カルヴァドスは、食前酒や食後酒としてお楽しみいただけます。
また、ノルマンディー地方では、コース料理の途中で消化を促進するために飲まれることがあり、「Trou Normand」(直訳すると「ノルマンの穴」)と呼ばれます。
その他、紅茶に加えたり、チョコレートと一緒に味わったりすると、
りんごの甘みや華やかな香りを楽しむことができます。
ポム・ド・イヴのラベルには“Apperation Calvados Contloree”-カルヴァドスAC-という表記がなされています。
これは、ノルマンディー地方の中でもカルヴァドスの銘醸地として知られているベイ・ドージェ地区とペイフロンテ地区の周辺で栽培されたりんごだけを厳選して造られた逸品の証です。
この称号ともいえる表記が許されることは、カルヴァドスの誇りであり格式と表記の高さを示しています。
ポム・ド・イヴはフランス北部ノルマンディー地方産のりんごでつくったカルヴァドスを小型オーク樽で熟成し、2年以上熟成したものをブレンドしています。
カルヴァドスにボトルに封じ込められたりんごの甘味や香りがさらに加わり、マイルドでフルーティーな味わいが特徴のブランデーです。
神秘のお酒「カルヴァドス・ポム・ド・イヴ」是非、味わってみてはいかがですか?
カルヴァドスをよりお客様に楽しんでいただくために
カルヴァドスは、フランスのノルマンディー地方で造られている蒸留酒で、リンゴの醸造酒「シードル」を蒸留したアップル・ブランデーのことです。
フランス本国はもちろん、カルヴァドスは世界各国に愛飲家の多いです。
ですが、日本ではブランデーやウイスキー、バーボンなどの蒸留酒に比べて認知度がまだ低く、楽しみ方が分からないという方も多いでしょう。
ここでは、カルヴァドスをよりお客様に楽しんでいただくための情報をご紹介していきます。
高いアルコールがもたらす甘い風味やリンゴのコンポートのような甘み。
熟成からくるさまざまなフルーティーな香りや樽特有のヴァニラ感など、複雑な香りを楽しめるお酒です。
ただし、カルヴァドスの種類によって味わいの個性が違います。
カルヴァドスに使用が認められているブドウ品種は48種類もあります。洋梨の醸造酒「ポワレ」も使用が認められているブドウ品種の1つです。
ブドウの品種、ブレンド、熟成年数などそれらの違いが、カルヴァドスの味に豊かさを与えています。
まず、普段からカルヴァドスを楽しみたい場合は、食後酒としてお飲みいただくと良いでしょう。
甘く風味豊かなカルヴァドスは、お食事を終えた後のデザートリキュールとしてピッタリです。
その他には、スイーツと合わせるのもおすすめです。
カルヴァトスはアップルパイをはじめ、さまざまなスイーツの隠し味として使われることが多いため、甘い物との相性はバツグンです。
スイーツのお供にすればリッチなひとときを味わえます。
また、カルヴァドスはアップルブランデーですので、ウイスキーのように食べ物と合わせなくてもお楽しみいただけます。
大切な人との時間、一人で物思いにふける時など、「大人の時間」のお供にもピッタリです。
カルヴァドスは、ゆったりと時間をかけて飲むようなシチュエーションだけでなく、カクテルに合わせて皆でワイワイ盛り上がるシチュエーションでもお使いいただけます。
肉や魚と合わせる場合、特に鶏肉料理との相性が良いと言えるでしょう。
本場ノルマンディーでは、クリームをふんだんに使う郷土料理「鶏肉のクリーム煮」と合わせることも多いです。
また、おつまみと合わせたい場合、ブルーチーズなど「カビタイプのチーズ」との組み合せがおすすめです。
カルヴァドスは、ハチミツを思わせる甘い風味もあり、アルコール度数があるのでクセの強いチーズ類の味わいを包み込んでくれます。
また、カルヴァドスをこれらの一般的な食事と合わせるのもよいですが、甘さを兼ね備えたお酒ですので、
・アップルパイ
・チーズケーキ
・ブリュレ
などのスイーツとのペアリングは特におすすめです。
その他にも、
・ブラックチョコレート
・甘さのある生チョコレート
・ハチミツに漬け込んだナッツ類
とも相性が良いので、カルヴァドスとのマリアージュを楽しむことができるでしょう。
まず、ブランデーをはじめとした蒸留酒を普段から愛飲されている方であれば、
・ストレート
・ロック
がおすすめです。
カルヴァドスは大きくわけて
・カルヴァドス
・カルヴァドス・デュ・ペイ・ドージュ
・オード・ヴィー・ド・シードル
といった3つのAOC(原産地呼称)に分けられています。
それぞれの産地で個性が際立ったカルヴァドスを造っています。
ですので産地ごとの違いを楽しむのであれば、シンプルな飲み方がもっとも良いでしょう。
また、違った飲み方で楽しみたいという方は、「ニコラシカ」という飲み方もおすすめです。
ストレートのお酒を口に含んで、スライスしたレモンの上に砂糖をはさんで噛むという飲み方です。
口の中でカクテルを作るという一風変わった飲み方ではありますが、「アップル・カー」という名前がついた正式な飲み方ですので、ぜひお試しください。
ちなみに、あまりお酒に強くないという方は、カルヴァドスを他の飲み物で割って楽しんでみてはいかがでしょうか。
炭酸で割る「カルバドス・ハイボール」や、ジンジャーエールと柑橘のスライスで楽しむ「ブラーバック」、トニックウォーター、スライスレモンやライムを使用した「ブラートニック」などがおすすめです。
また、アップルティーなどの紅茶に数適カルヴァドスを垂らして風味づけをする、という飲み方も美味しくいただけるテクニックです。その他にも、オレンジジュース、アップルジュースなどで割っていただいても十分に美味しくいただけます。
ぜひ、いろいろな飲み方でカルヴァドスを楽しんでください。
しかし、同じ「アップル・ブランデー」ではありますが、カルヴァドスとアップル・ブランデーには大きな違いがあります。
まず、ブランデーですが、「果実のみ」あるい「果実と水」を原料として発酵させたアルコール含有物を指します。
または、「果実酒(果実かすを含む)」を蒸留したもので、アルコール度数は95度未満と規定されています。
そのため、それらの規定に則って造られたもの、リンゴを原料とした蒸留酒は、基本的に全てアップル・ブランデーとして市販されます。
しかし、フランスのカルヴァドス地方で生産されたアップル・ブランデーの場合は違います。
「カルヴァドス」はボルドーやブルゴーニュのような「原産地呼称統制」に指定されています。
カルヴァドス地方で生産されたもので、なおかつその規則に則って造られていれば「カルヴァドス」の名をラベルに記載して市販することが許されているのです。
カルヴァドスは、48種類のリンゴおよび、数種類の梨が規定品種となっています。
それらから造られた醸造酒を単式蒸留器で二回蒸留させることが義務づけられています。
さらに、熟成は「リムーザン産、トロンセ産のオーク樽」で行われ、熟成表示名もその期間が厳しく定められています。
例えば、「ヴュー・レゼルヴ」は最低3年熟成。「V.O.」「ヴィエイユ・レゼルヴ」「V.S.O.P.」は最低4年熟成。など、細かく品質規定が定められているのです。
このようにカルヴァドスは、厳しい規定のもとで造られており、伝統の品質が守られ続けています。
カルヴァドスにはさまざまな個性を持っているブランドがありますが、全体的に品質が安定しているため、初めての方でも安心してお飲みいただけるでしょう。
ワインショップソムリエでは、さまざまなカルヴァドスを揃えております。
ぜひ、一度カルヴァドスの魅力に触れてみてください。
タイプで絞り込む
赤ワイン
白ワイン
泡(シャンパン)