プロモントリー / ハーラン・グループ
PROMONTORY / HARLAN GROUP
ハーラン・エステート、ボンド…と、カリフォルニアのカルトワインの代表格としておなじみのハーラン・グループが第5番目のプロジェクトとして取り組むのが、今回ご紹介する「プロモントリー」です。創始者ビル・ハーランの息子のウィル・ハーランが主導しています。
ブドウ畑はマヤカマス山脈東側の中腹の斜面に切り開かれており、直ぐ北のオークヴィルにあるハーラン・エステートとは距離にして400m位しか離れていません。しかし、険しい地形と深い森に囲まれ他からはみることができない“ナパの秘境”といえる位置にあります。
ハーラン・エステート創始者のビル・ハーランが1980年代に見つけ、この土地に注目しましたが、当時は畑もなく、売りに出されてもいなかったのでそのまま忘れさられた状態にあったようです。しかし、2008年になってこの土地が売りに出されていることを知り、この土地を手に入れ、「プロモントリー」のプロジェクトがスタートしました。
醸造はハーラン・エステートやボンドと同じチームがあたり、同等の情熱をもってワイン造りに当たります。異なるのはテロワールの条件のみ。
「堆積土、火山性、そして変成岩という3つのタイプの土壌が入り組み、ブドウ成育期の4~10月の間は湿気を含む霧が畑を通り抜けるため、冷涼気候が続く」とウィル・ハーランが語る特徴的なテロワール。その影響が味わいによく表れ、ナパ・ヴァレーのふくよかでリッチなワインとは趣の異なる味わいに仕上がります。膨大なミネラル、巨大で緻密なタンニン、湧き上がるように重層的に広がるアロマが楽しめるワインと評されています。
カルトワインの最高峰「ハーラン・エステート」
カルトワインの代名詞となっており、驚異的な高値で取引されることでも知られる「ハーラン・エステート」。
ハーラン・エステートは不動産事業で成功を収めたビル・ハーラン氏が、「フランスのメドック格付け第一級シャトーに匹敵するカリフォルニア・ワインを造る」というヴィジョンのもと、1984年に設立したワイナリーです。
辛い採点と辛らつなコメントで人気のワイン評論家ロバート・パーカー氏は、このハーラン・エステートに最大級の賛辞を送っており、過去8回にも上り100点満点を付けています。
※1994、1997、2001、2002、2007、2013、2015、2016年ヴィンテージに100点満点を獲得しています。