ピエモンテのワインの特徴と通販での選び方
工業都市として有名なトリノを州都に持つピエモンテ州。
イタリアの北西部に位置し、アルプス山脈の麓にあることから、ピエモンテ(山の麓)という名称が付いたそうです。
「ピエモンテ」はイタリアを代表するワイン産地としても広く知られる存在です。
ここでは、この地で作られるワインがどのようなものなのか、その特徴や魅力をご紹介いきます。
また、通販でのピエモンテ産ワインの選び方などについても触れていきますので、ぜひご参考にしてみてください。
ピエモンテ州内のバローロという村にはワインミュージアムがあり、「ランゲ」「ロエーロ」と呼ばれるエリアの「ブドウ畑の景観そのもの」が世界遺産として認められているほどです。
ピエモンテの地にワインが伝わったのは紀元前と言われており、古くからこの地でブドウやワインが作られていたことがわかっています。
樽での製造や熟成などもされていたようで、西暦に入った頃にはピエモンテのワインは広く知られるようになりました。
ワイン造りがさらに盛んになった中世時代、ブドウはピエモンテの人たちにとって重要なものとなり、すでにブドウ栽培のルールが定められていました。
ピエモンテでは「ブドウを盗む人に対して厳罰が処された」という記録も残っています。
16世紀にはフランスのワイン作りも参考にし、イタリア国内にとどまらずヨーロッパを中心に高い評価を受けはじめ、フランス王室にもワインを献上したほどです。
そして19世紀にはハーブなどが配合された白ワインである「ベルモット」を発明しました。
20世紀には、ワインの産地に対する厳格なルール化なども制定し、いわゆる格付けシステムも登場します。
ピエモンテは、冬には雪が降るほど気温は低下し、夏は暑いため気温は上昇するといった「寒暖差が激しい気候」にさらされています。
年間を通しての寒暖差はもちろんですが、1日の寒暖差も大きく、これが甘いブドウを育てることにつながっています。
土壌は石灰質と粘土質を持つエリアが目立ち、これがブドウの持つ渋みであるタンニン(ブドウの皮や種から抽出される渋みや苦み)を多く含ませ、ワインの味に深みを与えています。
ピエモンテで作られるワインは6割が赤ワインで、残り4割が白ワインとなっています。
赤ワインと白ワインどちらのラインナップも充実していますので、赤白お好みのワインをお楽しみいただけるでしょう。
ピエモンテ産の赤ワインは、重厚感があり果実味やタンニンの力強さがしっかりと感じられるような味や香りを持ったタイプが多い傾向にあります。
それだけでなく、非常にエレガントで落ち着いた印象も持ち合わせています。
様々なタイプのワインが作られていますが、全体的に「濃厚で奥深い味わいの赤ワイン」が多いと言えるでしょう。
果実味はラズベリー、チェリーに例えられることが多く、そこにハーブや柑橘系の皮のようなスパイシーで上品な苦味を感じる赤ワインが目立ちます。
さらに熟成されることで味わいや香りが素晴らしく馴染み調和して、パワフルだけれども優しく包み込むような味わいに変化するところもピエモンテの赤ワインの魅力でしょう。
ピエモンテ産の白ワインは、甘く優しい酸味と香りを持っているタイプが多い印象です。
赤ワインと同じくエレガントで気品が溢れており、力強さも感じさせながらフレッシュで生き生きとした果実味が味わえるでしょう。
レモン、グリーンアップルのような甘酸っぱい印象が残る香りに、ハーブのような心地よい苦味がほのかに感じられるものもあります。
また、ピエモンテはイタリアで最も格付けワインの数が多い地域でもあります。
そのため、長期熟成の高級ワインから若くてコスパの良いワインまで、幅広い種類が存在しているのが特徴です。
対して、ピエモンテの白ワインは「コルテーゼ」「アルネイス」のブドウ品種が原料となっています。
それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。
ネッビオーロ
ピエモンテで多く栽培され、赤ワインの原料として定番となっているブドウ品種が「ネッビオーロ」です。イタリア国内の他の州でも栽培されていますが、ワイン通が「ネッビオーロ」と聞いてまず思い浮かべるのはピエモンテでしょう。
それほどこの地を代表するブドウ品種となっています。
色合いはさほど濃くはありませんが、味わいは非常に重く、酸味とタンニンの主張がしっかりと感じられるワインに仕上がる傾向があります。
そしてピエモンテの赤ワインに重厚感があるのは、このネッビオーロの影響が大きいと言えるでしょう。
特にネッビオーロは、熟成することで旨味や奥深さの増す品種です。10〜15年ほど寝かせたものになると、よりエレガントで濃密な味わいを楽しむことができるでしょう。
香りはバラに例えられることが多く、エレガントさを演出しています。同時にトリュフ、プラム、チェリーといった様々な香りも感じられるのが特徴的です。
バルベーラ
「バルベーラ」という黒ブドウも、ピエモンテを代表する品種です。ピエモンテ原産のブドウ品種であり、この地で作られる赤ワインの半分以上に使われているとも言われています。
バルベーラは非常に香り高い品種であることでも知られており、スミレやサクランボ、黒スグリ、ブラックベリーなどといった香りを感じられます。
特に「ピエモンテで栽培されるバルベーラ」は、さらにハーブの香りが加わり、適度なタンニンで酸味とのバランスも良いため、比較的軽めのワインに仕上がる傾向があります。
逆に「アメリカやアルゼンチンなどで栽培されるバルベーラ」からはベリー系ジャムのような甘い香りとダイレクトな果実味が見られます。
コルテーゼ
ピエモンテの白ワインに使われている代表的なブドウ品種の一つが「コルテーゼ」です。ピエモンテ原産の品種ですから、この地の白ワインを語る上で外すことはできないでしょう。
コルテーゼは、酸味と甘みのバランスに優れた品種です。
辛口ワインに仕上がりますが、適度な甘みも持っていますので、フレッシュながらも味わい深い白ワイン作りに最適です。
軽快な飲み口となることから、ゴクゴクと飲めるタイプの白ワインが多く生み出されています。
アルネイス
「アルネイス」もピエモンテ原産の白ブドウ品種です。洋ナシやアンズのような甘い果実の香りやナッツ系の香ばしい香りが特徴的。その酸味は可憐で、きめ細やかに感じられるでしょう。
アルネイスは決して強く主張はしないものの、しっかりとした存在感をワインに与えてます。
通販でワインをご購入する際は試飲ができないため、迷ってしまわれる方もいらっしゃるかと思います。
ここではピエモンテのワインを通販でご購入する際の選び方についてご紹介いたします。
あわせて、この地のワインの楽しみ方もご紹介いたしますので、ご購入の際の参考にしてみてください。
ピエモンテのワインの選び方
ピエモンテはイタリアで一番の格付け数を誇り、たくさんの銘醸地が存在しています。中でもイタリアを代表する2代赤ワイン産地と呼ばれる「バローロ」「バルバレスコ」が有名です。
「バローロ」は男性的な力強さで「イタリアワインの王」と呼ばれるワインです。
対して「バルバレスコ」は女性的な優雅さを持つ「イタリアワインの女王」として知られています。
畑の条件や製造手法・熟成期間やアルコール度数に至るまでの厳しい規定をクリアした品質の高いワインだけが、その名を冠する事ができるのです。
そして「バローロ」と「バルバレスコ」の表記があるワインは、原産種ネッビオーロを100%使用する事が義務付けられています。
変異を起こしやすいネッビオーロは、ピエモンテ以外の土地で同じ味わいは味わえないとされている原産のブドウ品種です。
軽い味わいが多いイタリアワインですが、バローロとバルバレスコは重厚な味わいが特徴的で、D.O.C.Gの中でも最高レベルの評価を受けています。
迷った時はこの二つの産地のワインを選べば、まさにピエモンテらしい赤ワインを味わえるでしょう。
ピエモンテの約半分の赤ワインで使用されている「バルベーラ」のブドウ品種が使われたワインもおすすめです。
こちらは香り高く、適度な渋みを持った秀逸なワインが造られています。
白ワインの場合は、ピエモンテを代表する白ブドウ品種「コルテーゼ」を使ったワインはいかがでしょうか。
「ピエモンテDOCコルテーゼ」や「ガヴィDOCG」などの原産地呼称を冠したワインから選べば、品質に間違いありません。
酸味と甘みのバランスが取れた、軽快な辛口白ワインをお楽しみいただけるでしょう。
ピエモンテのワインは独自性が強いのですが、一部赤ワインの原料となっている黒ブドウは、隣接しているロンバルディア州でも栽培されています。
気候が似たエリアもあるため、その地域で作られた同品種のブドウを使ったワインは、比較的近い味わいとなることがあります。
ですので、ロンバルディアのワインがお好みの方は、ピエモンテのワインもきっとお口に合うでしょう。
ピエモンテのワインの楽しみ方
ピエモンテのワインは全体的に重みがあります。つまり、「渋み、苦味、酸味」などをしっかりと強めに感じられる赤ワインが多く生産されている傾向にあるということです。
こうしたワインには、同じように重めの肉料理が合うでしょう。
例えば、「牛肉のグリル、デミグラスソースのかかったハンバーグ」などと非常に良く合います。
そのほかにも、ピエモンテには牛肉をハーブや赤ワインなどに浸けてから煮込む「ブラザート」と呼ばれる郷土料理があります。
こうした赤ワインを使ったお肉の煮込み料理などとの相性も抜群です。
ピエモンテの白ワインは「優しさ、エレガントさ、若々しさ」をのぞかせる味わいと香りが特徴的です。
このようなワインには、さっぱりだけれども、あまり淡白になりすぎないお料理が合います。
お肉のホワイトソース仕立てや、しっかり目に味付けされた白身魚のマリネなどとのマリアージュは素晴らしいでしょう。
それから、ピエモンテの郷土料理には日本人にもお馴染みの「バーニャカウダ」があります。
これはまさに、ピエモンテの白ワインを楽しむための料理と言っても過言ではありません。
バーニャカウダがお好きな方は、ピエモンテの白ワインとぜひ合わせてお召し上がりいただくことをオススメいたします。
イタリア屈指の銘醸地が揃い、原産のブドウ品種から数々の実力派ワインが造られているピエモンテ。
ぜひこの機会に、ピエモンテ産のワインを手に取ってお楽しみいただいてみてはいかがでしょうか。
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- ボディ(コク)
3,740円 (税込)
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3,520円 (税込)
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- ボディ(コク)
3,960円 (税込)
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- ボディ(コク)
8,250円 (税込)
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- ボディ(コク)
9,240円 (税込)
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- ボディ(コク)
1,749円 (税込)
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- ボディ(コク)
1,804円 (税込)
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- ボディ(コク)
1,881円 (税込)
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- ボディ(コク)
2,629円 (税込)
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- ボディ(コク)
5,500円 (税込)
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