ジョルジュ・ルーミエ
GEORGE ROUMIER
ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエの歴史
ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエは、1924年、現当主クリストフ氏の祖父にあたる故ジョルジュ・ルーミエ氏が妻と共に設立しました。
当初は主にブドウをネゴシアンに売っていましたが、1945年からワインの瓶詰めを開始。
現在では看板ワインの特級ミュジニーや、ボンヌ・マールを所有する、シャンボール・ミュジニーを代表する屈指の造り手です。
初代のジョルジュ・ルーミエ氏引退後、一時評価が落ち込んだこともありましたが、現当主クリストフ氏はディジョン大学を卒業後1982年からドメーヌを継ぎ、父ジャン=マリー氏とともに大規模なドメーヌの改革に着手。
低迷していたドメーヌの評価を、瞬く間に現在の最高レベルへと引き上げました。
ワイン造りジョルジュ・ルーミエでは、シャンボール・ミュジニーのテロワールの持つ個性を表現する事を最も大切にしている、と言われています。
化学薬品、化学肥料、除草剤は使用せず、1992年からは全面的に有機栽培が取り入れられています。
以前使用していた木製開放桶は、順次入れ替えられ2009年以降は、ほぼ100%の桶がステンレスに切り替わりました。除梗の割合は70~100%、畑によって程度の差はあります。
新樽使用率は最高でも30%、16か月ほど熟成させます。清澄、濾過は行われていません。
醸造においても、原料ブドウの処理においても、極力土壌の味わいを素直に表現できるように、との工夫が見てとれます。
こうして、繊細でシルクのような滑らかさを持ったジョルジュ・ルーミエのワインを作り上げます。
ミュジニィ・グラン・クリュ
「シャンボール・ミュジニー」村の象徴である、類まれな特級畑「ミュジニー」。
優雅で繊細、透き通るようなタンニンを持つといわれる、傑出したワインを生み出す畑です。
畑の上部と下部ではテロワールが若干異なり、上部はオーライト(白色魚卵状石灰岩)、下部はジュラ紀に形成されたコンブランシアン石灰岩の上に広がる土壌。
表土は薄く、わずかに粘土を含む褐色石灰土壌で、ブドウの根は表土から地下へと伸び、地層深くのミネラルを吸い取ります。
ジョルジュ・ルーミエの看板ワインとして、世界中の人が血眼に探し求めるワイン。面積がわずか0.1ヘクタール、年間生産量は約1~2樽(300~600本ほど)。
稀少と言われるロマネ・コンティでさえ年間6000本ですから、その姿(真物)を見たことがある人すら稀なワインです。