CHATEAUX CARBONNIEUX BLANC/ シャトー・カルボニュー・ブラン
シャトー・カルボニュー
ボルドー市街地からほど近くに位置しているシャトー・カルボニューは、グラーブ地区の中でも最も規模の大きなシャトーとして、また景観の美しいシャトーとして知られています。
日本でも知名度が高く、巡礼者のシンボルの「帆立貝」をモチーフにしたラベルは、コアなボルドー白ワインファンの中ではお馴染みかもしれません。
シャトー・カルボニューは、13世紀からの長い歴史を持ちますが、古くから瑞々しく、ドライな口当たりの白ワインを作り出すことで知られていました。
一時、低迷していた時期もありましたが、1980年代半ばに白ワインの醸造で有名なボルドー大学のデュブルデュー博士が醸造を担当し、以前にも増して素晴らしい白ワインを作り出すようになりました。
(デュブルデュー博士は、シャトー・シュヴァル・ブランやシャトー・ディケム、更にアルザスのカーヴ・ド・リボーヴィレの醸造コンサルタントとして名を馳せています。)
ボルドー産辛口白ワインとして毎年間違いのない品質を有しており、同じペサック・レオニャンの白と価格を比べると、かなりリーズナブルと言えます。
ネームバリューよりも中身を重要視するのであれば、
こちらのカルボニュー・ブラン、是非おススメです!!
カルボーニュはグラーブでも最大規模のシャトーの1つである。
1980年代の半ばまでは、ペサック=レオニャンにあるほかの多くのシャトーと同様のパターンに陥っていた。
すなわち、白ワインは、おいしくできることが多いが、赤ワインは無味乾燥で軽く、個性がなかったのである。
1980年代半ば以降はよくなり、白ワインはいっそう高品質となる一方、赤も、おいしくてエレガントでしなやかな、出来の良いワインとなってきた。
ここは、歴史的な重要性はもとより、この地域で最も風光明媚なシャトーである。
その歴史は13世紀にまでさかのぼることができるが、現代のカルボニューの歴史は、1956年にマルク・ペランがこのシャトーを買ったときに始まったと言える。
現在では息子のアントニがワインづくりを監督している。
アントニ・ペランが、1980年代半ばに高名なドニ・デュブルデューを雇い入れた結果、白ワインにいっそうの芳香と凝縮味がもたらされたのだ。
さらに、赤ワインも深みと強烈さを大幅に増している。
赤も白も、カルボーニュのほとんどのヴィンテージのワインは、7年から10年のうちに飲むべきである。
白ワインのなかには、20年ないしは30年寝かせられる可能性を秘めたものもある。
ヴォルネー的性格を持った、とてもブルゴーニュ風のワインであるカルボーニュの赤は1985年以降、非常によくなっており、現在その格付けに見合っていると言える。
時折、いささか軽さが感じられることもあるが、それは控えめではあるが上品でエレガント、しなやかでおいしいこのワインの様式である。
長命なワインを探している消費者は敬遠すべきワインであるが、フルーティで骨の髄までエレガントなグラーブの愛好家なら、ほとんどのヴィンテージで満足を得られるだろう。
価格はいまだに適正である。
白ワインについては、常に秀逸であり、ヴィンテージによっては非常に長熟である。