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ベッカム・エステートの歩み
ポートランドから車で南へ30分、シュヘイレム・マウンテンズへと続く曲がりくねった道の先に広がる美しいブドウ畑と、大自然の雄大なパノラマ。そこに、Andrewと、Annedria Beckham夫婦が長い時間をかけて、一つ一つ手作りで築き上げてきた、ベッカム・エステートがあります。 2004年、ベッカム夫婦は陶芸工房を建てるためにこの地へやってきました。 その地域の農業コミュニティと触れ合う中で、農業、とりわけワイン造りに惹かれるようになりました。偶然にも、ベッカムブドウ畑と、大自然の雄大なパノラマ。そこに、Andrewと、Annedria Beckham夫婦が長い時間をかけて、一つ一つ手作りで築き上げてきた、ベッカム・エステートがあります。
そして移住した翌2005年には、家の周囲に畑を切り開き、ブドウを植え始めます。その後畑を徐々に拡張していき、彼らの土地34エーカーのうち、およそ半分がブドウ畑と、ワイナリーの施設へと姿を変えました。ワイナリーにはテイスティングルームと、醸造施設があり、陶芸工房もあります。ベッカム・エステートでは、自分たちが世話するブドウを使って、エステート内で造られたテラコッタ製のアンフォラを使い発酵、熟成させています。世界でおそらく唯一の、設備からブドウまでハンドメイドにこだわるワイナリーです。
醸造家にして陶芸家 Andrew Beckham
ブドウ栽培とワイン造りの世界に足を踏み入れた後は、彼は地元オレゴンで尊敬すべき醸造家を訪ね歩き、時に数年修行しながらワイン造りの技術を磨いていきました。そして、2009年に、初めて自身の畑のブドウを使い、ワインを造りました。
この時、彼は自分が造るアンフォラを使ってワインを造る、というアイディアを思いつきます。彼が長年情熱を傾けてきた陶芸と、新たな情熱の種となっていたワイン造りが結びつき、オレゴンだけでなく、世界でも非常に珍しいアンフォラ製造とワイン造りを行うワイナリーが誕生しました。
陶器の甕、アンフォラを使うことは、ワイン造りの上で多くのメリットがあります。アンフォラの素材自体が、微量の酸素を通す特徴を持つため、オーク樽熟成と近い微量の酸化熟成を行う効果をもたらします。加えて、オーク材の風味がワインへ影響をもたらす樽熟成と違い、アンフォラは素材自体がワインへ影響を与えません。つまり、ステンレスタンクでも、オーク樽でも作ることのできない味わいに仕上がります。また、独特の流線型のフォルムのおかげで、液体の自然な対流が生まれるため、バトナージュなどの醸造中の作業が抑えられ、ワインに負荷をかけることがありません。こういった魅力から、ワイン造りにアンフォラを使いたいと考える生産者はたくさんいますが、ステンレスタンクや樽よりも流通量が少ないため、取り入れられる生産者は限られています。 ベッカム・エステートでは、陶芸家でもあるベッカム自身がワイン造りに最適なアンフォラを、自身のワイナリーに必要な分だけ作っています。
ベッカムエステートの哲学
「素晴らしいワインは、優れたブドウからしか作られない」という格言に従い、優れた品質のブドウを収穫するために、ベッカム・エステートでは、ドライ・ファーミング※1 を設立当初から取り入れています。ドライ・ファーミングを行うためには、畑のことだけでなく、周囲の環境を知り、それを活用することや、ブドウの樹自体の力を高める必要があるので、ベッカムエステートの栽培は次第にバイオダイナミック農法を取り入れるようになりました。 月の運行に合わせた農作業を行い、畑の周囲に広がる自然、動物を受け入れ生物の多様性を損なわないブドウ畑の運営を行っています。
※1 ドライ・ファーミング
灌漑などで水を与えることをせず、自然の恵みだけで植物への水分供給を行う、地中海では数千年も続いている栽培方法です。ブドウやオリーブの栽培で特によく見られており、果実の凝縮度が高まることで、上質なワインやオリーブオイルが造られることが知られています。また、貴重な水資源を持続的に使うという効果もあります。
ベッカム・エステートのある土地の周囲には水が豊富で、畑の周囲には動植物が多く、その生態系を壊さないためにも、栽培環境に配慮する必要がありました。 例えば、肥料はブドウの搾りかすなどをコンポストにしたものしか使いません。2012年以降は、一切の科学的な薬剤は使用せず、病気が蔓延した時など、どうしても必要な時だけ、バイオダイナミック農法で認められている薬剤を使用するのみです。機械は、雑草を刈るときだけ使用しますが、それ以外は全て手作業で行っています。
ワイン造り
ワイン造りの基本的なアプローチは、ブドウがワインへ自発的に姿を変えていく様子を見守り、人の手をあまり介在させない、という手法です。時には誘導したり、環境を調整してあげる事はありますが、酵母は基本的に畑で果皮に付着した野生酵母のみ使い、酸化防止剤もぎりぎりの最低限の量しか使用しません。発酵に使う設備も、テラコッタとフレンチオークの大樽のみです。これらはオーク新樽のようなワインの風味へ与える影響が小さいため、ブドウのエレガンスや純粋な果実味など、ブドウ本来のポテンシャルを発揮させることができます。
ピノ・ノワールの銘醸地 オレゴン
土壌は、ジョリーと呼ばれる赤い玄武岩の火山性土壌、灰色をしたやや酸性寄りのウィラケンジー土壌(海底堆積土壌)、茶色い湖底床土質であるローレルウッド土壌という、3つのタイプを軸に、複雑に入り混じっています。一口にウィラメット・ヴァレーといっても、これらの土壌と気候の組み合わせで、多彩なワインが出来上がるのが魅力です。
この産地のワインは、総じて冷涼な気候を反映して生き生きとした酸を持ち、ミネラル感を伴う、繊細で複雑な味わいを表現します。
ワイン造り
畑の土壌は、Jory(ジョリー)と呼ばれる赤い玄武岩の火山性土壌を下層に持つローム質で、おだやかなタンニン、ベリー系のエレガントな香りのワインを生み出します。
ワイン名の「クレタ」とは、ラテン語で粘土を意味します。このワインは、テラコッタ製の甕の中で発酵・熟成され、そのまま清澄やろ過は行わず瓶詰されました。
|| 商品名
|| テイスティングコメント
ベッカム・エステートの歩み
ポートランドから車で南へ30分、シュヘイレム・マウンテンズへと続く曲がりくねった道の先に広がる美しいブドウ畑と、大自然の雄大なパノラマ。そこに、Andrewと、Annedria Beckham夫婦が長い時間をかけて、一つ一つ手作りで築き上げてきた、ベッカム・エステートがあります。 2004年、ベッカム夫婦は陶芸工房を建てるためにこの地へやってきました。 その地域の農業コミュニティと触れ合う中で、農業、とりわけワイン造りに惹かれるようになりました。偶然にも、ベッカムブドウ畑と、大自然の雄大なパノラマ。そこに、Andrewと、Annedria Beckham夫婦が長い時間をかけて、一つ一つ手作りで築き上げてきた、ベッカム・エステートがあります。
そして移住した翌2005年には、家の周囲に畑を切り開き、ブドウを植え始めます。その後畑を徐々に拡張していき、彼らの土地34エーカーのうち、およそ半分がブドウ畑と、ワイナリーの施設へと姿を変えました。ワイナリーにはテイスティングルームと、醸造施設があり、陶芸工房もあります。ベッカム・エステートでは、自分たちが世話するブドウを使って、エステート内で造られたテラコッタ製のアンフォラを使い発酵、熟成させています。世界でおそらく唯一の、設備からブドウまでハンドメイドにこだわるワイナリーです。
醸造家にして陶芸家 Andrew Beckham
ブドウ栽培とワイン造りの世界に足を踏み入れた後は、彼は地元オレゴンで尊敬すべき醸造家を訪ね歩き、時に数年修行しながらワイン造りの技術を磨いていきました。そして、2009年に、初めて自身の畑のブドウを使い、ワインを造りました。
この時、彼は自分が造るアンフォラを使ってワインを造る、というアイディアを思いつきます。彼が長年情熱を傾けてきた陶芸と、新たな情熱の種となっていたワイン造りが結びつき、オレゴンだけでなく、世界でも非常に珍しいアンフォラ製造とワイン造りを行うワイナリーが誕生しました。
陶器の甕、アンフォラを使うことは、ワイン造りの上で多くのメリットがあります。アンフォラの素材自体が、微量の酸素を通す特徴を持つため、オーク樽熟成と近い微量の酸化熟成を行う効果をもたらします。加えて、オーク材の風味がワインへ影響をもたらす樽熟成と違い、アンフォラは素材自体がワインへ影響を与えません。つまり、ステンレスタンクでも、オーク樽でも作ることのできない味わいに仕上がります。また、独特の流線型のフォルムのおかげで、液体の自然な対流が生まれるため、バトナージュなどの醸造中の作業が抑えられ、ワインに負荷をかけることがありません。こういった魅力から、ワイン造りにアンフォラを使いたいと考える生産者はたくさんいますが、ステンレスタンクや樽よりも流通量が少ないため、取り入れられる生産者は限られています。 ベッカム・エステートでは、陶芸家でもあるベッカム自身がワイン造りに最適なアンフォラを、自身のワイナリーに必要な分だけ作っています。
ベッカムエステートの哲学
「素晴らしいワインは、優れたブドウからしか作られない」という格言に従い、優れた品質のブドウを収穫するために、ベッカム・エステートでは、ドライ・ファーミング※1 を設立当初から取り入れています。ドライ・ファーミングを行うためには、畑のことだけでなく、周囲の環境を知り、それを活用することや、ブドウの樹自体の力を高める必要があるので、ベッカムエステートの栽培は次第にバイオダイナミック農法を取り入れるようになりました。 月の運行に合わせた農作業を行い、畑の周囲に広がる自然、動物を受け入れ生物の多様性を損なわないブドウ畑の運営を行っています。
※1 ドライ・ファーミング
灌漑などで水を与えることをせず、自然の恵みだけで植物への水分供給を行う、地中海では数千年も続いている栽培方法です。ブドウやオリーブの栽培で特によく見られており、果実の凝縮度が高まることで、上質なワインやオリーブオイルが造られることが知られています。また、貴重な水資源を持続的に使うという効果もあります。
ベッカム・エステートのある土地の周囲には水が豊富で、畑の周囲には動植物が多く、その生態系を壊さないためにも、栽培環境に配慮する必要がありました。 例えば、肥料はブドウの搾りかすなどをコンポストにしたものしか使いません。2012年以降は、一切の科学的な薬剤は使用せず、病気が蔓延した時など、どうしても必要な時だけ、バイオダイナミック農法で認められている薬剤を使用するのみです。機械は、雑草を刈るときだけ使用しますが、それ以外は全て手作業で行っています。
ワイン造り
ワイン造りの基本的なアプローチは、ブドウがワインへ自発的に姿を変えていく様子を見守り、人の手をあまり介在させない、という手法です。時には誘導したり、環境を調整してあげる事はありますが、酵母は基本的に畑で果皮に付着した野生酵母のみ使い、酸化防止剤もぎりぎりの最低限の量しか使用しません。発酵に使う設備も、テラコッタとフレンチオークの大樽のみです。これらはオーク新樽のようなワインの風味へ与える影響が小さいため、ブドウのエレガンスや純粋な果実味など、ブドウ本来のポテンシャルを発揮させることができます。
ピノ・ノワールの銘醸地 オレゴン
土壌は、ジョリーと呼ばれる赤い玄武岩の火山性土壌、灰色をしたやや酸性寄りのウィラケンジー土壌(海底堆積土壌)、茶色い湖底床土質であるローレルウッド土壌という、3つのタイプを軸に、複雑に入り混じっています。一口にウィラメット・ヴァレーといっても、これらの土壌と気候の組み合わせで、多彩なワインが出来上がるのが魅力です。
この産地のワインは、総じて冷涼な気候を反映して生き生きとした酸を持ち、ミネラル感を伴う、繊細で複雑な味わいを表現します。
ワイン造り
畑の土壌は、Jory(ジョリー)と呼ばれる赤い玄武岩の火山性土壌を下層に持つローム質で、おだやかなタンニン、ベリー系のエレガントな香りのワインを生み出します。
ワイン名の「クレタ」とは、ラテン語で粘土を意味します。このワインは、テラコッタ製の甕の中で発酵・熟成され、そのまま清澄やろ過は行わず瓶詰されました。
750mlサイズのお好みのワインを入れることが出来ます。
※ギフトボックスと一緒にワインを複数本、お買い求め頂いたは、どちらの商品をギフトボックスに入れるか、注文時に「備考欄」にてご連絡ください。
1本用
2本用
袋の色はクールグレーのみとなります。
ワイン1本、もしくは1本用ギフトボックスを入れることが出来ます。
「もっと気軽にワインを持ち運びたい」そんな皆様の声にお応えし、ワインショップソムリエロゴ入りワイン用袋をご用意しました。
1本用・2本用・3本用の3種取り揃えておりますので用途に合わせてお選びくださいませ。
ワイン名(原語) | アンフォラ・クレタ・ピノ・ノワール (AMPHORA CRETA PINOT NOIR) |
生産者(原語) | ベッカム・エステート (BECKHAM ESTATE) |
原産国・地域 | アメリカ合衆国、オレゴン州 |
原産地呼称 | AVA シュヘイレム・マウンテンズ |
ヴィンテージ | 2018年 |
ぶどう品種 | ピノ・ノワール(30%は全房使用) |
タイプ | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 ※本商品はボトル上部にキャップシールが付いておりません。予めご了承ください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
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