





- 濃密で凝縮した味わいを楽しむ、
やや重いワイン
- ボディ(コク)
- 酸味
- 渋み
検索
人気キーワード:
最新の出荷スケジュールについては
こちらをクリック
クエヴァス・デ・アロムは、スペイン出身のマスター・オブ・ワイン、フェルナンド・モラ氏が立ち上げたワイナリーです。
モラが最も好きなブドウ、ガルナッチャの本拠地、アラゴン州で、ガルナッチャの新たな可能性を求めて設立されました。
モラ氏が考えるのは「既存のあらゆるワイン造りの方法に、改めて疑問を投げかけつつ、ガルナッチャにとってベストな方法を再構築する」という事です。
ガルナッチャと言えば、南フランスやスペインで人気のある品種。過酷な環境でも育ち、また果実の収穫量もあるため、安・旨ワインのブドウとして、デイリーワイン造りに最適とされ、人気の高い品種でした。 しかし、モラ氏は、ガルナッチャは正しくテロワールに合わせ、ブルゴーニュ的なアプローチでワイン造りを行えば、世界的に認められ得る素晴らしいワインができる、と強く信じています。そのため、これまでのアプローチは一旦忘れ、ただテロワールとブドウの特徴にフォーカスし、栽培にはオーガニック栽培を実践し、ワイン造りにも最上の手法を取り、ガルナッチャの優れたワインを造ろうと考えたのです。
そんなモラ氏の自信作たち。
ワイナリー名は、アラゴン語のクエヴァス=カーヴ(ワイン造り用の洞窟)と、アロム(フェルナンド・モラのMoraを反対から並べ替えた言葉Arom)を組み合わせています。また、各ワインの名前も、アラゴン語からとられています。
ワイン造りは、同地方にあるサント・クリスト協同組合の施設を使い、共同製造を行っています。その理由は、モラはスペインのワイン造りが持つ長所は、「ブドウの古木と、スペインの協同組合」だと考えているからです。代々受け継がれてきたこのシステムのおかげで、スペインのワインは世界的に見ても高いコストパフォーマンスを発揮していると考えています。
彼のワインは登場直後からぺニンガイドやワイン・アドヴォケイトで90点以上の高得点を獲得。今後ますます注目を集めるであろう、素晴らしいワインたちです。
厳しく選定された最上の畑、天然酵母の使用、卵型タンクやオーク樽熟成など、モラ氏の広い視野で選び抜かれた、上質ワインを生み出すための徹底的なこだわりのため、生産量はごく少量。しかも、彼のファンが多いアメリカや、イギリス、オランダ、ドイツなどからのリクエストが多く、一か国で売り切れてしまわないように、モラ氏が各国のインポーターへ数量を割り当てています。
フェルナンド・モラは2017年9月にマスター・オブ・ワインに認定されました。
ちなみに、スペイン生まれのMaster of Wine(以下MW)は、2018年の時点で3人いますが、最初のMWはベルギー在住で、Mora氏は2番目の認定者に当たります。
3人目もスペイン在住ではないため、モラ氏が唯一のスペイン在住のMWということになります。(2018年時点の話です)
加えて、MWは世界で400人弱存在しますが、ほとんどがジャーナリストやネゴシアン、インポーターなどワインに携わる職業で、ワインを造っているのはおよそ5%、15~20人程度です。
モラ氏は、もともとはワインとは関係のないエンジニアとして働いていましたが、あるときワインに魅了され、自分で造るという夢を持ちました。働きながら、ワインのコネクションをもとにブドウ栽培や醸造について多くの人から学び、初めてのワインは自宅のバスタブで造りました。(正確には、バスタブに氷を入れて、その中にワイン樽を入れ温度管理をして造りました)
その後ワインを作る為に努力を重ね、とうとう自身のワイナリーを持つにいたります。また、独学で勉強を続け、とうとう世界最難関のワイン資格と言われるマスター・オブ・ワインになりました。スペイン人としては二人目という快挙でした。
新しいワインが完成しました。
ワインの名前は、すべてアラゴン語です。アラゴン語とはラテン語から派生した古い言語のひとつです。今もアラゴン地方で話されています。
我々は、今回のワインを造る過程で、この土地、アラゴン地方へ畏敬の念を抱くようになりました。私がワイン造りで心掛けているのは、ブドウの声を聴くこと、畑が広がるその土地のテロワールを表現することです。
これこそが、価格的にも日常の中で飲める、ワールドクラスのワインを作る為に必要なことだと信じています。(多くのワールドクラスのワインは、価格的に多くの人にとって日常的なものではありません)
高級ワイン=高品質ワインという多くの人の認識を変えるために必要なことは、言葉ではなく実行、つまり素晴らしいワインを作ることだと信じて、この作品を世に出すことにしました。
ワインにおけるシンギュラリティの発現、つまり、テロワールやブドウへ敬意を払い、その声を聴き作り上げたワインが、設備投資を最大化したワインを超えることができる、という特異点を提示する為に必要な道なのです。
クエヴァス・デ・アロムのワインは、フェルナンド・モラが、ブドウ畑があるアインソンにある、サント・クリスト協同組合の施設を使って作っていることも、このワインの特徴です。彼は、スペインにおける協同組合のシステムが素晴らしい知恵であると信じています。
このサント・クリスト協同組合の前進となったのは、同地の栽培家たちでした。1835年の修道院国有化により、それまでシトー会が管理してきたブドウ畑が再び現地の農家の手に戻ってきました。
1956年にAinzón、Bureta、Vera de Moncayo、そしてAlbetaのブドウ栽培家たちは
協力しあい、Crianzas y Viñedos Santo Cristo, Sociedad Cooperativa(サント・クリスト協同組合)を設立しました。
この協同組合は、設立当初から品質を大切にする風土があり、クオリティワイン造りの先駆けとして知られています。
1978年に、この地のワインの品質を高めるため、DO認定を目指す運動が起こりました。サント・クリスト協同組合もこの運動に加わり、ブドウ栽培家や醸造家たちの努力が実り、晴れて1980年には、原産地呼称統制委員会(コンセホ・レグラドール)によってDO認定されました。
現在も、その品質重視の姿勢は保たれており、伝統的な栽培・製法を守りつつも、上質なワインを造る設備を次々と導入し、カンポ・デ・ボルハのワインの質を高めるべく、成長を続けています。
ガルナッチャ帝国、D.O.カンポ・デ・ボルハ
DOカンポ・デ・ボルハは、1980年にスペイン北東部アラゴン州に認定された原産地呼称です。特に、ガルナッチャ品種の原産地の一つとしても有名です。この地のブドウ栽培の歴史はとても古く、古代ローマ人によって伝えられワイン造りが営まれていたといわれており、西暦1203年に記されたシトー会の記録にもブドウ畑に関する記述が残されています。
この地域の特徴といえば、「ガルナッチャ」がまず第一に挙げられます。広大なガルナッチャの畑は、驚くべきことに多くの樹が樹齢30~50年。自然と低収量に抑えられ、深みのある味わいを持つブドウが収穫されます。
気候も上質なブドウ栽培に向いており、夏は暑く冬は寒い、昼夜の寒暖の差も大きく、年間を通じて、モンカヨ山から北西の乾いた寒風「シエルソ」が吹き下ろしています。このシエルソのお陰で、畑は乾燥しており、害虫や病気の発生を防いでくれます。
カンポ・デ・ボルハでは、同じガルナッチャでも、標高によって生み出されるワインが
異なるのも特徴で、これこそまさにテロワールとミクロクリマの影響と言えます。
東側の標高350~450mのエリアでは、果実の熟すのは同地で最も早く、ワインは温かみがある優しい味わいでありながら非常にボリューム豊かでパワフル、そして、とてもアロマティックな仕上がりです。茶色から灰色がかったライムストーン石灰岩の土壌が見られます。MagallonやPozuelo de Aragonといった地域のものが主流です。
同エリアの中部、標高450~550mのエリアは、華やかな果実味と同時に非常に複雑味があり、凝縮した味わいで、骨格の強い濃密なワインが生み出されます。
畑はウエチャ川が形作った段丘にあり、土壌は川が運んできた小石まみれで、鉄分混じりの粘土質土壌です。クエヴァス・デ・アロムの畑のあるAinzón(アインソン)をはじめ、BorjaやFuendejalonといった産地が挙げられます。
そして最も西側にある地域、標高550~700mの地域、モンカヨ山の麓に広がる地域は、繊細で滑らか、エレガントな味わいのワインが生み出されています。
Tabuena、 El Buste 、Veraといった地域で、このようなワインが造られています。
このように、標高の違いから土壌の違いが生まれ、それが味わいに強く影響し、
多種多様なガルナッチャのワインが生み出されているのが、このDOカンポ・デ・ボルハの魅力です。
ペドラ・フォルカ
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
このワインはとてもデモクラティック(民主的)なワインです。全ての人に、DOカンポ・デ・ボルハの魅力を感じてもらえるように、味わいのバランスを整えることを大切に考えつつ作りました。
年間わずか13000本程度しか生産できないワインで、Ainzón(アインソン)という村にある畑から集められたガルナッチャ60%とシラー40%のブレンドという、いわゆるフランスのローヌスタイルのワインです。ワイン造りにはセメントタンクを用い、ブドウの20%は全房使用、つまりワインの茎も使います。
ぺニンガイドでは92点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
Pedora Forca は、アラゴン語でPedra=岩、Forca=熊手(農機具)を意味します。ブドウ畑のあるのは非常に痩せた土地で、岩石がゴロゴロしている場所です。畑から視線を山の方に向けると、半月形をした岩山が幾重にも重なり、ギザギザとした稜線を描いているのが見えます。この山並みを指し、地元の人たちはPedra Forcaと呼びます。
【テイスティングコメント】
ラズベリーやスグリのような赤い果実の香り、ミネラルも感じます。
香りはブルーベリーや赤いベリーの香り、スミレのニュアンス。
フレッシュな果実味と、骨格のあるタンニンが溶け合い、エレガントなボディと、長い余韻を生み出しています。
アス・ラディエラス
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
樹齢50年以上のガルナッチャを100%使用。土壌は粘土混じりの石灰質土壌。
手摘み収穫をしたガルナッチャは48時間低温マセレーションを行い、10%は徐梗せず、茎も残して野生酵母を用いて発酵させます。
5000kgの開放桶を使い、1日2回パンチダウンを行います。その後ワインを卵型コンクリートタンクとフレンチオーク樽へ移し、マロラクティック発酵を行います。軽くフィルター掛けを行い、瓶詰して完成させます。
ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト誌では91点、ぺニンガイドでは92点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
As Ladieras とは、アラゴン語で「斜面・スロープ」のことです。このワインを生むブドウ畑は全て斜面にあります。水はけが良いため、凝縮した味わいを持つワインを作ることができます。
【テイスティングコメント】
美しいルビーの色調で、傾けると涙が見える、粘性のある質感。
アロマはフローラルブーケと野生のベリーを思わせる香り、僅かにスモークのニュアンスを感じます。
口に含むと、まず赤スグリやラズベリーを思わせるフレッシュな果実味、続いて中程度のタンニンとともに、クローヴや黒コショウのスパイスを感じます。
酸味とアルコールのバランスが良く、長い余韻を感じます。コンクリートタンクとオーク樽熟成に由来する複雑味も感じます。
オス・カンタルス
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
Ainzón(アインソン)に二つの最上区画の畑のガルナッチャを使用します。土壌は非常に特殊で、石が深い所から堆積している、粘土石灰質の土壌で、水はけがよく、ブドウが根を地中深くまで伸ばしやすいのが特徴です。
手摘み収穫したガルナッチャは、48時間低温マセレーションを行い、50%は徐梗せず、茎の残った全房を使います。
800kg大樽で1日2回パンチダウンを行いつつ、野生酵母を用いて発酵を行います。
その後456Lのブルゴーニュ型の新樽(フランソワフレール社製)に移し、マロラクティック発酵を行います。10~12カ月間熟成させて、瓶詰します。
ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト誌では92点、ぺニンガイドでは91点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
Os Cantalsとは、このワインを生み出す特別な区画の名前です。この区画はスレート(粘板岩)によっておおわれています。
果実味やアロマ、ミネラル等の凝縮した味わい深いブドウが収穫できる、特別な畑です。
【テイスティングコメント】
ルビー~ガーネットの色調、傾けると涙が見える、粘性のある質感。
レッドチェリーやラズベリー、リコリスやフェンネルを思わせる華やかな香りがグラスから
強く溢れます。果実の香りに続き、黒コショウやクローヴ、スモークの香り。
口に含むと、完熟した果実を思わせる果実味とソフトなタンニン、
アルコールと、しっかりしたボディを感じます。酸が味わいに芯を通すように感じられ、
タンニンやアロマ、果実味のバランスを保ちます。
余韻は長く、フレッシュな果実味が持続します。
|| 商品名
|| テイスティングコメント
クエヴァス・デ・アロムは、スペイン出身のマスター・オブ・ワイン、フェルナンド・モラ氏が立ち上げたワイナリーです。
モラが最も好きなブドウ、ガルナッチャの本拠地、アラゴン州で、ガルナッチャの新たな可能性を求めて設立されました。
モラ氏が考えるのは「既存のあらゆるワイン造りの方法に、改めて疑問を投げかけつつ、ガルナッチャにとってベストな方法を再構築する」という事です。
ガルナッチャと言えば、南フランスやスペインで人気のある品種。過酷な環境でも育ち、また果実の収穫量もあるため、安・旨ワインのブドウとして、デイリーワイン造りに最適とされ、人気の高い品種でした。 しかし、モラ氏は、ガルナッチャは正しくテロワールに合わせ、ブルゴーニュ的なアプローチでワイン造りを行えば、世界的に認められ得る素晴らしいワインができる、と強く信じています。そのため、これまでのアプローチは一旦忘れ、ただテロワールとブドウの特徴にフォーカスし、栽培にはオーガニック栽培を実践し、ワイン造りにも最上の手法を取り、ガルナッチャの優れたワインを造ろうと考えたのです。
そんなモラ氏の自信作たち。
ワイナリー名は、アラゴン語のクエヴァス=カーヴ(ワイン造り用の洞窟)と、アロム(フェルナンド・モラのMoraを反対から並べ替えた言葉Arom)を組み合わせています。また、各ワインの名前も、アラゴン語からとられています。
ワイン造りは、同地方にあるサント・クリスト協同組合の施設を使い、共同製造を行っています。その理由は、モラはスペインのワイン造りが持つ長所は、「ブドウの古木と、スペインの協同組合」だと考えているからです。代々受け継がれてきたこのシステムのおかげで、スペインのワインは世界的に見ても高いコストパフォーマンスを発揮していると考えています。
彼のワインは登場直後からぺニンガイドやワイン・アドヴォケイトで90点以上の高得点を獲得。今後ますます注目を集めるであろう、素晴らしいワインたちです。
厳しく選定された最上の畑、天然酵母の使用、卵型タンクやオーク樽熟成など、モラ氏の広い視野で選び抜かれた、上質ワインを生み出すための徹底的なこだわりのため、生産量はごく少量。しかも、彼のファンが多いアメリカや、イギリス、オランダ、ドイツなどからのリクエストが多く、一か国で売り切れてしまわないように、モラ氏が各国のインポーターへ数量を割り当てています。
フェルナンド・モラは2017年9月にマスター・オブ・ワインに認定されました。
ちなみに、スペイン生まれのMaster of Wine(以下MW)は、2018年の時点で3人いますが、最初のMWはベルギー在住で、Mora氏は2番目の認定者に当たります。
3人目もスペイン在住ではないため、モラ氏が唯一のスペイン在住のMWということになります。(2018年時点の話です)
加えて、MWは世界で400人弱存在しますが、ほとんどがジャーナリストやネゴシアン、インポーターなどワインに携わる職業で、ワインを造っているのはおよそ5%、15~20人程度です。
モラ氏は、もともとはワインとは関係のないエンジニアとして働いていましたが、あるときワインに魅了され、自分で造るという夢を持ちました。働きながら、ワインのコネクションをもとにブドウ栽培や醸造について多くの人から学び、初めてのワインは自宅のバスタブで造りました。(正確には、バスタブに氷を入れて、その中にワイン樽を入れ温度管理をして造りました)
その後ワインを作る為に努力を重ね、とうとう自身のワイナリーを持つにいたります。また、独学で勉強を続け、とうとう世界最難関のワイン資格と言われるマスター・オブ・ワインになりました。スペイン人としては二人目という快挙でした。
新しいワインが完成しました。
ワインの名前は、すべてアラゴン語です。アラゴン語とはラテン語から派生した古い言語のひとつです。今もアラゴン地方で話されています。
我々は、今回のワインを造る過程で、この土地、アラゴン地方へ畏敬の念を抱くようになりました。私がワイン造りで心掛けているのは、ブドウの声を聴くこと、畑が広がるその土地のテロワールを表現することです。
これこそが、価格的にも日常の中で飲める、ワールドクラスのワインを作る為に必要なことだと信じています。(多くのワールドクラスのワインは、価格的に多くの人にとって日常的なものではありません)
高級ワイン=高品質ワインという多くの人の認識を変えるために必要なことは、言葉ではなく実行、つまり素晴らしいワインを作ることだと信じて、この作品を世に出すことにしました。
ワインにおけるシンギュラリティの発現、つまり、テロワールやブドウへ敬意を払い、その声を聴き作り上げたワインが、設備投資を最大化したワインを超えることができる、という特異点を提示する為に必要な道なのです。
クエヴァス・デ・アロムのワインは、フェルナンド・モラが、ブドウ畑があるアインソンにある、サント・クリスト協同組合の施設を使って作っていることも、このワインの特徴です。彼は、スペインにおける協同組合のシステムが素晴らしい知恵であると信じています。
このサント・クリスト協同組合の前進となったのは、同地の栽培家たちでした。1835年の修道院国有化により、それまでシトー会が管理してきたブドウ畑が再び現地の農家の手に戻ってきました。
1956年にAinzón、Bureta、Vera de Moncayo、そしてAlbetaのブドウ栽培家たちは
協力しあい、Crianzas y Viñedos Santo Cristo, Sociedad Cooperativa(サント・クリスト協同組合)を設立しました。
この協同組合は、設立当初から品質を大切にする風土があり、クオリティワイン造りの先駆けとして知られています。
1978年に、この地のワインの品質を高めるため、DO認定を目指す運動が起こりました。サント・クリスト協同組合もこの運動に加わり、ブドウ栽培家や醸造家たちの努力が実り、晴れて1980年には、原産地呼称統制委員会(コンセホ・レグラドール)によってDO認定されました。
現在も、その品質重視の姿勢は保たれており、伝統的な栽培・製法を守りつつも、上質なワインを造る設備を次々と導入し、カンポ・デ・ボルハのワインの質を高めるべく、成長を続けています。
ガルナッチャ帝国、D.O.カンポ・デ・ボルハ
DOカンポ・デ・ボルハは、1980年にスペイン北東部アラゴン州に認定された原産地呼称です。特に、ガルナッチャ品種の原産地の一つとしても有名です。この地のブドウ栽培の歴史はとても古く、古代ローマ人によって伝えられワイン造りが営まれていたといわれており、西暦1203年に記されたシトー会の記録にもブドウ畑に関する記述が残されています。
この地域の特徴といえば、「ガルナッチャ」がまず第一に挙げられます。広大なガルナッチャの畑は、驚くべきことに多くの樹が樹齢30~50年。自然と低収量に抑えられ、深みのある味わいを持つブドウが収穫されます。
気候も上質なブドウ栽培に向いており、夏は暑く冬は寒い、昼夜の寒暖の差も大きく、年間を通じて、モンカヨ山から北西の乾いた寒風「シエルソ」が吹き下ろしています。このシエルソのお陰で、畑は乾燥しており、害虫や病気の発生を防いでくれます。
カンポ・デ・ボルハでは、同じガルナッチャでも、標高によって生み出されるワインが
異なるのも特徴で、これこそまさにテロワールとミクロクリマの影響と言えます。
東側の標高350~450mのエリアでは、果実の熟すのは同地で最も早く、ワインは温かみがある優しい味わいでありながら非常にボリューム豊かでパワフル、そして、とてもアロマティックな仕上がりです。茶色から灰色がかったライムストーン石灰岩の土壌が見られます。MagallonやPozuelo de Aragonといった地域のものが主流です。
同エリアの中部、標高450~550mのエリアは、華やかな果実味と同時に非常に複雑味があり、凝縮した味わいで、骨格の強い濃密なワインが生み出されます。
畑はウエチャ川が形作った段丘にあり、土壌は川が運んできた小石まみれで、鉄分混じりの粘土質土壌です。クエヴァス・デ・アロムの畑のあるAinzón(アインソン)をはじめ、BorjaやFuendejalonといった産地が挙げられます。
そして最も西側にある地域、標高550~700mの地域、モンカヨ山の麓に広がる地域は、繊細で滑らか、エレガントな味わいのワインが生み出されています。
Tabuena、 El Buste 、Veraといった地域で、このようなワインが造られています。
このように、標高の違いから土壌の違いが生まれ、それが味わいに強く影響し、
多種多様なガルナッチャのワインが生み出されているのが、このDOカンポ・デ・ボルハの魅力です。
ペドラ・フォルカ
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
このワインはとてもデモクラティック(民主的)なワインです。全ての人に、DOカンポ・デ・ボルハの魅力を感じてもらえるように、味わいのバランスを整えることを大切に考えつつ作りました。
年間わずか13000本程度しか生産できないワインで、Ainzón(アインソン)という村にある畑から集められたガルナッチャ60%とシラー40%のブレンドという、いわゆるフランスのローヌスタイルのワインです。ワイン造りにはセメントタンクを用い、ブドウの20%は全房使用、つまりワインの茎も使います。
ぺニンガイドでは92点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
Pedora Forca は、アラゴン語でPedra=岩、Forca=熊手(農機具)を意味します。ブドウ畑のあるのは非常に痩せた土地で、岩石がゴロゴロしている場所です。畑から視線を山の方に向けると、半月形をした岩山が幾重にも重なり、ギザギザとした稜線を描いているのが見えます。この山並みを指し、地元の人たちはPedra Forcaと呼びます。
【テイスティングコメント】
ラズベリーやスグリのような赤い果実の香り、ミネラルも感じます。
香りはブルーベリーや赤いベリーの香り、スミレのニュアンス。
フレッシュな果実味と、骨格のあるタンニンが溶け合い、エレガントなボディと、長い余韻を生み出しています。
アス・ラディエラス
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
樹齢50年以上のガルナッチャを100%使用。土壌は粘土混じりの石灰質土壌。
手摘み収穫をしたガルナッチャは48時間低温マセレーションを行い、10%は徐梗せず、茎も残して野生酵母を用いて発酵させます。
5000kgの開放桶を使い、1日2回パンチダウンを行います。その後ワインを卵型コンクリートタンクとフレンチオーク樽へ移し、マロラクティック発酵を行います。軽くフィルター掛けを行い、瓶詰して完成させます。
ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト誌では91点、ぺニンガイドでは92点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
As Ladieras とは、アラゴン語で「斜面・スロープ」のことです。このワインを生むブドウ畑は全て斜面にあります。水はけが良いため、凝縮した味わいを持つワインを作ることができます。
【テイスティングコメント】
美しいルビーの色調で、傾けると涙が見える、粘性のある質感。
アロマはフローラルブーケと野生のベリーを思わせる香り、僅かにスモークのニュアンスを感じます。
口に含むと、まず赤スグリやラズベリーを思わせるフレッシュな果実味、続いて中程度のタンニンとともに、クローヴや黒コショウのスパイスを感じます。
酸味とアルコールのバランスが良く、長い余韻を感じます。コンクリートタンクとオーク樽熟成に由来する複雑味も感じます。
オス・カンタルス
〈醸造家フェルナンド・モラより〉
Ainzón(アインソン)に二つの最上区画の畑のガルナッチャを使用します。土壌は非常に特殊で、石が深い所から堆積している、粘土石灰質の土壌で、水はけがよく、ブドウが根を地中深くまで伸ばしやすいのが特徴です。
手摘み収穫したガルナッチャは、48時間低温マセレーションを行い、50%は徐梗せず、茎の残った全房を使います。
800kg大樽で1日2回パンチダウンを行いつつ、野生酵母を用いて発酵を行います。
その後456Lのブルゴーニュ型の新樽(フランソワフレール社製)に移し、マロラクティック発酵を行います。10~12カ月間熟成させて、瓶詰します。
ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト誌では92点、ぺニンガイドでは91点の評価を得ました。
〈ワイン名について〉
Os Cantalsとは、このワインを生み出す特別な区画の名前です。この区画はスレート(粘板岩)によっておおわれています。
果実味やアロマ、ミネラル等の凝縮した味わい深いブドウが収穫できる、特別な畑です。
【テイスティングコメント】
ルビー~ガーネットの色調、傾けると涙が見える、粘性のある質感。
レッドチェリーやラズベリー、リコリスやフェンネルを思わせる華やかな香りがグラスから
強く溢れます。果実の香りに続き、黒コショウやクローヴ、スモークの香り。
口に含むと、完熟した果実を思わせる果実味とソフトなタンニン、
アルコールと、しっかりしたボディを感じます。酸が味わいに芯を通すように感じられ、
タンニンやアロマ、果実味のバランスを保ちます。
余韻は長く、フレッシュな果実味が持続します。
750mlサイズのお好みのワインを入れることが出来ます。
※ギフトボックスと一緒にワインを複数本、お買い求め頂いたは、どちらの商品をギフトボックスに入れるか、注文時に「備考欄」にてご連絡ください。
袋の色はクールグレーのみとなります。
ワイン1本、もしくは1本用ギフトボックスを入れることが出来ます。
「もっと気軽にワインを持ち運びたい」そんな皆様の声にお応えし、ワインショップソムリエロゴ入りワイン用袋をご用意しました。
1本用・2本用・3本用の3種取り揃えておりますので用途に合わせてお選びくださいませ。
ワイン名(原語) | オス・カンタルス(OS CANTALS) |
生産者名(原語) | クエヴァス・デ・アロム(CUEVAS DE AROM) |
原産国・地域 | スペイン・アラゴン州 |
原産地呼称 | DOカンポ・デ・ボルハ |
ヴィンテージ | 2018年 |
ぶどう品種 (栽培比率) | ガルナッチャ100% |
タイプ | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
メニュー
タイプ別で探す
産地で探す
こだわりワイン
金賞・メディア掲載
ワイン雑貨
ただ今、配送が混雑しております。
●ご注文から営業日以内出荷予定
今から注文で2023/1/5(木)より順次発送
●出荷作業・ネットショップの問合せ業務はお休みを頂いています。
※天候不良に伴い、一部地域での荷物のお届けに影響が生じております。
最新の情報や該当地域の詳細につきましては、佐川急便ホームページからご確認ください。
⇒ 佐川急便(天候不良に伴う荷物のお届けへの影響について)
ただ今、配送が混雑しております。
●ご注文から営業日以内出荷予定
※天候不良に伴い、一部地域での荷物のお届けに影響が生じております。
最新の情報や該当地域の詳細につきましては、佐川急便ホームページからご確認ください。
⇒ 佐川急便(天候不良に伴う荷物のお届けへの影響について)
■今から注文で配達所要日数 日
■今から注文で配達所要日数 日
■今から注文で配達所要日数 日
■今から注文で配達所要日数 日