モエ・エ・シャンドンの特徴と通販での選び方
世界で最も愛されているシャンパンとも言われている「モエ・エ・シャンドン」。
品質の高さと最上級の味わいが世界中の人々を魅了しています。
こちらでは、モエ・エ・シャンドンの特徴を詳しくご紹介いたします。
通販で購入する際の選び方のポイントもまとめましたので、ぜひ参考ください。
ワインの目利きがあり、頭の切れる商人だったクロード・モエは、「シャンパンを最高のワインにする」「モエを最高のシャンパンに育てる」という壮大な目標がありました。
5年後の1748年、ごくわずかな人々に親しまれていたワインから、フランスの王室の公式シャンパンとして認定されるまでに発展。
モエ・エ・シャンドンは瞬く間に広まっていくことになり、当時のフランス王であるルイ15世も虜になったというほど。
さらには、ルイ15世の愛妾だったポンパドゥール夫人も魅了された一人です。
彼女は、ルイ15世と過ごす際に、モエ・エ・シャンドンを数百本用意させたという記録が残っているほどです。
1792年、クロード・モエの意志は孫のジャン・レミー・モエに引き継がれることになりました。
そしてジャン・エレミー・モエは「シャンパン以外のワイン造りをやめる」という驚きの決断を下します。
シャンパン造りに専念することで、ゆるぎない価値へと高める目的があったのでしょう。
この驚きの決断が、後に世界中から愛されるシャンパンの誕生へと繋がっていきました。
1833年にジャン・レミー・モエの娘と、ピエール・ガブリエル・シャンドンが結婚。
娘婿になったピエール・ガブリエル・シャンドンと、息子ヴィクトール・モエがモエ・エ・シャンドンを引き継いだ事で、初めて「モエ・エ・シャンドン社」が誕生しました。
その後、1971年にフランス最大といわれるコニャック製造会社「ヘネシー」と合併。
さらに、1987年にはルイヴィトングループと合併することになり、LVHM(モエ ヘネシー ルイ ヴィトン)が誕生します。
そんなモエ社はシャンパーニュ地方の中で最大級の土地を所有しています。
シャンパーニュ地方の約3.5%にあたる1190haという広さを誇る土地で、最高級なブドウを栽培。驚くべきことに、その半分以上が特級の生産地です。
フランスのシャンパーニュ地方は、冷涼な地域のためブドウがじっくり熟成します。
さらに、石灰質な土壌で水はけが良く、ミネラルも豊富に含まれているため、ブドウにとって最適な土壌環境と言えるでしょう。
そして、モエ社には約250名の経験豊富な栽培担当者がおり、ブドウの品質を守るために念入りに管理をしています。
なんと収穫日には約3000人もの作業員が、ブドウを傷つけないよう最新の注意を払いながら一房ずつ手作業で摘み取っているのです。
このように時間と手間を惜しまないからこそ、最高品質のブドウを育てる事が出来ているというわけですね。
また、モエは空気を完全に遮断する100%ステンレスタンクを使用しています。
これによりブドウ本来の味わいを損ねることなく、均整の取れたブレンドで上質なシャンパンを造り出しているのです。
ちなみにモエ・エ・シャンドンのラベルには、中央にメゾンの銘柄、収穫年はヴィンテージのみが表示されています。
さらに、本物のシャンパンであるという身分証明書に、シャンパーニュ委員会が交付した業者登録番号も記されているのが特徴です。
これら3種類のブドウをお互いに補完しあう絶妙な加減でブレンドする事によって、酸味と果実味のバランスが取れた上質なシャンパーニュへと仕上げています。
ここでは、それぞれのブドウ品種がどのような味わいや特徴を持つのか解説いたします。
ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュ州が原産地である「ピノ・ノワール」。国によって「シュペートブルグンダー」「ピノ・ネロ」など、呼び名が違います。
モエ社の自社畑があるシャンパーニュ地方では、栽培面積の39%を占めているブドウ品種です。
ピノ・ノワールの特徴は、粒が比較的大きく、果皮は薄め。
ピノ・ノワールが使われたワインはタンニンは少なく、軽口に仕上がります。そのため、ワインを慣れていない方でも、飲みやすいものが多くあります。
ベリーやチェリーといった赤い果実、華やかなお花畑、皮製品とが混ざり合う複雑な香りを感じさせます。繊細な味わいと、香りがとても魅力的なブドウ品種です。
冷涼な気候を好むブドウ品種のため、シャンパーニュ地方の気候は栽培に最適でしょう。
熟成期間が長ければ、より複雑で華やかな香りを持つようになるなど、様々な表情を持ったブドウ品種です。
モエ・エ・シャンドンでは果実味やスパイシーさなど、主に味の骨格を出す役割を担っています。
シャルドネ
シャルドネは高級ワインに使われる事も多い、ほとんどのワイン生産国で栽培されているほど世界的に人気なブドウ品種です。「ビーノス」「ムロン・ブラン」などの呼び名もあります。原産地はピノ・ノワールと同じくフランスのブルゴーニュ地方です。
シャルドネはブドウ自体の個性があまりない品種と言われていますが、個性がない分、栽培される土地の気候や土壌、造り手の技術によって味わいが反映されます。
冷涼なエリアで栽培されたシャルドネはすっきりした味わいに。
それに対して、温暖なエリアで栽培されたシャルドネはコクがある味わいになると言われています。
冷涼な気候のシャンパーニュ地方では、上記の通りすっきりしたフレッシュ感のあるシャルドネが栽培されています。
モエ・エ・シャンドンでシャルドネは上記のようなフレッシュさや花のような香りを加える役割を担っています。
ピノ・ムニエ
主にフランスのシャンパーニュ地方で栽培されている「ピノ・ムニエ」。ピノ・ムニエは先ほどご紹介したピノ・ノワールの変異種と言われています。
ピノ・ムニエの名は葉の裏側が白く、フランス語の「粉屋」を意味する言葉が由来です。冷涼な気候でも熟すため、シャンパーニュ地方の気候は適しています。
ピノ・ムニエは酸味が強めではあるものの、渋みは穏やかで柔らかい口当たりが特徴的。
サクランボやイチゴのフレッシュな甘い香りと、キノコや枯れ葉のような香りを感じられ、優しく親しみやすい印象です。
まろやかさとふくよかさを与えてくれる役割もあります。
モエ・エ・シャンドンではピノ・ムニエをブレンドすることによって、フルーツ系の香りが混ざった複雑でリッチな、まろやかで口当たりの良いワインに仕上げています。
こちらでは通販での選び方や楽しみ方をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
モエ・エ・シャンドンの選び方
まずシャンパンには、下記3つのランクが存在します。・プレスティージュ(特級)
・ヴィンテージ(高級)
・ノンヴィンテージ(スタンダード)
プレスティージュは最高級ランクに位置づけられており、時間と手間暇をかけて造られたシャンパンです。熟成期間は5年~7年必要で、高価なものが多い特徴があります。
続いて、ヴィンテージは高級ランクの位置づけで、その年に収穫されたブドウだけを使って造られるシャンパンです。
ヴィンテージは3年以上の熟成期間が必要とされ、プレスティージュよりは手の届きやすい価格になっています。
ノンヴィンテージはスタンダードなランクの位置付けで、複数の年のブドウで造られていること、手頃な価格であることが特徴です。
そもそもシャンパンは異なる年のブドウを複数ブレンドして造るのが普通ですので、基本的にはラベルに年数の記載がないノンヴィンテージとなっています。
そしてモエ・エ・シャンドンには「グラン・ヴィンテージ」という区分がありますが、これは気候条件に恵まれ抜群に高品質なブドウが育った年に、その年のブドウだけを使用して作ったものを差します。
ラベルを見ると、2009や2010など年代が記されており、ヴィンテージのシャンパンであることがわかるでしょう。
特に73番目となる「グランヴィンテージ 2009」は軽快な味わいの中に濃厚な果実味やバニラ、トースト、フローラルの複雑な香りが絡み合う、完成度の高い逸品となっています。
また、モエのロゼは熟成に27ヶ月もの期間をかけています。
このように熟成に時間をかけることによって、他のロゼよりも複雑な香りと繊細ですぐには消えないエレガントな泡に仕上がるのです。
ロゼタイプの「グランヴィンテージ 2009 ロゼ」は、甘いアロマを感じさせつつも野生のベリー系の香りや植物の香りが現れ、なめらかさの中にスパイスのある余韻が熟成度を感じさせます。
ちなみにモエ・エ・シャンドン社のプレスティージュワインとしては、ドンペリニヨンが有名です。
こちらはシャンパーニュ地方最古の最高級クリュ(葡萄畑)で育った上質なシャルドネとピノ・ノワールを、ほぼ半々にブレンドしています。
モエ・エ・シャンドンの楽しみ方
モエは繊細な味わいと魅惑的な香りが特徴ですので、前菜、メイン、デザートと様々な場面の食材と相性が良いでしょう。そのため、女子会やパーティーなど、大勢で食事を楽しむシチュエーションにピッタリです。上質な味わいを楽しめるだけでなく、繊細な泡と綺麗な色あいがテーブルを華やかに彩ります。
あらゆる料理との相性が良いモエですが、特に魚介系と合わせるとよりシャンパンの味わいを楽しめるでしょう。
例えば、貝をふんだんに使ったパスタや、白身魚のカルパッチョなどとのマリアージュはおすすめです。
そのほかにも、すっきりとした口当たりなので、カニクリームコロッケやカキフライなどの揚げ物ともよく合います。
特に、フライの中でもまろやかなものとマッチングは絶妙です。
お食事と合わせるのも良いですが、単体でもモエをお楽しみいただけます。
モエのロゼは8~10℃、シャンパンは10~12℃が最適の温度です。
冷やしすぎてしまうと、香りや味が損なわれてしまいますので、ご注意ください。
繊細な泡、魅惑的な香り高さ、素晴らしい味わいが楽しめるモエ・エ・シャンドン。
何を取っても申し分のない大人気シャンパンですので、この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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