュなはちみつレモン。
夏の青空を思い出すような爽やかさ。
グラスを回すとグレープフルーツ、レモングラスやカルダモン、タイムのようなハーブの香り、
ヴィオニエ特有の白い花の香りが華やかに香ります。
口に含むと、生き生きとした酸味とミネラル感を心地よく感じる。
アフターには完熟したグレープフルーツのようなほんのりとした苦味が味わいを引き締めます。
ヴィオディナミでパワーを引き出したスペインらしいヴィオニエと、溌剌とした酸味と果実味を引き出すシャルドネのバランスが非常によい一本!
キリッと冷やしてテラスでの食事やピクニックのお供にピッタリです。
料理は魚料理全般に合います。特にレモンや岩塩を使用した料理が適切でしょう。
もし、サーモンをマリネにするならレモングラスやタイムと岩塩をすり込み小さければ半日、大きければ数日マリネし、薄くスライスしてセルバチコを添えて。
オーブン焼きなら、真鯛にタイム、パセリ、オリーブ・オイル、白ワインとスライスしたレモンをたっぷり入れてみてください。
デダロ・アンセストラル
[アイレン100%(樹齢100年以上の自根の樹)]
華やかな香り、目の覚めるようなフレッシュ感
このワインは製造工程で一切酸化防止剤を使用しない、ナチュラルワインです。(醸造中に自然発生する二酸化硫黄は若干含まれます)
ブドウはすべて手摘みで収穫。小さなかごを使い、ブドウが潰れないよう配慮します。
収穫後直ちに徐梗し、陶器のツボの中で24時間かけて醸しを行います。これはアロマを最大限引き出す最適な方法です。
その後ポンプは使わず、フリーランジュースのみ取り出します。
アルコール発酵は7日間かけて、陶製のアンフォラの中で行います。
発酵が進み、残糖がちょうどよくなったところで、ワインを瓶詰していきます。この時フィルターは使いません。ボトル内で酵母が残りの糖分を使い、60日ほどかけてスパークリングワインを造ります。
この方法は「Ancestral Method(アンセストラル・メソッド)」と呼ばれる、古くから受け継がれてきた、シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)より昔のスパークリングワイン製法です。
シャンパーニュ製法は、一次発酵が終了したワインに糖分と酵母を添加して瓶内で二次発酵させて造りますが、アンセストラル方式ではブドウの糖分だけでスパークリングを造るため、品種の特徴が出やすいと言われています。
※このワインは、酸化防止剤無添加ワインですが、ブドウの醸造中に自然発生する二酸化硫黄が僅かに含まれるため、輸入者裏ラベルには酸化防止剤の表示をしています。あらかじめご了承ください。
【醸造家のフェデリコよりメッセージ】
Dedalo とは、ギリシャ神話に登場する有名な発明家、ダイダロスのことです。彼は様々な発明品を手掛けたり、謎解きのエピソードなど多くの伝説を持ちますが、最も有名な作品の一つに、ミノタウロスを封じるために作ったクレタ島の迷宮(ラビリンス)があります。
では、なぜこのワインがDedalo(ダイダロス)か、というと、このワインを造る野生酵母も、同様に素晴らしい迷宮を作るから、なのです。
私たちのDedaloは、樹齢100年を超える自根のアイレン種のブドウから造られます。このブドウに付く野生酵母は、アンフォラで仕込む時、写真のような、複雑な模様を描きながら一次発酵を進めていきます。
この様子が、まるで迷宮を作る職人のように見えるため、私たちはこのワインをDedaloと名付けました。
【テイスティングコメント】
濁りのある淡い麦わら色
マスカット、洋ナシ、リンゴ、セージ、ジャスミン、白い花、カモミーユ
酸味は穏やかで果実味も控えめですが、爽やかでまろやかな口当たり、微発泡の泡がスムースで心地よい
スッキリと辛口で後味にセージのようなハーブの香りが残る
食中酒として食事を引き立てる微発泡の白ワイン
そして、魚介の旨みたっぷりのパエリアなら間違いありません!サフランの香りとも良くマッチします。
エル・リンセ・デル・シンクエンタ
[50%シラー 50%ティント・ベラスコ]
ルセンド家の名がスペイン中に轟くきっかけとなったのがこのワインでした。
絶滅の危機にあった「ティント・ベラスコ」とシラー種を使ったこのワインは、スペインのワイン・ジャーナリスト&ライター協会により「スペイン最優秀ワイン」の栄誉を受け、フェデリコがスペイン最優秀醸造家に史上最年少で選ばれる原動力となった1本です。
ティント・ヴェラスコはプレ・フィロキセラ、つまり接ぎ木されていない自根のブドウ樹です。
収穫は注意深く手摘みで行います。
まず14度で36時間醸しを行い、その後26度でステンレスタンクで14日間発酵を行います。
フレンチオーク樽へ移し、マロラクティック発酵を行います。
その後フレンチーク新樽で、8カ月熟成させます。
【醸造家のフェデリコよりメッセージ】
私たちは、2006年より、ワインを通じて絶滅の危機にある野生動物の保護団体をサポートするプロジェクトを行っています。
このプロジェクトは、トレドにある、スペインで最も古く、驚異的な畑を見つけたことがきっかけで始まりました。
その見捨てられたような畑に植えられていたのは、ティント・ベラスコというトレドの土着品種でした。140年以上の間ひっそりと受け継がれてきた、プレ=フィロキセラの畑で、ブドウは接ぎ木されていません。
このティント・ベラスコは、放っておいては絶滅してしまう、という危機に瀕していたのです。
この状況が、私たちには一つの動物を思い起こさせました。それは、絶滅の危機にある動物、Lince ibérico(イベリア山猫)です。
(リンセはスペイン人にとって絶滅危惧動物の象徴のような存在です。赤ちゃんが生まれたりすると、スペインでは全国でテレビでニュースが取り上げられたりします。日本で言えば、佐渡のトキのような存在です)
私たちは、このティント・ベラスコを50%使った赤ワインに、「Linze」という名をつけ、ラベルデザインはLince(リンセ)の顔をモチーフにしました。同様に、白ワインのマルタ・シベリーナも、名前の通りMARTA CIBELINA(黒テン)という絶滅の危機にある動物をモチーフにしています。
ブドウの樹を守りつつ、自然の一部も守りたいという思いから、このワインは、リリース当初より、収益の一部をこれらの動物保護団体へ寄付しています。
【テイスティングコメント】
紫がかった、チェリーレッドの色合い。ブラックベリーや完熟プラムのような黒い果実の香り、
トレファクトコーヒー(焙煎の時砂糖を加えた、濃厚な香りのコーヒー)、黒コショウなどのスパイス、
バニラ香、サンダルウッドやタイムを思わせるハーブの香りなど、複雑な香りを重層的に感じる。
滑らかで、芯のある味わい、しなやかなタンニンを感じます。
果実のコンポートやカカオ、メンソールを思わせるハーバルな清涼感溢れる香りを余韻に感じます。
香りを開かせるため、飲む1時間ほど前に栓を開けるか、デキャンタへ移してからサーヴするのがお勧めです。
肉料理全般によく合いますが、特におすすめなのは脂肪分の少ない白身肉の料理で、例えば地鶏料理や、キジやヤマウズラなど鶏肉系のジビエです。
スペイン伝統料理のパエリャもよく合います。
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- ボディ(コク)
2,420円 (税込)
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4,510円 (税込)
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