シャトー・カルボニュー

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シャトーカルボニュー　[1988]
Chateau Carbonnieux [1988]

	ボルドーでも南よりのグラーヴ地区に位置するシャトーカルボニュー。そのシャトーの建物は、歴史的にも重要であると言われています。遥か13世紀、100年戦争の最中まで遡ることができ、当時は　サンクロワ修道院　と呼ばれていました。
「この地域で最も風光明媚なシャトー」とも言われています。 1956年にこのシャトーを買ったマルク・ペラン、その息子アントニの手によってさまざまな改良が施され、1980年代から、それまでにも増して評価されるようになりました。 1980年代半ば、高名な　ドニ・デュブルデュー氏　を雇い入れ、白ワインにはいっそうの芳香と凝縮味が、赤ワインにはより深みと強烈さがもたらされた、といわれています。
シャトー・カルボニューがあるのは、ボルドーでも比較的南に位置するグラーヴ地区。ここの産するワインは、他の地区のものに比べ、ふっくらとした温かみのある性格　　　　　　　　　　　　　　　　　　であると言われています。また、スモーキーなアクセント、プラム的な芳醇な香りが感じられるのも特徴です。特に、グラーヴ地区の中でも上質のカベルネ・ソーヴィニョンが育つ地域だけがペサック・レオニャンのアペラシオンを名乗ることができます！スケールが大きくミネラリーで、タンニン、酸ともにしっかりとしたエレガントな赤ワインを生み出す、と言われています。その筆頭は、５大シャトーの一つ、シャトー・オー・ブリオン！！
また、ペサックレオニャンにも独自の厳格な格付けが存在し、およそ70ある生産者のうち、わずか16の特に優れていると認められるシャトーだけが選ばれています。その中でも、赤ワイン、白ワイン共に格付けを果たしている数少ないシャトーが、このカルボニューです！！

カルボニューはグラーヴでも最大規模のシャトーの一つである。

ヴォルネィ的性格をもった、とてもブルゴーニュ風のワインである
カルボニューの赤は1985年以降
非常によくなっており、
現在その格付けに見合っているといえる。
時折、いささか軽さが感じられることもあるが、
それは控えめではあるが上品でエレガント、しなやかでおいしいこのワインの様式である。
骨の髄までエレガント、グラーヴの愛好家
ならほとんどのヴィンテージで満足を
得られるだろう。

パーカーJr.　ボルドー第４版　より

また、厳しさで知られるフランスの評価誌「ル・クラスマン」でも

「このシャトーは以前から人気を博しているが、ワイン自体は必ずしもペサック・レオニャンのテロワールに見合うものではなかった。それを根気よく改良してきたのがぺラン家の凄さである。

赤は品質の安定した、しっかりとしたつくりで、開花するまで時間を要するが、その分熟成後は大いに期待できる。

と評価されています！！

しかも！！

今回は、88、89,90年と続いた
ビッグヴィンテージの最初の年！

1988年のボルドーについての評価

3年続いた優良ヴィンテージの初年。
満足すべき条件下での遅めの収穫により、完熟して果皮の厚い葡萄が得られた。
ワインは色濃く、タンニンの強いものとなった。
しかし、最終的には時間とタンニンは作用しあって、
至高のワインに向かうだろう。

（　マイケル・ブロードベント著　ヴィンテージワイン必携ｐ.96 より88年　ボルドーの評価について抜粋　）

２０年の熟成により、香りには深みが増し、タンニンの落ち着いた渋みの少ない、滑らかなワインへと変貌しています。

格付シャトーの貴重な古酒！！
この機会に味わってみてはいかがでしょうか？

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