造り手としての信頼は厚く、トスカーナを代表する「キャンティ」というワインを製造している事で有名です。
そんなポッジョ・デ・ジェネーシ最大の特徴は、土着の自然酵母、つまりトスカーナの自然酵母を使用してワイン造りが行なわれているという点です。
そこからさらに、4ヶ月間オーク樽でしっかりと熟成を行っているため、味わいに深みと奥行きが加わります。
そんな「ポッジョ・デ・ジェネーシ」のワインを語る上で欠かせないのが、流通と管理を担当する「I.E.I」の存在でしょう。
「I.E.I」とは、「インスティテュート・エノロジコ・イタリアーノ(Instituti Enologico Italiano)」の略称で、イタリアワインのプロフェッショナルたちのことです。
「ワイン醸造とマーケティング」のプロの集団によって1968年に設立された団体で、品質の高いワイン造りを行い、その価値を広げていくことを目的としています。
本拠地は「ヴェネト州・ソアヴェ」で、「ピエモンテ、アルト・アディジェ、トスカーナ、プーリア、モリーゼ、シチリア、サルデーニャ」など、銘醸地を含むイタリア各地の高品質なワインの流通管理を手掛けています。
特に本拠地でもある「ヴェネト州」のワインに注力しており、3つのエリアに畑を持っていて、そこのワインだけでも年間約800万本もの量を生産するほどです。
I.E.Iはブドウの扱いにも強いこだわりを持っています。
大量生産の安価なワインの場合、バルクワイン(150リットル以上の容器に詰めて輸入されたワイン)を瓶詰めするだけと、作業工程を省いたものが多く見られます。
ですが、「I.E.I」の場合、ブドウを絞るところからはじめ、瓶詰め、ラベル貼りまで一貫した作業を自分たちで行なっています。
そのこだわりの高さと品質の高さは世界中に認められており、イタリアの有名ワイン雑誌での評価はもちろん、日本で開催されている国際コンクールでもメダルを受賞しているほどの評判の高さなのです。
そしてもちろん、ポッジョ・デ・ジェネーシにおいても品質が担保されていると考える事ができます。
これだけ手間をかけられた極上品でありながら、手に届きやすい価格というところもポッジョ・デ・ジェネーシの魅力のひとつですね。
「数多くの人たちに素晴らしいワインを広めていきたい」というI.E.Iの思いを感じられる素晴らしいワインでしょう。
味の特徴
ポッジョ・デ・ジェネーシは、「サンジョベーゼ」というブドウを主体にした、キャンティの伝統的なブレンドスタイルで造られています。サンジョベーゼは、イタリアを代表する黒ブドウ品種です。
特徴が産地によって変わってくるため、これといった味わいを掴むことが難しいとされていますが、「キャンティ」の味わいを軸にして考えると分かりやすいでしょう。
ポッジョ・デ・ジェネーシの「キャンティ」は、土着の酵母からもたらされる「ベリー系の香り」、「ストロベリー、ほのかにプラム、クロオリーブ、スパイシーさ」などの味わいを感じさせます。
酸がしっかりとしていますが渋みとのバランスが素晴らしく、エレガントでありながら飲み応えがあるワインです。
また、「リゼルヴァ」と言われる熟成されたシリーズになると、より凝縮感のある「果実の甘い香り、樽由来のヴァニラ、スパイシーな印象、クローブ、赤い肉」といった複雑性のある香りが立ち上ります。
飲み口はとても「繊細で丸み」がありますが、口の中に入れると凝縮した果実の風味がはじけるようなフレッシュさを感じるため、とても満足できる味わいに仕上がっているのが特徴的です。