シャトー・バタイエ
Chateau Batailley
ボルドー最古の伝統と格式を守り続けてきた名門シャトー
シャトー・バタイエはボルドーの数あるシャトーの中でも最も古い歴史を持つシャトーの一つです。
『バタイエ(Batailley)』とはフランス語の古語で『戦い(現在ではBataille)』を意味し、丁度このシャトーが位置する辺りが、英仏間で14~15世紀に勃発した「百年戦争」末期の激戦場であったことに由来します。
シャトーは何度かの売却を経て、1816年には現在でもボルドー有数のネゴシアンであるBarton and Guestier社へ売却されます。
Barton and Guestier社を率いていたダニエル・ゲスティエ氏はこのシャトーの可能性を確信し、醸造設備の更新や、同じくメドック格付けシャトーである、シャトー・ランシュ・バージュやシャトー・グラン・ピュイ・ラコストに隣接する区画を含む、周囲の優良な畑を取得するなど、シャトーの拡張を進めていきます。 こうした努力の甲斐もあり、シャトー・バタイエは1855年のメドック格付けにて第5級に格付けされ、その名声を確固たるものとします。
ゲスティエ氏の死後も、1866年にシャトーがペルシャ人銀行家に売却されるまで彼の3人の子供達がシャトーの運営を担いました。その後1932年に現オーナーである、ボルドーの大手ネゴシアンボリー・マヌー社を所有するカスティジャ家の手に渡ります。
伝統と革新 今が狙い目の注目シャトー
ボルドー・メドック左岸のポイヤック村でも南端に位置するシャトー・バタイエは、メドック格付け第5級のシャトー・グラン・ピュイ・ラコストなど多くの格付けシャトーに囲まれた、好条件な立地に位置します。
醸造技術の革新や、設備投資などにより品質の向上はめざましく、年々評価が上昇しているシャトーのひとつとして注目を浴びています。
シャトー・バタイエのワインの特徴は、ボルドーワインの伝統的なスタイルに近い、熟成に向く堅牢なワインです。
数年熟成させて飲み頃を待つ愉しみを味わえるワインです。