アルマン・ルソー
ARMAND ROUSSEAU
ARMAND ROUSSEAU | アルマン・ルソー
世界で最も名高いブルゴーニュワイン産地、ジュヴレ・シャンベルタンにあって、最も尊敬を集めるドメーヌの一つがアルマン・ルソーです。 20世紀初め、ジュヴレ・シャンベルタンに一族の所有する小さな畑を寄せ集め、アルマン・ルソーがドメーヌを設立。シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャンベルタンなど、有名なグラン・クリュを次々と入手し、ドメーヌの礎を築きました。 |
このころは、どのドメーヌも出来上がったワインを地元の大手ネゴシアンに桶売りしていました。しかし、世界恐慌によってネゴシアンの経営環境が厳しくなり、栽培農家のブドウやワインを以前のように買い取れなくなると、ルヴュー・ド・ヴァン・ド・フランスの創始者、レイモン・ボードワンの薦めでドメーヌ元詰めを開始。現在でこそ普通ですが、ドメーヌ・ワインの礎を築いたパイオニアなのです。 アルマン・ルソーのモットーとして各クリマの平均樹齢を40年以上に保つことがあげられます。(そのため定期的な植え替えを行います。) |
こだわりぬいた独自のワイン哲学
ブドウ栽培においては認証こそ取得していないものの、事実上のビオロジックで除草剤や殺虫剤は使用していません。また、現当主エリック・ルソーはブドウの過熟を嫌い、ジュヴレ・シャンベルタンでもかなり早い時期に収穫を始めることで知られます。 これがルソーのワインに共通して感じられる優雅さの鍵であり、各クリマの微妙な違いがワインに反映される秘訣といわれています。 |
また、樽の使い方についても独自の哲学を持ちます。シャンベルタンとクロ・ド・ベーズこそ新樽率100%に達しますが、その他のクリマはたとえグラン・クリュであっても新樽を一切使いません(クロ・サン・ジャックはプルミエ・クリュだが70~100%の新樽率)。 比較的新樽好みの造り手が多いジュヴレ・シャンベルタンですが、畑の特徴を樽の要素が覆い隠さないように、という代々の方針が忠実に受け継がれています。 |