ボデガス・エスクデロ (ラソン)
BODEGAS ESCUDERO (RAZON)
ルビー色のミディアムボディのワイン。
甘いブーケとよく熟したプラムやイチゴ、僅かに混じる心地よいバニラの香りが感じられ、2005年のものより、さらに複雑味を増した印象を受ける。
口に含むと甘い樽のニュアンス、そしてプラムの味わいを感じる。
ロバート・パーカー氏が良いと判断したワインの基準は85点からと言われていますが、
この基準に達するのは、世界中から送られてくるサンプルのわずか1%程度、と言われています。 価格にとらわれず、純粋に味わいで評価を行うロバート・パーカー氏。
高いワインであっても85点に満たないこともありますし、反対に安いワインが 異例の得点で一挙に注目されることもあります。
このラソンは、まさしく後者のようなタイプ!!
ラソンには、リオハ特選原産地呼称統制委員会の規定の収穫量を 超えた、平均樹齢35年以上のブドウ畑のものを使用しています。 (ガルナッチャは樹齢70年以上)
このブドウは元々RIOJA産の品質の高いもの。 これをあえて格下げして、Vino de Autor(醸造家のこだわりのワイン) として、原料の特徴を存分に活かし、規格外の高品質の味わいを 追求したのが、このワインなのです!!
つまり・・・ラベル上は低価格の「テーブル・ワイン」
だけど、実際は
「リオハ産のブドウ100%の高品質ワイン+法律に縛られ ない、醸造家が思うままに美味しいワインを試せる」
これがラソンの評価が高い理由です!!
リオハ地方は、南西にあるイベリア山系デマンダ山脈が中央高地からの夏の熱波を遮り、北に連なるカンタブリア山脈がビスケー湾からの冷たい北西風から守り、乾燥した土地でありながらも、四季を通じて平均的に雨にも恵まれます。この条件が、ワイン用ブドウにとって最適な条件となっています。
伝統的なリオハ地方のワインは、フランス式のオーク樽熟成させた赤ワインを造る点が特徴。
フィロキセラという害虫被害によってフランス・ボルドー地方のワイン生産者がリオハ地方に移住してきたときに、この樽熟成の方法を一緒に持ち込んできた、という説が一般的です。
現在では当たり前のように聞こえるこの方法も、当時のスペインでは画期的でした。
19世紀半ば、現地のリスカル侯爵が導入した小樽熟成が基礎となり、バニラ香が強く表現されるアメリカンオークによる長期熟成、というスタイルが伝統として根付きました。
そのため、リオハは「スペインで樽熟成を最初に行ったワイン産地」として、スペインでいち早く高品質なワインを造り、今日の名声を築きました。
伝統的なリオハワインは、ランクが上がる程に熟成期間が長くなり、市場に出てきた時には、すでに熟成した、飲みごろともいえる味わいが楽しめるのが魅力です。
熟成年数に応じて、ホーベン、クリアンサ、レゼルバ、 グラン・レゼルバとそれぞれランク分けされ、良いブドウ程上級のワインに使われます。