DOM RUINART
ドン・ルイナール
最古のメゾンが生み出すシャルドネの芸術
ドン・ルイナールは、創業者ニコラ・ルイナールの伯父であり、同じベネディクト派の高僧だったドン・ペリニヨンと並ぶシャンパーニュ界の重要人物。
そして、甥のニコラ・ルイナールにその製法を伝授し、リュイナールの輝かしい歴史が始まったのです。
ナポレオン一族も愛飲。通好みのシャンパーニュ。
ナポレオン戦争後のウィーン会議では、連日のようにパーティーや宴会でルイナールのシャンパーニュが振る舞われ、「シャンパーニュのように才気は泡立ってはじけ」と出席した各国の君主や大公が書き残したように、まさにルイナールのおかげで連盟の基礎が築かれ、国の窮地を救ったといえます。 現在も、フランス大統領公邸であるエリゼ宮の晩餐会では、国賓の元首級賓客に対してはこのルイナールが供されています。
ルイナールは、伝統製法とシャルドネ種の洗練に徹底的にこだわり、すべてのシャンパーニュはシャルドネをベースに作られています。 フランス国家の歴史的建造物に唯一指定されている、8kmの長さにも及ぶ地下のクレイエル(=古代の石灰岩石切り場)でゆっくりと熟成され、その深さと石灰岩の性質が、一定した低い気温とシャンパンにとって最適な湿度をキープし、高品質な泡を生み出しています。
ドン・ルイナールの特徴と通販での選び方
華やかな印象ときめ細かい泡を持つシャンパーニュ。
そんなシャンパーニュの中で”最古のメゾン”と言われているのが、「ドン・ルイナール」です。
それではドン・ルイナールが造りだすのは一体どんなシャンパンなのか。特徴について詳しくご紹介します。
ルイナール(リュイナールとも表記される)は、1729年にフランスのシャンパーニュ地方にて創業されました。
その土台を作ったのは創業者であるニコラ・ルイナール氏の伯父で、当時ベネディクト派修道会の高僧を務めていたドン・ルイナール氏です。
創業のきっかけは、宮廷に出入りしていた貴族の間で“発砲したワイン”が好まれている光景を、ドン・ルイナール氏が目にしたこと。
その発砲したワインが瓶内二次発酵で造られていたことに魅了されたドン・ルイナール氏は、瓶内二次発酵の製法を甥に伝授し、そこからメゾンの歴史がスタートしました。
創業した後は、その品質の高さから世界的に有名なメゾンへと成長していきます。
美しいまでに輝く色味は「シャンパーニュの宝石」と形容されるほどで、現在では「シャンパーニュ史上最古のメゾン」として確固たる地位を築きあげるに至りました。
そんなドン・ルイナールのシャンパンは、まさにシャンパーニュのお手本ともいうべき「厳選されたシャルドネ」を主体とした製法で造られています。
8kmにも及ぶ地下のクレイエル(石灰岩石切り場)で、ゆっくり熟成がなされていることも特筆すべき点でしょう。
このクレイエルは、フランス国家の歴史的建造物として指定されています。
石灰岩の性質とクレイエルの深さによってシャンパンにとって最適な“一定した気温と湿度”を保つことが可能となり、それにより「高品質かつ、きめ細やかな泡」を生み出すことができるのです。
セラーが深い場所にあることは「振動などの外部的影響を避けられる」という事にもつながりますので、ワインを熟成させるには絶好の環境だといえます。
また、ドン・ルイナールは「ナポレオン一族が愛飲していたシャンパーニュ」としても有名です。
ナポレオン戦争後1814年から15年にかけて行われたウィーン会議でのパーティーでは、連日のようにルイナールのシャンパンが振る舞われ、貴族たちから高い評価を得ました。
その格式は高く、現在でもエリゼ宮の晩餐会で、国賓の元首級賓客に対して提供されているほどです。
そして格式の高さも去ることながら、ルイナールの持つ深みのある味わいと香り、高級感のあるボトルから放たれる美しい輝きは、現代に至るまで多くのワイン通を魅了し続けています。
有名なワイン漫画「神の雫」ではルイナールを「大都会の夜景そのもの」だと形容していました。世界的なシャンパンとしてブランド力も高く、日本においても大人気のおすすめワインです。
現在では「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴ・クリコ」を手掛けるLVMHグループ(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下になり、伝統製法を守りながら、より洗練された醸造が行われています。
ルイナールは徹底したシャルドネ主義を貫いているため、基本的にシャンパンはシャルドネ100%です。
ロゼではピノ・ノワールがブレンドされていますが、どのキュヴェにおいてもコート・デ・ブランのシャルドネを4割以上は使用しています。
それでは、それぞれのブドウ品種の特徴を見ていきましょう。
シャルドネ
シャルドネはフランスのブルゴーニュ地方原産の白ブドウ品種で、栽培面積は世界5位です。ブドウ自体は、粒が比較的小さめで果皮も薄め。早熟タイプで冷涼なエリアにも適しているため、世界中で栽培されています。
シャルドネはブドウの味自体に大きな特徴がない一方で、栽培されているエリアの気候や、造り手の技術の影響が出やすいことで有名です。
例えば、冷涼な産地ではすっきりとした味わいに。温暖な産地ではコクのある味わいに仕上がります。
どの産地でも良質なブドウに育つポテンシャルの高さを持ちながら、地域ごとに様々な表情を見せてくれる点が魅力的な品種だといえるでしょう。
そしてルイナールのシャンパンの特徴は、このシャルドネに非常にこだわりを持っているという点です。
例えば、上質なシャルドネ産地として有名な「コート・デ・ブラン地区」のエレガントなシャルドネと、「モンターニュ・ド・ランス地区」で収穫された果実味の強いシャルドネをブレンド使用しています。
お互いのテロワール(産地の持つ地理的特徴からなる個性)を最大限に引き出すことで、エレガントさと芳醇な果実味を併せ持つ、なめらかでバランスが良い最高のシャンパンへと仕上げているのです。
ピノ・ノワール
栽培面積世界10位のピノ・ノワールは、世界中で広く栽培されている赤ワイン品種です。ドイツでは「シュペート・ブルグンダー」、イタリアでは「ピノ・ネロ」など、国によって呼び名が異なります。
ピノ・ノワールはチェリーなどの小さい果実、華やかなお花畑、皮製品を感じられる複雑な香りが特徴です。
傾向としては、控えめのタンニンとしっかりとした酸味を持ったワインに仕上がります。
通常、シャンパンにおいては赤い色素が付かないよう白い果汁のみを抽出して使用しますが、ロゼではセニエ方式やアッサンブラージュ方式といった手法を取ることでワインに微かな色付けがされます。
ルイナールのロゼでも、このピノ・ノワールが少量の割合で使用されています。
「シャルドネハウス」と呼ばれるルイナールだけあって、シャルドネ種のブレンドに特化した品質の高いブドウを使用。シャルドネの繊細さとピノ・ノワールの果実感が見事に両立されているのが印象的です。
楽しみ方も併せてご紹介しますので、ご購入された際は是非お試しになってみてください。
ドン・ルイナールの選び方
ルイナールにはシャンパンとロゼのラインナップがあります。中でもワイン名に「ドン」を冠するものが、特に高品質なブドウを使用したメゾンのフラッグシップモデルです。
ワインショップソムリエではルイナールの中から厳選したシャンパンとロゼだけを取り扱っていますので、お好みに合わせてどちらかをお選びいただければと思います。
まず、ルイナールのシャンパンについてですが、徹底したこだわりのシャルドネを100%使用して造られています。
メゾンのトップキュヴェ、つまり代表作である「ドン・ルイナール」は、グラン・クリュ(特級畑)のシャルドネだけを使用した最高品質のシャンパンです。
コート・デ・ブラン地区のエレガントかつミネラル感のある上質なシャルドネを40%以上使用し、そこに果実味の芳醇なモンターニュ・ド・ランス地区や他地区で収穫されたシャルドネをブレンドしています。
エレガントさとフルーティさ、そしてミネラルとの絶妙なバランス感覚は、シャンパン通も唸らせる最高峰のクオリティです。
非常に上質なブドウが収穫された年にしか造られないヴィンテージシャンパーニュでもあり、品質・味わいともに間違いなく最高の逸品だと言えるでしょう。
そして、ロゼはシャルドネがメインに使用されながら、最適な比率でピノ・ノワールがブレンドされています。
こちらも代表作となるのが、ドン・ルイナールの名を冠した「ドン・ルイナール・ロゼ」。
グラン・クリュ(特級畑)のシャルドネを主体にしつつ、ブレンドに特化したピノ・ノワールとの組み合わせによって、繊細で複雑な味わいとなっています。
色味はピンクがかった上品なゴールド。繊細さの中にフレッシュさやベリーの果実味を感じられ、なめらかな口当たりを感じられます。
まさに最高峰のヴィンテージロゼと呼ぶにふさわしい出来ですので、ロゼシャンパンがお好きな方は是非お試しになってみてください。
シャンパンとロゼ、どちらも酸味と果実味とのバランスが非常に良いため、初めての方でもとても飲みやすいと感じられるでしょう。
ドン・ルイナールの楽しみ方
ドン・ルイナールのシャンパンは、上質なシャルドネ持つエレガントさとフレッシュな果実味が最高のバランスで両立していますので、幅広く様々なお食事と合わせて楽しむことができます。その中でもオマール海老などの甲殻類のグリル、鯛のカルパッチョなど、特に魚介系とのマリアージュ(相性)が良いでしょう。
ロゼは果実味溢れるなめらかな口当たりですので、和食ともよく合います。
さらに、いちごなどの果実を使ったデザートとも相性抜群です。
メイン料理だけでなく、ぜひ食後のデザートと一緒に合わせてみてください。
もちろん、メゾンのトップキュヴェである「ドン・ルイナール」および「ドン・ルイナール・ロゼ」は、単品でじっくりお飲みいただくのもオススメです。
酸味と果実味の複雑な味わい、奥行き、熟成感など、どれをとってもルイナールならではの良さやクオリティの高さが感じられます。
同じくルイ・ヴィトングループの人気シャンパンである「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴ・クリコ」と飲み比べてみても、違いが感じられて面白いでしょう。
また、ドン・ルイナールは豊かな泡と輝く色味が芸術的。その輝きは「宝石」とも称される高級感のあるボトルですので、置くだけでテーブルを一気に華やかにしてくれます。
そのため、普段の食事以外にも、ホームパーティーやプレゼントに用いるのも非常におすすめです。
由緒あるメゾンが生み出す、最高峰のシャンパン「ドン・ルイナール」。
漫画「神の雫」でも紹介され、現在は日本でも大変人気で在庫切れが早いブランドになっています。
徹底したシャルドネ主義で「シャルドネハウス」とも呼ばれるルイナールの実力を、是非この機会にご堪能されてみてはいかがでしょうか。
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