タンデム シラー・デュ・マロック / タルヴァン&アラン・グライヨ
TANDEM SIRAH DU MAROC / THALVIN & ALAIN GRAILLOT
二人の醸造家の友情で生まれた、珍しいモロッコワイン
Croze-Hermitageのトップドメーヌ、Alain Graillotアラン・グライヨとボルドーの醸造家で現在モロッコのDomaine Ould Thalebで活躍中のJacques Poulinジャック・プーラン、サイクリング仲間であるふたりの友情から実現した夢のコラボラシオン。お互いのワインビジネスの制約を超え、純粋な友情からうまれたこの一大ビッグ企画はもう今後二度とないほどの希少なワインを生み出しました。
もともと大会社のエグゼクティブで、社内でも部下の尊敬をあつめる人物でしたが、海外赴任を終え帰国(フランス)後、ワインを造ってみたいと思い立ちます。もともとワイン愛好家で、ブルゴーニュの造り手とも交信があったこともあり、造り手のアドバイスをうけながら現在のクローズ・エルミタージュの土地をみつけました。1985年からワイン作りをはじめ、その後の名声はご存知のとおり。 彼のつくりの最大の特徴は除梗しないこと。茎ごとタンクへ放り込んでしまう。
これは、ブドウが相当に清潔な状況でないとできませんが、彼はあえて余韻の長さとフレッシュさを得るためにこの方法をずっと続けています。
Jacques Poulin(ジャック・プーラン)
Jacques Poulin モロッコで800Haのブドウを管理しています。モロッコではブドウ農家のほとんどがブドウを売ってしまうため、ワインを造っているヴィニュロンは大変少ない。
Jacques Poulinの関係するドメーヌ・サレブでは、ブドウ農家からブドウを買い取りワインを作るネゴシアン機能も持ち合わせています。
こだわりのワイン造り
プロジェクトが動き出したのは2005年1月。まずは、ワイン業界でトップの経験と実力を持つ二人の総力をあげて、土地を探すことからはじめました。
探した条件は主にふたつでした。
①粘土石灰質の土壌。アラン・グライヨが得意とするシラーに適した土壌にこだわりました。
②海の近くであること。ブドウの生育には昼夜の寒暖差が大切ですが、モロッコでは昼も夜も35度程度の気候で寒暖差が殆どありません。しかし、海の近くなら、涼しい海風が畑をとおりぬけ、湿気も与えてくれるため、凝縮感のある、香り高いブドウに適した条件が得られます。
この条件に適した畑を6ヶ月間徹底的に探し、2005年7月に、ようやく畑の目星がつきました。
この畑から収穫されるシラー種のブドウを使い、アラン・グライヨがワイン造りを担当します。
ワインは40%をステンレスタンクで熟成、60%に樽を使います。この樽にもこだわっており、DRCをはじめ名門ドメーヌ御用達の樽メーカー、ブルゴーニュのFrancois Frereフランソワ・フレール社から輸入しています。