Chateau Langoa Barton
シャトー・ランゴア・バルトン
Chateau Langoa Barton | シャトー・ランゴア・バルトン
シャトー・ランゴア・バルトンは1821年にアイルランド人トーマス・バートンによって購入され、それ以来ずっとバルトン家が所有しています。
サンジュリアン村で最も高く評価されている「レオヴィル3兄弟」の一つレオヴィル・バルトンと同じ施設、同じ造り方で、レオヴィル・バルトンよりもお手軽に楽しめるものとして位置付けられている、メドック格付け 第三級のシャトーです。
シャトー・レオヴィル・バルトンの特徴と通販での選び方
フランス・ボルドー地方の名醸造地として知られているサン・ジュリアン村は、数多くの著名なシャトーを有しています。
その中の一つが、「シャトー・レオヴィル・バルトン」です。
こちらでは、シャトー・レオヴィル・バルトンの特徴をご紹介いたします。
著名なシャトーを数多く有する産地として知られており、ボルドーらしい力強い味わいの赤ワインが造られています。
そんなサン・ジュリアン村の中でも特に名が知られているのは、3つの”レオヴィル”の名がつくシャトー(生産者)でしょう。
その3つというのが、「レオヴィル・ポワフェレ」、「レオヴィル・ラス・カーズ」、そして今回ご紹介する「レオヴィル・バルトン」です。
これらのシャトーは全てメドック格付け第2級を冠しており、メドック屈指とも呼べる最上級のワインを産出しています。
現在は”レオヴィル3兄弟”とも呼ばれ親しまれているシャトーですが、もともとは一つの畑でした。
その畑が分家し、当時のそれぞれの所有者の名前が残っているのです。
レオヴィル・バルトンが本拠地を構えるサン・ジュリアン村は、メドックで最も美しい場所と言われるところです。
ジロンド川を見下ろせる場所に面しており、標高が高く、砂利が多いため、主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に非常に適しています。
こちらで造られるワインの力強い味わいは、上質なカベルネ・ソーヴィニヨンによって表現されているといっても過言ではないでしょう。
45haの広さがあるレオヴィル・バルトンの畑では、カベルネ・ソーヴィニヨン72%、メルロー20%、カベルネ・フランが8%の割合でそれぞれ栽培されています。
また、サン・ジュリアン村はポイヤックとマルゴーの間に位置しています。
そのためレオヴィル・バルトンは、力強さを持つポイヤックと、繊細さを持つマルゴーの中間で、上品かつ強さを併せ持っている味わいが印象的です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いこともあり、若いうちはタンニンが強いのですが、長く熟成させることによって香りが引き立ち、上品な味わいになります。
歴史あるシャトーとだけあって、ブドウの収穫は機械を使用せず、すべて手摘み。
醸造も熟成時に年4回のスパンで澱引きをしたり、卵白を使用するなどの伝統的な醸造方法がとられています。
そして、もう一つレオヴィル・バルトンの大きな特徴とも言えるのが、「スーパーセカンド」であること。
スーパーセカンドとは、メドック格付け最上位の1級に迫る品質を持つワインを指します。
有名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏は、レオヴィル・バルトンを「サン・ジュリアンの最高級ワインの中でも、最上のお値打ち品となっている」と評しました。
つまり限りなく1級に近いとされる品質でありながら、安価で入手できる非常に魅力的なワインなのです。
ちなみに、レオヴィル・バルトンの兄弟シャトーには「ランゴア・バルトン」があります。
こちらは1821年からバルトン家が所有しており、メドック格付け3級のシャトーです。
畑は15haで、土壌は砂利が多い粘土質。レオヴィル・バルトンと同じ施設、同じ醸造方法でワインが造られています。
同じ場所で造られていますが異なった味わいとなっており、どちらも長期熟成向きの凝縮感のあるワインですが、ランゴア・バルトンは比較的フルーティーな味わいが特徴です。
こちらでは、それぞれのブドウの特徴をご紹介いたします。
カベルネ・ソーヴィニョン
カベルネ・ソーヴィニヨンは赤ワイン用の品種で、世界で最も人気の高い品種です。レオヴィル・バルトンでは、主要品種として使われています。
カベルネ・ソーヴィニヨンの人気が高い理由の一つは、品種としての利点が多いこと。
果皮が厚いため耐寒性があり、病害にも強いという特徴があります。
また、冷涼な土地から温暖な土地まで、様々な産地で栽培できるポテンシャルの高い品種なのです。
タンニンと酸味が豊富で、力強い味わいになり、カシスなどの黒い果実と、すっきりした清涼感のあるミントのフレーバーが特徴です。
原産地であるボルドー地方では、長期熟成型の強さを持つ味わいのワインが生産されています。
そんなカベルネ・ソーヴィニヨンですが、ボルドー地方では単一品種でワインが造られることはほとんどありません。
メルローなど他の品種とブレンドされ、力強さと柔らかさのあるバランスの取れた味わいに仕上げられています。
実際にレオヴィル・バルトンでもメルロー、カベルネ・フランとブレンドされており、それぞれの良さを併せ持つ味わいになっているのです。
メルロー
メルローは栽培面積世界2位を誇る、人気の高い品種の一つです。世界中で栽培されているブドウですが、その中でも原産地のフランスのボルドー地方が最も広く栽培しています。
メルローの特徴の一つは、早熟タイプであり、糖が上がりやすいこと。そのため、冷涼な産地でも完熟することができるのです。
さらに、病害に強いという長所を持ち、どの産地でも上質なブドウに育ちます。
そして、低めの酸味と柔らかめのタンニン、まろやかな味わいが特徴です。
また、果実味が豊かで親しみやすい印象があり、渋みが苦手な方でも飲みやすい味わいと言えるでしょう。
カベルネ・ソーヴィニヨンと同じく、原産地のボルドー地方ではメルロー主役のワインはほとんどありません。
ブレンド用の品種として使われ、メルローの特徴でもある柔らかさや果実味を与えています。
レオヴィル・バルトンは同地区の他のシャトーに比べてカベルネ・ソーヴィニヨンの使用比率が高く、メルローは作付面積こそ20%ですが、その中から良質なものだけをごく少量でブレンドしているのが特徴的です。
カベルネ・フラン
世界で広く栽培されている品種であり、50000ha強の約7割をフランスが占めているカベルネ・フラン。フランスのロワール地方では、「ブルトン」「ブルーシェ」と呼ばれているブドウです。
カベルネ・ソーヴィニヨンに似ている特徴を持っていますが、より早熟であり、軽やかな味わいに仕上がります。
連想させるものとしてはブルーベリーやスミレなど、軽めで淡い印象です。
比較的酸味も控えめで、強さというよりはエレガントさを感じる味わいとなっています。
カベルネ・フランは主要産地であるボルドー地方では、補助的なポジションで使われることが多いです。
レオヴィル・バルトンでは数%の割合でブレンドされており、骨格を作る役割を担っています。
ブレンドの比率は少ないですが、欠かすことのできない品種です。
購入をご検討されているお客様は、是非こちらを参考にお選びください。
シャトー・レオヴィル・バルトンの選び方
シャトーのファーストラベルである「レオヴィル・バルトン」は、メドック2級格付けシャトーの作る最上級ボルドーであるにも関わらず、とても良心的なお値段帯です。ワイン誌において「最上級のサン・ジュリアンの中で、最も良質な価値を提供している」と評されているほど、コストパフォーマンスに優れています。
そのため、最高レベルのボルドーをリーズナブルな価格帯でお探しの方には、まさに最適なワインだと言えるでしょう。
「ラ・レゼルヴ・ド・レオヴィル・バルトン」というセカンドラベルも存在しますが、やはりコスパ面を考えるとファーストラベルの「レオヴィル・バルトン」に手を出したいと考える方が多いようです。
ヴィンテージについてですが、1970年代には一度品質が低下していた時期がありました。
ですがその後1980年~1990年代からは評価を取り戻し、ワイン評論家ロバート・パーカー氏も実力を高く評価しています。
ヴィンテージで味わいの違いや価格に差はありますが、どれも上質であるということに変わりはありません。
ワインショップソムリエではレオヴィル・バルトンの中から厳選したヴィンテージの逸品を取り扱っていますので、安心してお選びいただけましたら幸いです。
また、サン・ジュリアンにある他のシャトーに比べると「カベルネ・ソーヴィニヨンが多め」で「メルローが控えめ」のブレンドになっていますので、まさにボルドーといった長期熟成向きの力強いワインをお探しの方にもオススメできます。
シャトー・レオヴィル・バルトンの楽しみ方
レオヴィル・バルトンは深い色合いと複雑な香り、上品かつ力強い味わいが特徴です。料理と一緒に楽しむのであれば、牛肉のトマト煮やローストビーフなど、色味も合う赤身肉と合わせるのがおすすめです。
骨格がしっかりしていますので味の濃い料理にも負ける事がなく、においの強いチーズや、塩分の効いた生ハムをおつまみにしてもお楽しみいただけます。
また、シャトー・バルトンは出荷時点ですでに約18か月間の樽熟成が行われた後ですが、さらに熟成させることで深い味わいをお楽しみいただくことも可能です。
好みにもよりますが、10年から20年の熟成が飲み頃になるのに必要と言われていますので、ヴィンテージによっては購入後すぐに開栓せずにお好みの熟成度合いになるまで寝かせておくのも良いでしょう。
そのほか、レオヴィル3兄弟と呼ばれる「レオヴィル・ポワフェレ」、「レオヴィル・ラス・カーズ」や他のメドックワインなど、ボルドーワイン同士で飲み比べてみてもお楽みいただけます。
また、前述したように格付け2級シャトーのワインの中では最も良心的な価格になっていますので、家用のワインとしてチョイスしていただくのもおすすめです。
一方で、限りなく1級に近いとされるスーパーセカンドであり、大変歴史のあるシャトーで日本での知名度もありますので、贈り物に使用するのも最適でしょう。
このように、レオヴィル・バルトンは品質・価格・使いやすさのすべてに優れており、世界中のボルドーワイン愛好家を魅了し続けているシャトーです。
格付け2級シャトーの造る、最高レベルと言われるボルドーの味わいを、是非この機会にご堪能されてみてはいかがでしょうか。
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