シャトー・ヴュー・プレ
CHATEAU VIEUX POURRET
なぜ突如評価が上がり始めたのか…
理由はワインの原材料、ブドウの栽培にありました!
なんと、このシャトー・ヴュー・プレは、サンテミリオン地区で初めて「ビオディナミ農法」を取り入れたシャトーでした!!
ビオディナミといえば、今でこそブルゴーニュの「D.R.C.」や、ルロワ、コント・ラフォンなど大御所が採用するようになって有名ですが、
昔は、無農薬・化学薬品不使用というスタイルが周囲から
「時代遅れ」という冷たい目で見られていました。
しかし、今の時代その状況は逆転、多くの生産者がこぞって
自然派栽培に興味を示しています。
最近ボルドーでも自然派栽培が注目を集めています。
ビオディナミ栽培という方法に切り替えて大成功を収めた「シャトー・ポンテ・カネ」はその筆頭。2009年ヴィンテージは、パーカー氏が滅多に出ない100点満点を付ける高評価!
こんな成功例を目の当たりにして、やはりブドウという原料第一、畑に自然栽培を導入して土地の力を100%表現することに集中するシャトーが増えています。
シャトー・ヴュー・プレは、サンテミリオンで最初にビオディナミを取り入れたシャトーで、デメテール(ビオディナミの認証機関)の認証ももち、職人的な仕事が作り上げた6ヘクタールの畑から素晴らしいワインを造りだしている。
栽培担当のジャン・フィリップ・トゥルトーは、あらゆる栽培の手順を月の満ち欠けに関連づいたカレンダーに従い、畑に使用する除草剤などは、すべて自然なものを使っている。メルロとカベルネ・フランのアッサンブラージュ。
醸造に関しては有名なミシェル・タルデュ、オリヴィエ・ドガがコンサルタントを務めている。
格付け外シャトーだったのに、「格付け2級にすべき!」とロバート・パーカー氏が評価したことで有名な「シャトー・ソシアンド・マレ」このシャトーの評価を躍進させた凄腕コンサルタントが、「オリヴィエ・ドガ氏」です。
醸造方法だけでなく、その土地の特性を引き出す為にどうするかを常に問いながらコンサルタントを行うと評判の、売れっ子醸造家の一人です。
パーカー五つ星生産者にして、「ワインアドヴォケイト誌」20周年記念号で過去20年において最も影響を与えた人物 にも選ばれた醸造家です。
シャトー・ヴュー・プレは、ボルドーでも有数のワイン産地、サンテミリオンにある小さなシャトーです。
このサンテミリオンで初めてビオディナミ栽培という、かなり厳格な自然栽培を導入したことで知られています。
自慢の畑は、高評価のシャトーがひしめく一等地。
シャトー・フラン・メイネ、ジャコバン、テルトル・ロートブフなどの名門シャトーと隣接している絶好のロケ―ションで、サンテミリオンに特徴的な粘土質又は砂質混じりの粘土質から構成されています。
ブドウ畑は平均樹齢40年。栽培手順は全て「月のカレンダー」に基づいて行われます。
畑を管理するジャン・フィリップ・トゥルトゥーは、自ら造る自然素材が原料の除草剤、防虫剤など(ハーブなどから造る自然素材のものです)以外は決して使用しません。
ぶどうの収穫は全て手で行います。重ねすぎてつぶれないよう、小さな籠を使います。その後選果台(ベルトコンベアーのようなテーブルで、ここでブドウを房でなく、粒単位で選り分けます)でさらに選別します。ここで痛んだブドウの実などを丁寧に取り除きます。
醸造は、ブドウの実に付着していた野生酵母のみを使用して行います。区画ごとに分けてステンレスタンクで醗酵。
醸造後、15カ月から18カ月間樽で熟成させます。
その際使用する樽は、1/3が新樽、1/3が1年使用した樽、1/3が2年使用した樽です。
清澄する際は、ボルドーで伝統的な方法、卵白を使用して行います。