シャトー・ギロー
CHATEAU GUIRAUD
ワイン、エコロジー、美食、同じ熱意をもった4人の共同経営者
シャトー・ギローは1766年にギロー家が所有したことで名声が広がりました。 当時、プロテスタントには市民権が与えられないなどの政治的抑圧があり、プロテスタントだったギロー家は、プロテスタントの礼拝堂を建設し、シャトー・ギローのラベルもプロテスタントの思想で最も道徳的な色とされる黒でデザインされました。この黒ラベルはボルドー地方で最も古いものの一つであり、創業以来変わっていません。 ギロー家は品質の向上のたゆまぬ努力を続け、1855年の格付では見事1級に輝きました。 |
そんなシャトー・ギローに新たな転機が訪れたのが1986年、ザビエル・プランティー氏がマネージャーに就任した時です。 ザビエル・プランティー氏は、厳しい選果、酸化防止剤の使用を最小限に抑え、補糖を禁止するなど、自然に近いワイン造りに徹し最高品質のソーテルヌワインに仕上げました。 そして、2006年7月20日シャトー・ギローは、ワイン、エコロジー、そして美食に対して同じ熱意をもった4人の人物によって引き継がれました。 |
1986年にマネージャーに就任したザビエル・プランティ氏を筆頭に、自動車の名門プジョーの社長兼ゼネラルマネージャーで、パリの名門クラブ《Club des 100 in Paris》の一員のグルメ家としても有名なロバート・プジョー氏。サンテミリオンのプルミエ・グランクリュ・クラッセに格付けされているシャトー・カノン・ラ・ガフルエールやシャトー・ラ・モンドットのオーナーでもあるステファン・フォン・ナイペルグ氏。Union des Grands Crusの代表で、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのマネージャーを務めるオリヴィエ・ベルナルド氏。現在は4人が共同経営者としてシャトーを運営しています。 |
もっとも自然に近いぶどう畑を目指して
シャトー・ギローは、自然に対する尊敬の念とそこに人の情熱を傾けることを哲学としています。 ありのままの自然環境に戻していきたいと考え、2001年からは伝統的な穂木の取り方であるマス・セレクションを実践しています。 地域の生物多様性を保護し、自然の持つポテンシャルを最大限引き出して行くことを目的として、ぶどう樹の間の土には草が茂り、受粉昆虫の活動を促すために特別な巣箱が設置されています。2010年の夏に行われた調査では、635種類の昆虫やクモがぶどう畑で確認されました。 |
こうした長年の地道な取り組みで、1996年から始まった有機栽培は2007年に全ての畑で実践され、2009年に晴れて正式に有機認証されました。 所有畑は128haで、100haの内、セミヨン65%、ソーヴィニョン・ブラン35%の作付けをしており、残りの28haではぶどう栽培は行わず、公園、緑地、森林の為に確保し多様な生物とその活動を促しています。 |
白ワイン(甘口・貴腐)の最高峰!ソーテルヌ1級シャトー
ソーテルヌで最もソーヴィニヨン・ブランの比率が高く、フルボディタイプの貴腐ワインと定評のシャトーギロー。しかも、ワインスペクテイター年間TOP100で第5位を獲得したグレートヴィンテージの2009年もの!
2009年は良い収穫ができた特別な年で、力強くアロマティックでバランスのとれた完璧な糖度が印象的です。 ピンクグレープフルーツ、レモンの砂糖漬け、アプリコットなどの風味で、シャトー・ギローの輝くテロワールを感じる味わいになっています。 |