Chateau Poujeaux, AOC Moulis-en-Medoc (Moulis)
シャトー・プジョー AOCムーリ=ザン=メドック(ムーリ/ムーリス)
Chateau Poujeaux, AOC Moulis-en-Medoc(Moulis) シャトー・プジョー AOCムーリ=ザン=メドック(ムーリ/ムーリス) メドック中央部、マルゴーとサンジュリアンの間のやや内陸よりにに位置するムーリス村にあるAOCムーリ・ザン・メドック(Moulis-en-Medoc)は、メドックに6つある村名AOCのひとつです。 小規模なプチ・シャトーが数多く集まるこの地区の中で最高ランクの“クリュ・ブルジョワ・エクセプショナル”に格付けされ、「シャス・スプリーン」「フェラン・セギュール」「ポタンサック」と並び、AOCムーリのトップクラスとして知られているのが、この『シャトー・プジョー』です。 |
≪クリュ・ブルジョワとは?≫
12世紀、イギリスの支配下のときに、ボルドーに初めて、「ブルジョワ階級」が誕生しました。彼等は、ぶどう樹やワインにかかる税金を免除されるなどの特権を享受しました。 ≪シャトー・プジョーの歴史≫ シャトー・プジョーの歴史は、16世紀にまで遡ることができ、当時はラ・サル・ド・プジョーという名で知られていました。 1920年にテイユ家がプジョーを手に入れ、2007年まで運営していましたが、2008年にサン・テミリオンのキュヴェリ家がこのシャトー・プジョーを購入、あのカルト的人気を誇る「ル・パン」のニコラ・ティエンポン氏と、人気醸造家のステファン・ドゥルノンクール氏が醸造チームとして迎えられました。 フィリップ・キュヴェリエ氏は、2001年にサンテミリオンのプルミエ・グランクリュ・クラッセのクロ・フルテを買収し、品質を向上させた実績があり、ティエポン氏とドゥルノンクール氏とともにプジョーの品質の向上に努めながら、口当たりまろやかで深みのある、長期熟成に耐えるリッチで凝縮されたフルボディのワインを造りだしています。 |
≪ロバート・パーカー氏の評価≫
プジョーのスタイルはムーリのワインの典型で、深みのあるルビー色で、タニックである。若いときには渋く、硬いこともあるので、やわらかくなり、熟成するには、通常最低でも6年から8年間寝かせる必要がある。隣のシャス=スプリーンより熟成に時間がかかるが、非常に長生きする可能性を持っている。
プジョーは、ボルドーで新しい格付けがあれば五級とされる価値があるワインである。 |
2008年のボルドーは予想に反し歴代のグレートヴィンテージに引けをとらないヴィンテージとなった。濃い赤紫色の外観、赤や黒いフルーツのアロマがあり、しなやかなタンニンのミディアム~フルボディのワインである。 [89~91ポイント]/Robert Parker, The Wine Advocate
非常に濃い赤紫色、凝縮しているがエレガントなブラックカラントの香り。口に含むと豊かなブラックカラントの香りと大地の香りを感じ、まだ少し硬い印象があるが、将来が期待できる仕上がりとなっている。 [16+ポイント]/Decanter