プロヴァンスのワインの特徴と通販での選び方
フランスの南部に位置するプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏。
その中の「アルプ=マリティーム県、ヴァール県、ブーシュ=デュ=ローヌ県」の3県で作られるワインの総称が「プロヴァンスワイン」です。
ここでは、世界中からセレブが集うリゾート地・プロヴァンスで作られたワインの魅力や特徴などをご紹介いたします。
ワイン製造に関しても歴史が古く、宗教と密接に繋がりを持っていたことで順調に発展を遂げてきたのです。
時代とともに、ヨーロッパを中心にプロヴァンスワインは世界に広く知れ渡ることになりました。
プロヴァンスは、湿度が低く乾燥した地中海性気候を持っています。
全体的に過ごしやすく水分の溜まりにくい土壌を持つエリアが多く、風味が凝縮されたブドウが育ちやすい、栽培条件にとても恵まれた産地だと言えるでしょう。
こうしたブドウ栽培とワイン醸造に最適な環境は大量生産へと繋がり、コストパフォーマンスの高いワインを数多く作り出す結果となりました。
一方で、恵まれすぎた環境ゆえに安価なワインの生産が歴史的に主流となり、「ボルドー」「ブルゴーニュ」のような高級ワインは少ない状況です。
また、フランスでは有機農法を用いる生産者が増えてきていますが、プロヴァンスも例外ではありません。
ブドウ栽培に最適な土壌と気候を活かし、農薬を使用しないオーガニック肥料のみのブドウ栽培も盛んに行われています。
次に、プロヴァンスのワインの特徴を見ていきましょう。
まず、「プロヴァンスといえばロゼワイン」と言われるほど、プロヴァンスはロゼワインの産地として有名です。
なんと、この地のワイン生産量全体のおよそ9割近くを、ロゼワインが占めています。
「世界のロゼワイン生産量の1割近くがプロヴァンス産」とも言われており、世界的なロゼワインの一大産地であることがお分かりいただけるでしょう。
プロヴァンスのロゼワインは辛口タイプが多く、安価で早飲みに適しています。
若々しくフレッシュでフルーティーな味わいが前面に押し出された、飲みやすいロゼワインが多いでしょう。
香りは、グレープフルーツやラズベリーといった果物をイメージするとわかりやすいかもしれません。
サーモンピンクのような澄んだ赤い色合いに仕上がっています。
味わいは銘柄によって変わってきますが、比較的酸味が穏やかなロゼワインが目立つ印象です。
甘味も優しいものが多く、柔らかで穏やかな口当たりを楽しむことができるでしょう。
また、プロヴァンスでは1割に満たない生産量ではあるものの、白ワイン・赤ワインも生産が行われています。
白のスパークリングワインはロゼと同様に、スッキリとした泡と華やかな香りで飲み心地の良いワインが多い印象です。
よく使われているのは「カリニャン」「ムールヴェードル」「グルナッシュ」「サンソー」「シラー」などの黒ブドウ品種です。
カリニャン
「カリニャン」は、強めの酸味と渋みが特徴のブドウ品種です。タンニンの主張が強く、ワイン愛飲家に好まれる口当たりを持っています。
香りはさほど強くなく、スパイシーな香りに加え、キノコ、なめし皮、鉄などの香りがほのかに鼻を刺激します。
ムールヴェードル
「ムールヴェードル」はタンニンが特徴的で、このブドウが使われたワインは深みのある色に仕上がります。ワインの味の輪郭をはっきりとさせるためにブレンドに使われることの多い品種で、色が淡くインパクトが弱いロゼワインにアクセントを加える使われます。
ベリー系、コショウの香りやローリエなどのニュアンスが特徴です。
グルナッシュ
「グルナッシュ」は酸味やタンニンはあまり強くはありませんが、代わりに果実味溢れた味わいです。乾燥したイチジク、チョコレート、ホワイトペッパーの香りが感じられます。非常に複雑な香りが大きな特徴的ともいえます。
グルナッシュを使ったワインは赤みの深い仕上がりになります。
サンソー
「サンソー」はタンニンが少なく果実味に溢れ、ピーチ、ラズベリー、コショウなどの香りが魅力のブドウ品種です。確かな酸味と渋みを持っているため、ワインを引き締める働きがあります。
シラー
「シラー」は、酸味とタンニンがともに強く、他のブドウ品種よりもインパクトがあります。香りはインクやブラックペッパーなどに例えられるほどスパイシーで、ジャムのような濃縮された風味を持っていることから、口と鼻にしばらく印象が残る赤ワインが仕上がります。
シラーはオーストラリアでも多く栽培されていますが、プロヴァンスをはじめとしたフランス産の方が味や香りがエレガントであり、インパクトがありながらも上品な味わいに仕上がると言われています。
全体的には力強さとフルーティーさに富んだ香りのワインが多く作られます。
次にプロヴァンスの白ワインですが、王道の「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」をはじめ、様々な品種が使用されています。
「クレレット」「セミヨン」「ロール」などのブドウ品種も見られるでしょう。
クレレット
「クレレット」は穏やかな酸味が特徴で、しつこくなくフルーティーな味と香りを醸し出す白ブドウ品種です。白ワインに使用され、グレープフルーツや花の香りに例えられるケースが多いです。
セミヨン
「セミヨン」もクレレットと似たような特徴を持っていますが、香りに少し甘さがあり、動物の毛を思わせる脂のような香りも漂います。しかし、インパクトは強くはありません。コクを期待されてブレンドされることが多い品種です。
ロール
「ロール」の特徴は、レモンやライムのような柑橘系の中でもとても爽やかでシャキッとしたフルーツに例えられる香りです。味も心地よいフレッシュな酸味が伝わり、そこに嫌味のない苦味もほのかに含まれています。
ここではワインの楽しみ方と一緒に、ワインの通販での選び方をご紹介いたします。
プロヴァンスのワインの選び方
まずおすすめは、プロヴァンスでのワイン造りに人生をささげた「レイモン・ブレバン氏」のワイナリー「ヴァン・ブレバン」のワインです。特にヴァン・ブレバンのキュヴェ(複数の品種を混ぜ合わせた銘柄に使われる言葉)は、ワイン漫画「神の雫」でも紹介された事で、日本でも話題になりました。
そのほか、上質なシャルドネを100%使用したスパークリングワインもあります。
ピノ・ノワールを100%使用したシャンパンのようなロゼもあり、華やかな香りの中にある厚みのある味わいをお楽しみいただけます。
いずれも安価ですので、ブドウ品種などのお好みに応じてラインナップからお選びいただく形で間違いないでしょう。
プロヴァンスのスパークリングワインはスッキリとした泡で、爽やかな柑橘系の香りを持ったクリアな味わいのものが多く、非常に飲み心地が良いのが特徴です。
また、同じような地中海性気候を持ちコストパフォーマンスの高いワインを作っているエリアに「ラングドック・ルーション」があります。
プロヴァンスと比較される事も多い産地ですので、こちらのワインと比較して選んでみるのもいいでしょう。
プロヴァンスのワインの楽しみ方
まずロゼワインの場合ですが、さっぱりとしつつも濃厚な味わいが楽しめるお料理と合わせることをおすすめします。例えば、「アクアパッツァ、ブイヤベース」などとは、抜群の相性の良さを感じられるでしょう。
プロヴァンスの郷土料理である「ラタトゥイユ」ともマッチングします。
トマトソース系のパスタと合わせても、また違ったマリアージュをお楽しみいただけます。
白に合わせるのであれば、スッキリとしていてフルーティーな味わいを活かすために、「ボンゴレ」「白身魚のグリル」がマッチします。
ワインの中にスパイシーさもありますから、胡椒などを効かせた焼き魚料理やポテトサラダなどと合わせてもいいでしょう。
また、スパークリングワインは食前酒として使用したり、友達との集まりなど皆でグイグイ飲みたい時にも最適です。
夏場などはキンキンに冷やしても美味しくお楽しみいただけるでしょう。
セレブのリゾート地としてのイメージとは裏腹に、非常に安価で高品質なワインの宝庫となっているプロヴァンス。
デイリーユースのワインを探す時には候補に入れたい産地の一つです。
コストパフォーマンスに優れたプロヴァンスのワインを、ぜひお試しになってみてください。
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赤ワイン
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泡(シャンパン)
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- ボディ(コク)
2,035円 (税込)
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- ボディ(コク)
2,024円 (税込)
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- ボディ(コク)
2,233円 (税込)
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