ドナート・ダンジェロ
DONATO D’ANGELO
赤いエビのシンボルでおなじみの、ガンベロ・ロッソが出版している、イタリアで最もポピュラーなワインガイド「ヴィニ・ディ・イタリア」は、年1回発行されるイタリア産ワイン専門のガイドブック。
イタリアワインの指標として、世界でも強い影響力を持つこのガイドで、最高評価にあたるのが、トレ・ビッキエーリ(3グラス)です。
評価方法
イタリア各州のワインをカテゴリー別にブラインドテイスティングし、1グラス(良質なワイン)、2グラス(とても良質なワイン)がまず選ばれます。その中から、卓越した素晴らしいワインと思われるものが厳選され、再度テイスティング。その結果認められたものが、晴れて3グラスの栄冠を手にします。
※最終選考に残ったワインは、2グラスの表示に色が付きます。
ドナート・ダンジェロは、2001年に醸造家のドナート・ダンジェロと妻のフィロメナ・ルッピによって設立されました。
アリアニコ・デル・ヴルトゥレの最も伝統的な地域である、ヴルトゥレ山周辺、BarileとRipacandida、そしてMaschitoのエリアに合計20ヘクタールのブドウ畑を所有します。畑ではアリアニコを主体に(全体の80%)、残りはカベルネ・ソーヴィニョンと白ブドウのフィアーノを植えています。
ドナートはかつて実家のワイナリーで働いていました。そのワイナリーは「カーサ・ヴィニコラ・ダンジェロ」、
DOCアリアニコ・デル・ヴルトゥレというワインを世に広めた立役者と言われるダンジェロ家が代々運営しているワイナリーです。彼はヴェネトのワイン学校で学んだ後実家でこの地の伝統的なワイン造りを体得しました。その後自身の理想とするワインを造る為独立し、妻とワイナリーを設立するに至ります。
現在は生産本数およそ15万本に達し、そのワインはイタリア国内のみならず、EU内の他国や、
アメリカ、アジアなど多くの国へ輸出されています。
ワイナリーの哲学は一貫して高品質のワインを生み出すことです。セラーはブドウ畑の中に位置しており、収穫したブドウをいち早く運び、醸造に取り掛かることができます。
アリアニコ・デル・ヴルトゥレ(Aglianico del Vulture)は、イタリア南部のバジリカータ州にあるヴルトゥレ山という死火山の周囲で生産されているワインです。(「ヴルトゥレ」とはイタリア語で「ハゲワシ、コンドル」の意味です)
1971年に、バジリカータ州で初めてDOC産地として認定され、2010年にはスペリオーレがDOCGに昇格しています。
使用されるブドウは「アルアニコ種」という古代ギリシャ人によって伝えられた伝統的な品種です。
このブドウは晴天が続き乾燥するような暑い気候の所で栽培される品種で、南イタリア以外にもカリフォルニアやオーストラリア等似たような気候条件の土地でも近年栽培されています。
このブドウは火山性土壌に非常に相性が良く、適した土壌では、10年以上の熟成に耐え、素晴らしいワインを生み出すポテンシャルを持ちます。火山性土壌のもつマグネシウムやカリウム・カルシウム等豊富なミネラル、水はけのよい土壌がワインに凝縮感と高いアルコール、そして複雑味を与えます。
アリアニコ種を使った銘酒は、このような気候・土壌条件を持つ南イタリアに集中しており、中でも DOCアリアニコ・デル・ヴルトゥレや、隣接するカンパーニャ州の有名なDOCG「タウラージ」の良質なものは「南のバローロ」の異名をとるほどの複雑味、力強さを兼ね備えています。
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