シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール
CHATEAU MALARTIC LAGRAVIERE
グラーヴ特級
南グラーブ地区のレオニャンにある、赤、白ともに産出するグラーヴ特級格付けシャトー、がマラルティック・ラグラヴィエールです。
赤にはグラーヴの特徴が顕著に出ていて、重さや肉付きはあまりないが、すっきりした新鮮な風味と、見事な果実味を備えている。60年代のワインの一部にはやせているという難点がありましたがそれも何年かの間に克服されました。
「バックボーンがしっかりしていて見事に熟成する 」
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール
マラルティック・ラグラヴィエールは、その歴史の中で4つの家族が顔を出す。
まず、1803年に、ガスコーニュでは名門のマラルティック伯爵の甥がここを買って、シャトーに名がついた。1850年代にリカール家のアーノルドがここを手に入れた。1876年にリカール家の娘アンジェルがリュシアン・リドレに嫁いだが、リドレ家は海運業で有名で、同家の自慢の3本マストの帆船マリー・エリザベス号は今でもシャトーに額が残っている。
1927年に同家のシモーヌがマルリー家のジャックと結婚したが、、マルリー家はフランス最大の鏡製造業者である。
こうした事情もあって、このシャトーは数回にわたってラベルのデザインを変えたが、その中には鏡に映した反対文字のものや帆船マリー・エリザベスをあしらったものがある。