レ・セッレ・ヌオーヴェ / テヌータ・デル・オルネライア
LE SERRE NUOVE / TENUTA DELL'ORNELLAIA
オルネライア社の創業は1981年、アンティノリ家の当主ピエロ・アンティノリ氏の弟にあたる、ロドヴィコ・アンティノリ氏によって設立されました。
オルネライアの誕生は、かつてイタリア・トスカーナ州ボルゲリの一帯を統治していた、ゲラルデスカ侯爵家の二人の娘が名門ワイナリーのアンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家に嫁いだことに始まります。男系の跡取りがいなかったゲラルデスカ家の広大な土地は、アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家に分けられ、インチーザ・デッラ・ロケッタ家は、一足早くボルドー種を使用したスーパータスカン「サッシカイア」を世に送り出し成功をおさめました。
一方アンティノリ家は、「オルネライア」を生み出します。
当初ロドヴィコ氏は、アメリカでのワイン造りのためカリフォルニアに移住しますが、そこでカリフォルニアワイン界の重鎮に会い、「ボルゲリは、ボルドー右岸の土壌に、カリフォルニアの気候を備えた素晴らしいテロワール」だと示唆され、ボルゲリの土地へ戻ることを決意します。
受け継いだボルゲリの土壌は水はけが良く、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンといった国際品種の栽培に適していました。また、日照時間が長く昼夜の気温差が大きく、細かな起伏のある地形が良質なミクロクリマを作り出し、果実味が豊富で深みのある味わいのぶどうを造るのに最高のテロワールだったのです。
設立当初は、サッシカイアからオルネライアへワイン造りのアドバイスも行われていたと言います。
イタリアのワイン法では、トスカーナ産のワインとしてリリースするためには、イタリア品種のブドウを使う必要があります。そのため、ボルドー品種をブレンドしたワインは格付けは最下級のテーブルワイン。
それでも、最高品質である事から「スーパー・タスカン(スーパー・トスカーナ)」と呼ばれるようになりました。
そんなスーパータスカンの中でも不動の人気を誇るのがこのオルネライア。スーパータスカンの元祖といわれるサッシカイアと並び、スーパータスカンの頂点に君臨しています。
オルネライアの血筋が強く感じられるセカンドワイン
オルネライアと同じ畑の主に樹齢の若いぶどうから造られる真のセカンドワイン。
オルネライアのブレンドに使われるベースワインを さらに厳密にセレクトするために、1997年に誕生しました。
ブドウは手摘みで15キロ容量のかごを使用し、除梗前と除梗後の2回にわたって丹念にぶどうを選別し、軽く破砕されます。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをそれぞれ別々に醸造し、熟成期間中12ヶ月過ぎた段階でオルネライアと同様細心の注意が注がれ納得いく味わいにブレンドされて、再びバリック樽にて3ヶ月の熟成を行います。その後は瓶詰め後更に6ヶ月間の瓶熟成を行い出荷しています。12ヶ月間バリックで熟成。その後は瓶詰め後更に6ヶ月間の瓶熟成を行い出荷しています。
レ・セッレ・ヌオーヴェ テヌータ・デル・オルネライア
色が濃く、完熟した赤い果実とスパイスが魅力的なアロマ。美しいビロードのようなテクスチャーのあるタンニンで豊かでまろやかな味わいです。早飲みもでき長期熟成をしても楽しめるワインです。