Chateau Talbot Saint-Julien Grand Cru Classe
シャトー・タルボ サンジュリアン 格付第4級
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“恵まれたテロワールと高い品質安定性”
『シャトー タルボ』
シャトー・タルボは、ガロンヌ川のほとりのなだらかな“サンジュリアンの丘”の上、シャトー・グリュオ・ラローズの北に位置します。
107haというメドックで2番目に大きな畑を所有し、ファールトラベルのシャトー・タルボ、セカンドのコネターブル・タルボ、そして、白ワインのカイユ・ブラン・ド・シャトー・タルボを生産しています。
古くから、恵まれたテロワールと高い品質安定性を保っており、そのレベルは4級シャトー以上だといつも高い評判を得ています。 |
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
広大な単一の畑を持つタルボは、ジロンド河から内陸部に入った、小さなサン=ジュリアン=ペイシュヴェルの村のずっと裏手、グリュオ・ラローズのすぐ北にある。
タルボの名は、1453年のカスティヨンの戦いに破れたイギリス軍指揮官、シュースベリー伯ジョン・トールボットにちなんだものだ。このシャトーはコルディエ家の管理のもと、
一貫して上質な、たくましい、それでいてフルーティーな、フルボディのワインを生産しており、メドックの格付けが新しくなることがあったら当然昇格していただろう。
新しい管理者のもとではよりやわらかい、よりエレガントなスタイルへと移行しつつあるようで、ヴィンテージごとの一貫性も増している。
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“ボルドーで唯一”
平均樹齢35年のブドウ樹から、手摘みで収穫されたブドウは、余分な水分を飛ばすために温風の出るトンネルをくぐります。これは元来ピーチなどのデリケートなフルーツに施されてきた手法で、
ボルドーのシャトーで採用しているのはタルボだけという、とてもユニークなプロセスです。 |
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シャトー・タルボでは、ブレンディングが最も繊細で重要なオペレーションの一つであると位置付け、
現オーナーのナンシー・ビニョン・コルディエとロレーヌ・リュストマン・コルディエは、ジャック・ボワスノ氏とステファン・ドゥルノンクール氏という
二人の偉大な醸造家のサポートのもと、品種、区画、テロワール、樹齢など、様々な要素が完璧なハーモニーとなり、最大限の複雑さを構成するよう注力しています。 |
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Jacques Boissenot ジャック・ボワスノ氏
現代ボルドーワインの父、エミール・ペイノー博士の右腕として 1970年から90年までビジネスパートナーを努め、現在は数々のシャトーのコンサルタントを請け負うメドックの重鎮。マルゴー、ラトゥール、ラフィットなど一級シャトーをはじめ、レオヴィル・ラス・カーズ、コス・デストゥルネル、パルメなどメドックだけでも200以上のシャトーをコンサルティングしています。 |
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Stephane Derenoncourt ステファン・ドゥルノンクール氏
右岸のワイン造りの権威。サンテミリオン、マルゴー等の著名なシャトーだけでなく、カスティヨン、フロンサック等、知名度の低い地区のシャトーでも、品質の向上のために惜しみない情熱を注ぎ、彼が理想とする、気取りがなく魅力的なワインを生み出しています。 |
神の雫第6巻にも登場
第一の使徒の決戦前夜、神咲雫と遠峰一青がそれぞれシャトー・タルボのワインを飲み、翌日の勝利を誓いました。
遠峰一青の解説では、「シャトー・タルボはボルドーでも有数の大きな畑をもっているから、大衆的で飲みやすいワインを造らないと、という必然性が生んだ飲みやすさのワイン」とされています。
90年を飲んだ一青は、“さしずめ立派な劇場に満員の客を集めて催される大衆喜劇。親しみやすいが、裏では完璧な訓練を積んだ役者が優れたシナリオと演出を見事にこなしている”と表現し、
97年を飲んだ雫は、“黒い果実のジャム、いちじく、干しプラム...様々な楽しさが溢れかえる。まるで小劇団が演じる楽しい喜劇”と言っています。
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恵まれたテロワールと高い品質安定性
親しみやすく、飲みやすい、楽しくなるような、
それでいてボルドー・スタイルというべき
爽やかさを秘めているワイン。
サン・ジュリアン格付け4級
“シャトー・タルボ”
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Chateau Talbot
ファーストラベル、シャトー・タルボ
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロー26%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%
[2008]
黒いプラム色、ローストしたハーブ・ベリー・ブラックチェリー・プラム、そしてアジアのスパイスのニュアンスが、魅力的な森の下土のようなアロマと混ざり合っています。すでに飲み頃といえるが、あと、10~15年は進化しつづけるだろう。
ロバート・パーカー オンラインより |
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Caillou Blanc du Chateau Talbot
カイユ・ブラン・デュ・シャトー・タルボ
タルボでは、ささやかだが、おいしい辛口白ワインもつくられている。カイユ・ブラン・デュ・シャトー・タルボと呼ばれており、
新鮮で華やかな香りのする白である(メドックで最上の白の1つだ)。ただし、収穫後2~4年で飲まなければならない。
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
ACボルドーに指定されている辛口白ワインで、ブドウ品種はソーヴィニョン・ブラン80%、セミヨン20%のブレンドです。
*カイユブラン誕生の秘密*
現オーナーの祖父ジョルジュ・コルディエは、白ワインをこよなく愛していました。彼はメドックで最も早く白ワイン用ブドウを栽培し始めたうちの一人とされています。ワインはとてもアロマに富んでおり、鮮烈な個性があります。 |
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