SARGET de GRUAUD LAROSE
サルジェ・ド・グリュオ・ラローズ
サン・ジュリアンはポイヤックとマルゴーに挟まれた土地柄、両者の中庸的なスタイルと説明されることが多いですが、そのサン・ジュリアンの美点を余すところなく表現しているのがこのシャトーです。ポイヤック的な堅牢で重厚なスタイルと、マルゴー的な優雅さやフィネス、それらを調和のとれたスタイルに落ち着かせる熟練の技が生きた品格のあるキュヴェは、長年のファンが多い貴重な銘柄です。 エチケットに堂々と “LE VIN DES ROIS LE ROI DES VINS” (王のワイン、ワインの王) と記されているとおり、1855年の格付け当時は1級シャトーに次いで取引価格が高かったのがグリュオ・ラローズだというのは有名な話。それから150余年が過ぎても安定したクオリティを誇るのはすごいこと。 近年は巨額な設備投資を行ったりしましたが、オーナーのジャン・メルロ氏は設備が整っていることは重要であるとしたうえで、葡萄の栽培を根本から見直し、本質的なクオリティの向上を目指しましています。 「サン・ジュリアンのエレガンスを表現したいのです」とは彼の言葉。ここ数年は特に非常に高い水準で安定しています。 | 家紋の周りを囲むように |
ロバート・パーカー氏の評価も高く、「ボルドー(第4版)」の中では以下のように絶賛されています! 『グリュオー・ラローズは何十年もの間サン・ジュリアンで最も重々しく、内向的なワインを生産してきたが、新しい所有者であるジャック・メルローのもとでは、より品の良い、それほど朴訥でなくタニックでもないスタイルのワインをつくる傾向があるのは明らかだ。 メルローはこのシャトーに多額の資金を投入し、66ある畑の区画それぞれについてのすべてのデータをコンピュータ化した。また、高価な排水システムも導入した。私は最近の醸造方針が続くことを期待している。 生産量は多く、品質は一貫して高い。』 |
6万年以上前の第四紀初頭に築かれたガロンヌ河の砂利質土壌から生み出されるシャトー・グリュオ・ラローズのセカンドワイン。 ファーストワインの平均樹齢が46年に対し、このセカンドは平均樹齢25年と比較的若い木からとれたブドウを使っています。 カベルネ・ソーヴィニョンの比率がより高く、新樽15%と残りは1-2年の比較的新しいフレンチオーク樽で14か月熟成しています。 |