ルイ・ジャドの特徴と通販での選び方
フランス屈指の銘醸地として知られるブルゴーニュ地方に位置し、トップクラスの規模を誇る名門ドメーヌ「ルイ・ジャド」。
「ブルゴーニュ地方のワインを語る上では外せない」とまで言われるほど名高い、ブルゴーニュ地方を代表するドメーヌ(生産者)です。
こちらでは、そんなルイ・ジャドの特徴と通販での選び方をご紹介いたします。
ブドウ栽培家として名声を築いていたジャド家のルイ・アンリ・ドゥニ・ジャド氏によって設立され、ワインの生産だけではなく、優良なネゴシアン(卸売業者)としても知られています。
ジャド家が途絶えてしまってからはマネジメントを担当していたアンドレ・ガジェ氏が経営を引き継ぎ、その後1992年には息子のピエール・アンリ・ガジェ氏が後継者となりました。
ルイ・ジャドは210haにも及ぶ広大な自社畑を保有しています。
もともとジャド家が所有していた区画に加えて徐々に著名な畑を入手していったことで、現在ではブルゴーニュ地方の中でもトップクラスの規模を誇るようになりました。
さらに、所有するブドウ畑はコート・ドール地区に位置しており、そのほとんどがグラン・クリュ(特級畑)、プルミエ・クリュ(一級畑)です。
自社畑の他にも様々な所有形態が存在し、「ドメーヌ・ルイ・ジャド」「ドメーヌ・ガジェ」「ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド」などに分かれ、それぞれラベルに記載されています。
次に、ワイン造りについて見ていきましょう。
ルイ・ジャドは長い歴史の中で、テロワール(土壌や気候など、ブドウ畑を取り巻く自然環境のこと)を表現することを大事にし続けています。
誇りとしているテロワールを維持していくために、20年以上も前から化学肥料、農薬といった合成肥料を使用していません。
また、数年前から一部の畑で「ビオディナミ農法(有機農法)」を導入し、醸造に関しては天然酵母を使用。
ブドウの収穫を手摘みで行うことや、トラクターが使用できない畑では馬で作業することなど、自然な手順での醸造を心がけています。
こういった手間や時間がかかる醸造とテロワールへのこだわりは、ルイ・ジャドが高品質なワインを生みだし続けている秘訣と言えるでしょう。
また、ルイ・ジャドの外見的な特徴とも言えるのが、ローマ神話のお酒の神様「バッカス」がラベルに施されていること。
ルイ・ジャドが生産しているワインは全てブルゴーニュ地方のAOC(原産地統制呼称)であり、どのラベルにもバッカスが描かれています。
全て同じデザインを用いる理由は、AOCブルゴーニュから特級畑のグラン・クリュまで同等の熱意を持って造られていることの表れで、創業当時から変わっていません。
バッカスが描かれた淡いイエローのラベルが特徴的で、ルイ・ジャドのワインであることが一目で判別できる目印のようなものとなっているのです。
グラン・クリュ、プルミエ・クリュで構成されている自社畑では、非常に良質なブドウが栽培されています。
こちらでは、それぞれのブドウ品種の特徴を見ていきましょう。
ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは世界的に人気の高い黒ブドウ品種の一つで、フランス・ブルゴーニュ地方が原産地です。「シュペート・ブルグンダー」「ブラウアー・ブルグンダー」など、産地によって異なる呼び名を持ちます。
小ぶりの粒と薄めの果皮が特徴のピノ・ノワールは、果皮が薄いことから病害に弱く、栽培が難しい品種です。
しかし、ポテンシャルの高さには定評があり、華やかな香りを持つ繊細な味わいのワインに仕上がります。
チェリーといった小さい果実と花を連想させる香りや、皮製品などの複雑な香りを感じられ、穏やかなタンニンとほどよい酸味が特徴です。
ピノ・ノワールは原則として単一品種で造られることが多く、シャンパーニュ地方などの例外を除いてブレンドに使用されることはほとんどありません。
単一品種で造られるため、産地のテロワールによって味わいの違いが明確に出る品種でもあります。
ルイ・ジャドでも赤ワインの多くがピノ・ノワール100%で造られており、所有する畑ごとに異なった味わいを楽しむことができます。
シャルドネ
シャルドネはブルゴーニュ地方原産の白ブドウ品種で、世界中で広く栽培されています。環境への適応力が高い点や、どの産地でも良質なワインになる点が、世界中で栽培されている理由でしょう。
粒は小ぶりで果皮が薄く、早熟タイプとして知られるシャルドネですが、ブドウ自体にあまり目立った個性がありません。
しかし、もともと個性がない分産地のテロワールや、生産者の醸造方法などによって味わいに違いが出やすい品種と言えます。
冷涼な産地ではすっきりとした味わいに、温暖な産地ではまろやかな味わいになるなど、シャルドネは多彩な表情を持つブドウです。
ルイ・ジャドの所有する畑が位置するコート・ドール地区のシャルドネは、キレのある酸味と豊かな果実味を持つ白ワイン造りに多く用いられています。
シャルドネは最高峰の白ワインの原材料になっており、実際にルイ・ジャドで生産される白ワインも基本的にシャルドネ100%で造られています。
ルイ・ジャドのご購入を検討されているお客様は、是非こちらをご参考ください。
ルイ・ジャドの選び方
ルイ・ジャドはブルゴーニュ地方の中でも最大規模のドメーヌで、所有するブドウ畑のほとんどがグラン・クリュおよびプルミエ・クリュで構成されています。畑ごとに出来るワインの特徴が異なりますので、それぞれの特徴からお好みに近いワインを選ぶのが良いでしょう。
ブルゴーニュワインは商品名が長いため慣れていないとややこしく感じるかもしれませんが、表記に入っているのは村名や畑の名称です。
ここでは、そんな商品名に表記されている代表的なブドウ畑をいくつかご紹介いたします。
■シャルム・シャンベルタン
「シャルム・シャンベルタン」は、偉大なワインを生みだすジュヴレ・シャンベルタン村に位置するグラン・クリュの一つです。
ジュヴレ・シャンベルタン村には9つのグラン・クリュがあり、そのどれもが標高260m~320mの日当たりの良い斜面に集中しています。
粘土石灰岩の土壌を持つシャルム・シャンベルタンから生まれるワインは、他の畑の中でも特にエレガントな印象です。
果実味が豊富で丸みを帯びた味わいに仕上がり、早いうちから楽しめることも特徴の一つ。
軽やかで豊かな果実味を感じられるため、上級者の方はもちろん赤ワインを飲み慣れていない方にもおすすめです。
■マジ・シャンベルタン
上記でご紹介したジュヴレ・シャンベルタン村の9つのグラン・クリュのうちの一つが、「マジ・シャンベルタン」です。
ジュヴレ・シャンベルタン村の中でも最北にある畑で、長い歴史を誇る畑「シャンベルタン・クロ・ベーズ」の東隣に位置しています。
渓谷からの冷たい北風を受けやすい位置するマジ・シャンベルタンのワインは、力強い味わいとがっしりとした骨格が特徴的です。
シャンベルタン・クロ・ベーズと隣接していることから、力強さとしなやかさを併せ持つワインだと表現できるでしょう。
強い骨格がある野性的でパワフルなタイプですので、力強い味わいの赤ワインをお探しの方におすすめです。
■カイユレ
最高峰の白ワインの銘醸地として名高い「ピュリニー・モンラッシェ」。
グラン・クリュ4区画、プルミエ・クリュ17区画で構成されるピュリニー・モンラッシェですが、その中でも特に質の高い一級畑として知られているのが「カイユレ」です。
偉大な白ワインを生みだす畑として名高い「モンラッシェ」の地続きという好条件のテロワールで、そこから生まれるワインは非常に気品の高い印象を持ちます。
味わいの特徴としては、エレガントで引き締まった酸味とミネラル感を感じられます。
上品な味わいがお好みの方、高品質な白ワインをお探しの方におすすめです。
■レ・ショーム
”神に選ばれた村”と言われる「ヴォーヌ・ロマネ」は、非常に高品質なワインを生みだすことで知られる村です。
かの有名なロマネ・コンティを含む8つの特級畑と、秀逸な一級畑で構成されています。
その一級畑の一つが「レ・ショーム」。特級畑「ラ・ターシュ」の真下に位置し、しっかりとしたボディとしなやかさを併せ持つワインが特徴です。
■ガレンヌ ブルゴーニュ地方屈指の白ワイン銘醸地「ピュリニー・モンラッシェ」が有するプルミエ・クリュのうちの一つが、「ガレンヌ」です。
斜面の最上部に位置するガレンヌは、同じくプルミエ・クリュである「レ・シャンガン」に隣接しています。
石灰岩を多く含む土壌を持ち、濃密な果実味と豊富なミネラルが特徴です。
■シャンボール・ミュジニー
「シャンボール・ミュジニー」は小さな村ではありますが、エレガントさが際立つワインを生みだす銘醸地として人気が高いです。
石灰質の土壌を持ち、ミネラルが豊富で上品な味わいのワインに仕上がります。
また、繊細でシルクのような舌触りが魅力的で、ブルゴーニュの中でも「女性的なワイン」と表現できるでしょう。
いかがでしょうか。
ルイ・ジャドはこのように様々なクリュのラインナップがあり、それぞれ違った味わいを楽しめることが魅力です。
ワインショップソムリエでは数あるルイ・ジャドの中から厳選された逸品を取り揃えていますので、ラインナップの中から安心してお選びください。
名門ドメーヌから生まれるワインという事で人気が高く品切れも早いため、お早めのご購入をおすすめいたします。
ルイ・ジャドの楽しみ方
上記でご説明したように、ルイ・ジャドの所有する畑はほとんどが特級畑、一級畑です。そのためどのワインも高品質ですが、畑ごとに特徴が異なりますので、様々な味わいの中からお好みに合わせてセレクトして楽しむことができるでしょう。
また、赤ワイン、白ワインともに単一品種で造られていることも特徴の一つです。
赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネが使用されており、どちらもそれぞれが持つ個性やテロワールが最大限に表現されています。 機会がありましたら是非、他のブルゴーニュワインと飲み比べてみてください。
ルイ・ジャドのワインの特徴と高い品質を感じることができるでしょう。
お料理に合わせる場合はどうでしょうか。
まず、ルイ・ジャドの赤ワインは果実味が豊富でまろやかな口当たりのもの、力強く骨格がしっかりしたものなどクリュごとに多様ですので、一概に言うのは難しいかもしれません。
ですがいずれもピノ・ノワール100%という事で、しっかりした味付けのお肉お料理と合わせることで絶妙なマリアージュを感じられるでしょう。
例えば牛肉のステーキや、ビーフシチューといったお料理と一緒に楽しむのがおすすめです。
そして、白ワインの傾向としては全体的にエレガントな印象があり、豊富なミネラル感と果実味を感じられます。
そのため魚介系との相性が良く、鯛のカルパッチョやオマール海老のボイルなどのお料理と合わせると良いでしょう。
また、赤・白どちらも非常に品質が高く素晴らしい味わいとなっていますので、単体でお飲みいただいても十分にお楽しみいただけます。
普段のお食事に合わせるのも良いですが価格も高めですので、ホームパーティーや女子会、誕生日などの特別な日に使用するワインとしても最適でしょう。
かの有名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏から最高評価の五つ星を受けたドメーヌでもありますので、大切な方へのギフトにも最適です。 世界から高い評価を受ける確かな品質と味わいに、間違いなく喜んでいただけるでしょう。
ブルゴーニュを代表する名門ドメーヌの一つで、赤白ともに非常に優れたブルゴーニュワインを生みだす「ルイ・ジャド」。
ワインショップソムリエでは厳選したルイ・ジャドを取り揃えておりますので、是非この機会にご堪能されてみてはいかがでしょうか。
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