Domaine Gilles Chollet
ドメーヌ・ジル・ショレ
彼らが作るワインはシュール・リー製法を用いているから、旨みがしっかりと詰まり、
ロワールらしい爽快でクリアーな味わいのワインになってます。
フュメ香(燻したような香り)のあるソーヴィニョンブラン。
日本ではまだまだ珍しい、シャスラ。
どちらも、ワンランク上のこだわりを求める方にお勧めのワインです。
定評があるからこそのこだわりプイィ・フュメとプイィ・シュール・ロワール
ロワールのワイン産地の中でも上流に位置するこのプイィ・シュール・ロワール村は実はロワールというよりブルゴーニュに近く、地図をみてすぐ北東にはシャブリが望める、そんなロケーションです。
このあたり一帯で生まれる白ワインは昔から定評を得ていました。
その評価の秘密は土壌にあります。
それは、誰が見ても分かるような、白い土に覆われた畑、『石灰質土壌』の土地。
特にシャブリから続く「キンメリジャン」と呼ばれるラインは、遥か昔海の底だった土地で、大量の貝殻が埋まっています。
そのため、豊富なミネラル、キリッと引き締まった酸が乗った辛口という辛党好みのシャープな白ワインが生まれます。
プイィ・シュール・ロワールは、目と鼻の先はブルゴーニュ。
事実行政上はブルゴーニュに位置づけられています。
この地で作られるワインはソービニョン・ブランから作られるものはピュイィ・フュメと呼ばれシャスラから作られるものはプイィ・シュール・ロワールと呼ばれています。
ワイン好きが認めるプイィ・フュメ
サンセールに比べると、よりこだわりが強い人に好まれ、 「通が選ぶ白」とも言えるワインです。
このワインの中でも特別な土壌で作られたワインは、「フュメ」と呼ばれる燻したような香り、火打石の香り、と言われる 独特のミネラルの香りを感じます。
「シレックス」火打石と呼ばれる独特の土壌から、ミネラルたっぷりの白ワインが生まれる。
シレックスとはラテン語で「火打石」という意味で、土壌としては「ペクトライト(ソーダ珪灰石)」と呼ばれるケイ酸塩鉱物を含んでいる、このプイィ・シュール・ロワール近郊の土地を指します。
この土壌から生まれるソーヴィニョン・ブラン100%のワインは、独特の香りと味わいをワインにもたらします。
見た目こそ色は薄く静かな印象を受けるものが多いですが、実は、芯のある強い香りと味わいを持つ、 個性的な魅力を持つワインが多く見られます。
シャープな印象、切れのある辛口のイメージが強い「プイィ・フュメ」ですが、和やかな性格のショレ氏が造るワインには、同じようにどこか丸い、優しい雰囲気が。
これは「シュール・リー」製法による味わいのおかげです。
この製法は、熟成の間ワインを澱と共に寝かせる、というブルゴーニュのお家芸の一つ。
これでブドウが持つ旨みを余すことなくワインの中に溶かし込みます。
ミネラル感を持つシャープな辛口と、優しい旨みが同居する味わいは、最高級のウーロン茶「岩茶(青茶)」をどこか彷彿とさせます。
厳しい山地の岩場に生えるこの名茶は、コクとうまみに溢れながら、独特のミネラル感があり、飲むたびに口の中をさっぱりとさせつつ爽やかな香りを余韻として残します。
彼の白ワインはそんなイメージを感じました。
お食事に調和し、そっと引き立てながら次の一口を迎える準備をしてくれる、そんな食中酒としてとてもオススメな白ワインです。
もともとは病害への対策としてこのピュイイ・フュメやサンセール地域に広まったブドウ品種ですが、これが見事に花開きました。
ボルドーでは白ワインの主役を張り、あの「オー・ブリオン・ブラン」を始めとする最高の白ワインを作り上げる品種、ソーヴィニョン・ブラン。
ハーブ、グレープフルーツなどの柑橘系、パッションフルーツ…
豊かなアロマと切れのある酸味から素晴らしい白ワインが生まれます。特にこの地の火打石(シレックス)混じりの土壌からは特有のフュメ(煙臭)香があらわれるといわれています。
日本ではまだ珍しいシャスラのワイン。
シャスラ種は成熟するとブドウの実が金色に輝く高級ブドウ品種です。
ドイツ語圏では「グートエーデル」とも呼ばれていますが、その意味は「良く、高貴である」という意味。
とても立派な名前が付けられているのも納得の容姿です。
最も最古のブドウ品種の一つされているこのブドウはエジプトやトルコの辺りが原産地のようです。
プイィ・シュール・ロワール
AOP(原産地呼称)付き、といえばブランドフルーツ。
この原料となるぶどう「シャスラ」は、ワインとなる前にすでにブランドブドウなのです。
食用で売った方が高いんだから、あえてこれでワインを作る人はこのロワール地方でも徐々に少なくなっています。日本で言えば「山梨の巨峰、岡山のピオーネ、長野の藤稔」そんな感じの高級ぶどう。
そのブドウを贅沢に使った、優しい旨みに溢れる白ワインが、このプイィ・シュール・ロワールです!!
今では作り手も徐々に少なくなっており、珍しいため日本で見かけることも少なくなってきています。
このシャスラを作る産地でもう一か所有名な産地は、実はスイス!!
優しい香り、爽やかでクセがなく飲みやすい、そんなシャスラブドウは、多くの著名人が過ごすリゾート地スイスでも、国を代表するワインとして、日常的に愛されています。もともと食用のブドウとして栽培されていたシャスラは、弾力性のある果肉と、芳醇な香りが特徴で、フランスやスイスで最も親しまれているぶどう品種でもあります。その芳醇な味わいからクリーミーなチーズとも相性抜群です!
プイィ・フュメ
緑がかった黄色の色調、カシスの芽や柑橘を思わせる爽やかなアロマ。
若い白桃、ジュニパーベリーのニュアンスと共に、味わいには火打石を思わせるミネラル感があります。柔らかい酸があり、それにより活き活きとした味わいが楽しめます。
対岸のサンセールの村で作られるチーズクロタン・ド・シャヴィニョール(山羊のチーズ)との相性もいいです。
プイィ・シュール・ロワール
黄金の優しい、ジューシーなブドウから作る白ワインは、優れたバランスと爽やかな味わい。
シャスラが真価を発揮するのは、チーズと合わせた時。
特に山のチーズとの相性は素晴らしく、「チーズ・フォンデュ」を作るならこのシャスラブドウのワイン無くして美味しいフォンデュは作れません!!
ドメーヌ・ジル・ショレ
パリから200kmほど南の地、「プイィ・シュール・ロワール」。
ここにジル・ショレは10ヘクタールの畑と共にドメーヌを営みワインを作っています。
代表を務めるジル・ショレがワイン造りを学んだのは、ロワールの農業学校で、その後ボジョレのVillie-Morgon (ヴィリエ-モルゴン)で研修しました。
その後父と共に10年以上畑仕事とワイン造りに携わっています。
栽培は自然派で、必要に応じてベト病とうどんこ病対策のみといった、自然の力を最大限に活かした減農薬栽培(リュット・レゾネ)を採用しています。
ドメーヌ・ジル・ショレは、プイィ・シュール・ロワールの地に続く代々の方法を踏襲しています。
醸造学に関して学んだジル・ショレにより、ワイン造りの設備で温度管理機能の付いたものが導入されています。これにより、ぶどう本来のアロマや味わいをキープした状態でワインを造ることが可能となりました。
また、ブルゴーニュの流れをくむ、澱とともに熟成させる醸造(シュール・リー製法)を採用しており、良い意味でローカルな生産者です。
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