限りなく自然に近い状態でブドウを栽培するために、公的認証を取得した「オーガニック農法栽培」が取り入れられています。
特に「クリスティア」という区画は、冷涼なテロワールと砂質と粘土質の土壌から、エレガントな風味を生み出すブドウが収穫されます。
ほかの区画も、標高が高いため日照量が豊富な事と、丸石が多い土壌であることから、「果実がよく熟した、力強い熟成能力のある素晴らしいワイン」が生まれます。
彼らの畑は、化学肥料はもちろん除草剤や殺虫剤といったあらゆる農薬は一切使用されていません。
そのおかげで、畑の生命を大切にする彼らのワインには、土地が与える個性が惜しみなく溶け込んでいるといえます。
ドメーヌ・ド・クリスティアは、今はまだ日本国内ではあまり知られていませんが、今後はハイレベルなフランス南部産ワインの生産者として認知され、ますます成長していくでしょう。
味の特徴
ドメーヌ・ド・クリスティアは、「パワフルさ、繊細さ、複雑性」を持った味わいが特徴です。特に「シャトーフヌ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」は、ブドウの樹齢が70〜85年という古樹のグルナッシュが100%使用されており、凝縮度の高いワインとして高い評価を得ています。
また、世界的なワイン評論家である「ロバート・パーカーJr.氏」が、なんと「シャトーフヌ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2007」に98点をつけたことが大きな話題となりました。
ワイン愛好家信頼の評論誌「ワインスペクテイター」でも96点を獲得するなど、大活躍したワインでもあります。
次に「シャトーフヌ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」ですが、古樹のもたらす「充実したカシスやベリーの風味」「熟れた果実がぎゅっと凝縮したような風味」を感じられながら、渋みもまろやかで余韻が長く続く最高の味わい持っています。
また「コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ」といったカジュアルワインのラインナップもありますが、いずれも「充実した果実味、爽やかなハーブ、スパイスのニュアンス」などの複雑性が感じられる高品質なものとなっています。
ブドウのエキスを無理に抽出しすぎず、できるだけピュアなニュアンスに仕上げられているからこそ、日本人の舌にも合った「繊細でなおかつ力強さを感じるワイン」が生まれていると言えるでしょう。
ドメーヌ・ド・クリスティアの赤ワイン
ドメーヌ・ド・クリスティアの赤ワインは、「シャトーフヌ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・ギガス シャペル・サン・テオドリック」などの高価格帯のワインから、「ヴァン・ド・ペイ・ド・メディテラネ・グルナッシュ・ルージュ」のようなカジュアルな価格帯のワインまで、幅広いラインナップが揃えられています。コート・デュ・ローヌの温暖な気候や恵まれた土壌環境のおかげで、果実味が凝縮された口当たりまろやかな、飲み心地の良い赤ワインが多く生産されている事が特徴です。
栽培される区画によって使用するブドウが分けられており、高級ワインになるに連れて複雑性と繊細さが増していきます。
ドメーヌ・ド・クリスティアの赤ワインは、「ピノ・ノワールを思わせるラズベリー、イチゴような香り」「スパイス感」「枯れ葉、紅茶、熟した果実の凝縮感」を感じられ、酸と渋みのバランスも完璧、という評判です。 高い熟成度にリッチなボリューム感があり、「白ワインのような繊細さ」「華やかな花の香り」「爽やかな口当たり」など、幅広い味わいが楽しめる赤ワインを揃えています。
同時に、カジュアルな価格帯のワインでも「プラム、甘草、鴨をスモークしたような肉の風味」「種類豊富なハーブの香り」のような複雑性を楽しむことができます。
同じ赤ワインでも、これだけ幅広い味わいを楽しめるところこそが、「ドメーヌ・ド・クリスティア」の魅力でしょう。
ドメーヌ・ド・クリスティアの白ワイン
赤ワインが非常に有名なドメーヌ・ド・クリスティアですが、白ワインにも定評があります。温暖なテロワールとブドウ樹に最適な土壌環境だからこそ、ブドウがしっかりと熟し、高品質でリッチな白ワインが生まれるのです。
ドメーヌ・ド・クリスティアの白ワインは、コクとボリューム感のあるタイプが多く、「南国の果実やトロピカルフルーツ」を思わせる華やかな香りを楽しむことができます。
ブルゴーニュのようにシャープで切れ味のあるタイプとは違った、「まろやかさを感じさせる舌触りのワイン」でもあります。
そのため、ワイン初心者の方にもおすすめです。
樽に入れたものは、「ヴァニラ、ナッツの風味」や「花や熟した果実、コンポートなど煮詰めた果実の風味」をしっかりと感じます。
ドメーヌ・ド・クリスティアのカジュアルな白ワインなら、「白桃、瑞々しいフレッシュな柑橘、白い花のフローラルな風味」を楽しめるでしょう。
コート・デュ・ローヌという土地柄、赤ワインの生産がほとんどですが、飲んでいただければ白ワインの品質の高さもお分かりいただけるはずです。