Valle Reale | ヴァッレ・レアーレ
ヴァッレ・レアーレのブドウ園はイタリアの最も美しい国立公園の1つ(ポポリ国立公園)の中に位置しています。 ここは、氷河によって深く刻まれた峡谷、澄み切った源泉、動植物の多種・多彩な生態系といいまさに自然の宝庫なのです。
ヴァッレ・レアーレは自然のままの美しさが残るこのエリアで わずかなワインを生産するワイナリーのひとつです。
そのため、周辺の環境へ配慮して基本的に農薬、化学肥料不使用 が徹底されています。
この辺りの地形と気候は、アブルッツオの他の領域とは全く異なっており 中央イタリアの中でも唯一無二なものなのですです。
ぶどう畑は粘土と石灰質の混じり合った 土壌を持ち、標高2915mのグランサッソ山脈に近接しているため、そのワイナリーの高い高度は昼と夜の大きな気温差を引き起こします。
グランサッソ山脈からいつも吹き下ろされる冷涼な風は通気性のよさと最小限の湿度を保障し、理想的なアロマが生成されるのに役立ちます。
また、ぶどうが完熟する温度は晩秋にになってようやく達しています。
ここで栽培されるブドウは、その特有の微気候(ミクロ・クリマ)が存分に反映されています。
完熟した果実の香りが特徴的な優れたワインが生まれるのです。
コンサルタントは超有名!カルロ・フェリーニ氏
Carlo Ferrini
1954年フィレンツェに生まれる。1978年にフィレンツェ大学の農業化学学部の博士課程を主席で卒業し た後、キャンティ・クラッシコ協会に勤務。1986年より1991年まで技術部門の責任者を務める。
2003年、ガンベロ・ロッソで名誉ある「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれると、
2003年にはイタリア・ソムリエ協会の「ベスト・エノロジスト」、さらに2007年には
ワイン・エンスージアストの「ワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれるという
偉業を成し遂げました。
この3冠を達成したのは、フェリーニの他にスーパー・タスカン <ソライア>、<オルネライア>の 生みの親であるリカルド・コタレッラしか存在しない。 そんな敏腕コンサルタントがこのワイナリーのワイン造りを指揮しているのです。
語源はチェラーザ(サクランボ)。
チェラスオーロとは、厳密にはロゼ(ロザート)でもなく、赤ワインでもない、特別なワインにのみ使われる呼称です。
アブルッツォで第一級の生産者は、この生産が難しいチェラスオーロを作り、誇らしげに試飲させてくれたりします。
並の域を超えたロゼ、サクランボの風味や香りに溢れ、赤ワインでも白ワインでも表現できない、独自の味わい・魅力を持つワインにだけ、この呼称がつかわれます。
ロゼというと、軽めで水っぽいものを想像する人も多いと思いますが、このチェラスオーロは全く別のタイプのワインで、評論家からも「探し求める価値がある」ワインとして高い評価を得ています。
この特別なワインを作ることができるブドウ品種は限られています。
モンテプルチャーノ種はその筆頭と言われる品種。
このブドウは果実味が強く果皮に含まれる色素も多いため、チェラスオーロに最も適した葡萄の一つです。
そして、ヴァッレ・レアーレは標高の高い国立公園内で生まれるエレガントなブドウを使い、絶品のチェラスオーロを作ります。現地でも特にレストランが毎年瓶詰前に仮押さえする程に人気のワイン。3年がかりでようやく確保しました!
畑について
ヴァッレ・レアーレでは、「チェラスオーロ」造りは一つの大切なプロジェクト。
赤ワインもチェラスオーロも、同じモンテプルチャーというブドウ品種から作りますが、畑は全く別に管理しています。
つまり、チェラスオーロに使われるブドウは、最初からチェラスオーロ用に選ばれた、専用の畑から生まれます。
畑の特徴は、小さな石、砂利質が多い土壌であること。
小石や砂利質の土壌の特徴は、「水はけが良い」ことと、「温度変化=昼夜の寒暖差」です。
土壌は雨が降っても排水性が良く、また石は熱しやすく冷めやすいので、昼夜の寒暖差をはっきりと地面に伝えます。
これらの特性により、ぶどうは凝縮感があって芯のある味わい、豊かな芳香と、さらにシャープな酸を持つエレガントな味わいを表現することができるようになります。
この要素は、名品と謳われる白ワインにも共通する特徴です。
冷やして飲んで美味しいチェラスオーロには、このように、白ワインに重要視される特徴を持つ黒ブドウであることが最も大切な条件となります。
栽培の方法
垣根仕立てで、さらに高密度でブドウを栽培します。
密植させることで木にストレスがかかり、木1本あたりの収穫量が減ります。
すると、間引きのような効果で、ひと房あたりの実の質が上がることになります。
また、成熟にも時間がかかるため、風味が増すことになります。
(チェラスオーロ用のブドウの収穫は比較的秋の遅い時期になる傾向があります。)
収穫時期は、特に慎重に選びます。
最も大切な味わいの要素である、フレッシュな、旨みのある酸を多く含む時期であること、これを一番優先します。
そのため、他の赤ワイン用のモンテプルチャーノと全くずれた時期に収穫されることもよくあります。
すべて自然なワイン造りの過程で生成されるものですから、もちろんお飲みいただいて問題ありません。
実は、このうっすら濁っているという、ノンフィルター仕上げが、このワインの魅力の一つなのです。
ヴァッレ・レアーレのワインは、すべて数十種類の畑に住む野生酵母を使って造られています。
そして、ヨーグルトに乳酸菌が残っているように、ボトルの中には酵母が生きています。
その旨み溢れる味わいを100%ボトルに詰めるため、基本的に無ろ過、無清澄で仕上げているのです。
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