ブルゴーニュのボーヌに本拠を構える「パスカル・マルシャン」。
2004年にも当店スタッフが訪れましたが、今回改めてお会いすることができました。
うわさ通りの?!とても楽しい(変わった・・・)方でしたが、
ワイン醸造に対する自身のフィロソフィ(哲学)を強く持った志の高い醸造家でした。
今回は、他のお客様もいらっしゃりとても忙しい中私たちを迎えてくれて、試飲も全部で21種類!もさせてくれました。
途中で「もう大丈夫ですよ・・・」と言っても、「これを飲んでくれ」と、どんどんいろいろなワインを持ってきてくれてワインや畑や自分の考えなどたくさん話していただきました!
そんな訪問の様子を一部まとめしたのでご覧ください。
また動画も撮影したものをほんの少しまとめましたのでご一緒にどうぞ。
少しでもマルシャンの熱い思いが伝わればいいなと思っています。
まず、着いて初めにマルシャンのヴィラージュクラスの傑作ともいうべき、ワンランク上のブルゴーニュ・ルージュ、「キュヴェ・アヴァロン」。
「キュヴェ・アヴァロン」は、樹齢30年ほどのブドウを使用し醸造され、樽熟成(新樽は使用しない)を2年行った後、ステンレスタンクへ移されます。
最初に2011年ヴィンテージから試飲。
丁度この時、樽からタンクに移した状態でタンクから直接取ってきてくれました。チェリーやイチゴなどの甘酸っぱい香りと酸味がしっかりしていてフルーティーな果実味のまだ若々しさが目立つ状態です。
そして、2008年物の残りわずかのヴィンテージも出していただきました。
まだフルーティーさは残っていますが、タンニンをしっかり感じる2011年よりしっかりとしたスタイル。
そして2010年。香りはもちろんフルーティーです、果実味とタンニンなどとてもバランスのとれた印象でした。
そしてこの後地下セラーへ案内していただき、地下セラー内でいろいろ試飲させていただきました。
当店では取扱いのない、「フィクサン1erクロ・デ・キャピトル」や「ボーヌ・1er」などなど・・・次々と試飲。なかでも「ニュイ・サン・ジョルジュ1erペリエール」は、薫り高く、バランスのよく、ボリュームもしっかりの素晴らしいワインでした。
また、本当に良い年だけわずかに作るという今回は2011年の1樽しか造っていないという「ヴォーヌ・ロマネ1erプティ・モン」を試飲。1樽しかないというのに、マルシャン氏はたっぷりとグラスに注いでくれました。
さらに、こちらも希少、年産300本のみのグランクリュ「クロ・ド・ラ・ロッシュ」。
華やかな香りとシルキーな味わい、ほんのり甘い樽香の素晴らしいポテンシャル。
そして、力強い味わいの「ラトリシエール・シャンベルタン」。
優しい酸味と溶け込んだタンニンが柔らかく、今飲んでも美味しいラトリシエールらしい仕上がり。
この地下セラーで最後のワイン「ボンヌマール」。
フローラル&フルーティー、華やかな香りと甘いフルーツの香りと味わい。
濃すぎず品のあるバランスが素晴らしい!
とにかく当店でも手に入らなかった希少なグランクリュ(グランクリュは100%新樽使用だそうです)など沢山試飲させていただきました。
こんなに大盤振る舞いで試飲させているのでもしかして販売分がなくなっているのでは??と思うほど気前のいいマルシャン氏です。
また、場所は最初の試飲ルーム兼タンク貯蔵庫に戻り、試飲とマルシャン氏のトークが始まります。
マルシャン氏は、これまでの経験を生かしビオディナミを行う醸造家。
もちろんブドウは自分の目で栽培家の元へ確認しに行き畑もチェックします。その中でも自分の気に入ったものだけを厳選してワインを造ります。醸造は、極力SO2をなくし、より自然な仕上がりを求めます。
さらにコルクまでもビオというこだわりで最後の最後まで丁寧な仕事を行っています。
もちろん初めからうまくいったわけではありませんが、1988年から初めていろいろな失敗と成功を繰り返しなが今でも日々努力しながら自分の納得のいくワイン造りを行っている、職人的な考え方の醸造家でした。
テイスティングルームに戻り、ワインショップソムリエで取扱いのワインを続々試飲。
「やっぱり買ってよかった!」と思える仕上がりと、やっぱり現地で飲むとさらに美味しく感じ感動♪
中でも赤ワインのイメージがマルシャンというと赤ワインのイメージを強く持っていましたが、「ムルソー」がすごい!
ムルソーらしいバターっぽさや樽のナッツのような香りに、もちろんミネラルがしっかり。
果実味は凝縮していて「とにかく美味しいー!」とみんなで口を揃えて言ってしまうほど♪♪♪
そして、21種類の試飲が終わった後、
マルシャンのワインの元になるぶどう畑を案内してもらいました。
ロマネコンティがあるヴォーヌ・ロマネの畑。
今回訪れた、ブルゴーニュ・ボーヌの「パスカル・マルシャン」のテイスティングルームや地下セラーなどほんの一部動画にまとめました。
話し下手のマルシャン氏ですが、ビオディナミについての考え方やワインについて語っていただきました。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。