ワインの甘口と辛口はどう違う?買う前に見分ける方法とは

ワインの甘口と辛口はどう違う?買う前に見分ける方法とは

ワインの甘口と辛口はどう違う?買う前に見分ける方法とは

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

甘口ワインと辛口ワインはどのようにして造られるのか

ワインには、甘口、辛口という表現がありますが、
まだワインを飲みなれていない方からすると、
甘いワインは想像できるけど、辛いワインってどんな味?
と疑問に感じる方もいらっしゃいますよね。
そこで、本日はワインの甘口と辛口についてお話します。

ワインにおける辛口とは

ワインにおける辛口とは、どんな辛さなのか?
もちろん唐辛子などのスパイスのようにピリピリする辛味のことではありません。
辛口とは、ワインの中に含まれる残糖度(果汁に含まれる糖分)が極めて少ない状態のことを言います。
簡単に言ってしまえば、甘味をほとんど感じないワインが辛口ワインです。
ちなみにEUの基準では、残糖度が1L当たり4g以下を辛口と規定しています。

同じブドウからでも甘口と辛口が出来る

そもそも、なぜワインに甘口や辛口という異なった味わいができるのか、
それは、ワインができる過程そのものに答えがあります。
ワインは、ブドウを絞ってできた果汁に酵母を加えることでえ、
その酵母が果汁に含まれる糖分をアルコールと二酸化炭素に変化させることで、
アルコール発酵し、ワインになります。
そのため、原料のブドウの糖度をどこまで残すかで、
アルコール度数と甘辛度が変わってくるのです。
糖分を残さずにすべてアルコールにしてしまえば、
アルコール度数が高い辛口ワインとなり、
発酵を途中でとめて糖分を残せば、アルコール度数が低い甘口のワインになります。
そのため、一般的に甘口ワインはアルコール度数が低いものが多いですが、
中には、ポートワインやスペインのシェリー酒、イタリアのマルサラワインなどの
酒精強化ワイン(フォーティーファイドワイン)は、
アルコール発酵中にアルコール度数の高いお酒を入れて強制的にアルコール発酵をとめ、
糖度を残した状態の甘口にしているいため、
中でもポートワインは、甘口ながらアルコール度数が19度から22度までと、
酒精強化ワインの中でもアルコール度数が高めのワインになります。
また、フランス・ソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、
ハンガリーのトカイで有名な貴腐ワインは、
「貴腐ブドウ」というボトリティス・シネレア菌(貴腐菌)を
ブドウの果皮に付着させることで、果皮の組織が破壊され、
ブドウ中の水分を蒸発させて糖分が凝縮された貴腐ブドウへと変えて造られるため、
ブドウそのものの糖度が高く、それをアルコール発酵させるため、
甘口でもアルコール度数は通常のワインと変わらず14度ある甘口ワインになるものもあります。
この貴腐ワインと似たような甘口ワインに、アイスワインやストローワインなどがあります。

甘口ワインと辛口ワインの見分け方

甘口から辛口といったワインの味わいはどのように見分けるのかというと、
ワインによっては、ボトルの裏のラベルに「甘口」「やや甘口」「やや辛口」「辛口」
といったように「甘辛度(あまからど)」の表記しているのものあります。
また、スパークリングワインは、炭酸があると甘さを感じにくいため、
澱引きによって目減りした分、ワインに糖分(門出のリキュール)を加える
ドサージュという作業が工程にあります。
このドサージュによって甘さの調整をおこなうことで、
ワインの味わいにコクとまろやかさ、ボリューム感をだします。
ちなみに、フランスのスパークリングワインの甘辛度は7種類あり、
1Lあたりの糖分含有量(グラム)によって明確に分けられ、それぞれ名称があります。
・Brut Nature(ブリュット・ナチュール)残糖度3g/L未満
・Extra Brut (エクストラ・ブリュット)残糖度0~6g/L
・Brut (ブリュット)残糖度6~12g/L
・Extra sec (エクストラ・セック)残糖度12~17g/L
・Sec (セック)残糖度17~32g/l
・Demi sec (ドゥミ・セック)残糖度32~50g/l
・Doux (ドゥ)残糖度50g/l~

ドサージュの量に関しては生産者によって異なり、決まった数値はありませんが、
ブリュット・ナチュールが一番辛口で、下にいくごとに甘くなり一番甘口がドゥです。
流通しているスパークリングワインの多くは、
ほどよいコクとキレのある辛口のエクストラ・ブリュットで造られています。

豆知識:甘口と辛口は白ワインのみの表現

甘口ワイン、辛口ワインについてお話してきましたが、
実のところ、ワインを甘口、辛口と表現するのは一般的に赤ワインよりも
白ワインに使われることが多いです。
というのも、白ワインは、フレッシュでフルーティーな味わいをだすために、
赤ワインよりも低温の15℃以下で発酵させることが多く、
途中で発酵がとまりやすいため、甘口ワインを造りやすい特徴があります。
一方、赤ワインは、温度を高めて発酵することで、マセラシオンの抽出効率も高まり、
複雑味のある味わいをだすことができるため、
多くの赤ワインは、糖分がなくなるまで発酵を進めて辛口のワインになります。
そのため、白ワインの味わいには甘口、辛口という甘辛度の表現が用いられ、
赤ワインは、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディという表現で味わいが表記されます。

ワインの甘口辛口とは

ワインの豆知識カテゴリの最新記事