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ニュイ・サン・ジョルジュ
この地区の最大の特徴は、ニュイ・サン・ジョルジュの街の間を流れるムーザン川を境に北と南に分けられ、その北側と南側とでワインのスタイルが異なること。北側は偉大なヴォーヌ・ロマネ村と隣接してるため土壌構成が良く似ており、小石が混じった粘土質の石灰岩の土壌からヴォーヌ村を彷彿とさせるエレガンスで繊細、香り高いワインが造られます。
それに対して南側はコート・ド・ボーヌに続いていく土壌であり、北側より粘土質がより多く、川から向かう風の影響でブドウが引き締まり、肉付きの良い重厚感のある長期熟成ワインが造られます。
また、プルミエクリュが多数存在する場所でもあり、モノポール(単独所有畑)が多いことでも有名です。愛飲家なら一度は飲みたい希少なワインが生まれる特別なエリアです。
2019年は、濃縮感とフレッシュ感が見事に表現されたヴィンテージ。
平均より日照レベルが高く、乾燥した夏の間にブドウ樹が適度なストレスにさらされたため、収量が落ち、非常に凝縮した味わいに仕上がりました。
多くの生産者がブドウを日焼けから守るべく、林冠の剪定を取り入れるなど工夫を凝らし、余計なアルコール感や過度なボリュームを見事に抑制しています。
典型的なブルゴーニュのエレガンス、バランス感に優れた秀逸なワインが多数送り出された年となりました。
オーナー、パスカル・マルシャン自身が栽培から手掛ける自社畑の葡萄から造るワインが「ドメーヌ・トーズ」。
マルシャン氏の経験と技術を集約し、最良のブドウを育て、その土地の魅力を余すことなくワインに表現しています。
ネゴシアンブランドとは違い、マルシャン自身が最善の注意を払いを管理しているため、毎年非常に高品質なワインが造られますが、生産量が少ない希少品となります。
パスカル・マルシャンが信頼する、ビオディナミ栽培農家の畑から購入したブドウで造るネゴシアンブランド。
年ごとにブドウの品質をチェックしているため、品質が基準に達していない(マルシャンが納得出来ない)場合、その年のワインは造りません。
『その年に作られたブドウを、天候、栽培方法、土壌を熟知した上で厳選し、その土地のテロワールを最大限表現して造られる』作品です。
マルシャンの魅力の一つでもあり、素晴らしい作り手という証明でもあるのが、
『ブルゴーニュ全土でワインを造ることが出来る生産者である』という事。
ブルゴーニュでワインを造るということは容易ではなく、まず自社畑を所有するには、代々受け継がれている畑を家族が継承し続けていくか、または畑を所有する人から驚くような巨額で買い取るかです。
ネゴシアンとして買いブドウでワインを造ることもできますが、ブルゴーニュは他のワイン産地と違って特殊で、閉鎖的な場所でもあり、地元のブドウ農家は信頼関係のない新しい生産者にはすぐにはブドウを売ってはくれません。
しかし、マルシャンはカナダ人という他国民ですが異例的なほどブドウ農家と親密な関係を築いています。それは、マルシャンが今まで働きかけてきたブルゴーニュワインへの貢献や情熱が地元民に広く知れ渡っており、ブルゴーニュの地元のブドウ農家達から、まるで「家族の一員」のように親しまれ信頼されているからです。そんなマルシャンだからこそ、ブルゴーニュ全土で高品質なブドウが手に入り、多様な作品を生み出すことを可能としています。
今やポマールを代表するドメーヌ、コント・アルマンと 「ボワセ社」が立ち上げた、ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで 指揮をとり、高い評価を作り上げてきたパスカル・マルシャン。
|| コント・アルマン
ブルゴーニュ最大の生産者として君臨する「ボワセ社」が、経験と持ちうるすべての技術を注いだ高品質ワインの生産の為に立ち上げたドメーヌ。設立時から醸造責任者として抜擢され、その基盤を築いたのがマルシャンです。2016年のベタンヌ・エ・ドゥソーヴ(フランスで著名な評価紙)ではブルゴーニュで15生産者しか選ばれていない5つ星に指定されています。
|| ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ
1985年よりマルシャンが参加し、今やポマールを代表するドメーヌへと成長。200年に渡り代々単独所有している『クロ・デ・ゼプノ』の1996年ヴィンテージはマルシャンが醸造。ワインスペクテイター誌の、世界のワインTOP100の一つに選ばれ(100銘柄に入ったブルゴーニュワインの中では最上位)、さらにLa Revue du vin de Franceやクラスマンといった、フランスのワイン専門誌の評論家として有名なMichel Bettane氏は、このワインを「世界が求めるピノ・ノワールの基準となるべきワイン」として絶賛。
限られたレストランのみに卸している希少なワイン。
生産量もそれほど多くないため、数量限定でお取扱いいただいております。
|| お取扱いのあるレストラン
鮨よしたけ(銀座/寿司屋)
2010年に銀座に出店し、ミシュランの三ツ星を獲得している気鋭の名店です。
幸村(麻布十番/和食)
伝統的な京料理を基盤に、旬な極上食材を用いた西季折々の名物料理が楽しめる名店です。
|| ブルグハウンド高評価。
ブルグハウンド(バーグハウンド)とは、ロバート・パーカー氏とならび ワイン評論家として現在影響力のある
人物の一人アラン・メドウズが出版する 評価本でブルゴ
ーニュを中心にピノの評価としての権威とされています。
最後の訪問先は、ドメーヌ・マルシャン・トーズです。
醸造家であるパスカル・マルシャンと、投資家であるカナダ人のトーズさんがこのワイナリーを経営しています。
醸造所は表から見えるよりもかなり広く、オフィスがある建物の道を挟んで正面の建物からまず入りました。
一階はタンク室があります。
ステンレスタンクがいくつかありますが、地元のアーテイストの手によって、タンクにイラストが描かれています。
地下に降り、木樽に囲まれながらテイスティングをしました。
地下は一見一室しかないように見えますが、トーズさんは「1マイルほどある」と表現されたように、ものすごく広いところでした。
醸造所は通り向かいの事務所のある建物と地下でつながっていて、テイスティング後に見学をさせていただきましたが、1マイルはないにせよ一人だと確実に迷うほどの広さでした。
樽が所狭しと幾部屋にも分かれておいてあります。
このドメーヌのワインの種類は実に60種類ほどに上りますが、樽にはどの区画のワインか記してあります。
樽のほかにボトリングされたワインもたくさん貯蔵してあります。
ステンレスの枠に保管してあるものと、棚に直接置いてあるものがあります。
このような部屋がかなり広く続いています。
元々は二つの建物をつなぐ地下の全てがマルシャン・トーズの所有ではなかったそうです。
以前は一部の土地を別の人が持っていたので、地下が一つなぎになっておらず不便だったそうです。その土地が密かに売りに出されているとパスカルが知り、無事に購入できたおかげでこの広い地下セラーが実現できてます。
地下セラーにたくさんワインがありましたが、既にすべて予約が入っているそうです。
テイスティングは2か所で行いました。
初めは事務所の向かいの建物の下、次にオフィスの下です。
オフィスと同じ敷地内にはボトリングする場所もあります。
ここではラベルがつけられて、出荷準備されています。
パスカルの息子さんもここで働いています。
ワインの種類が多いので、大変な仕事だと思います。
最後にワイナリーの商品が購入できる建物を紹介してもらいました。
ここにはステンレスタンクや木樽がいくつかおいてあり、ドメーヌ見学に来た人が商品を購入できるようになっています。
夜はディジョン市内のレストランでマルシャン夫婦とお食事をしました。
奥さんのアマンディーヌはブルゴーニュの南のマコン出身で、パスカルとはボワセというブルゴーニュの大きなワイナリーで研修をしているときに出会ったそうです。
今ではドメーヌ・マルシャン・トーズの事務を担当しています。
彼女も元々は父親がワインをマコンで作っていたので、この仕事を選んだそうです。
この夜はフランス滞在最後の夜にふさわしい、ゆっくりとしたディナーができました。
ブルゴーニュのボーヌに本拠を構える「パスカル・マルシャン」。
2004年にも当店スタッフが訪れましたが、今回改めてお会いすることができました。
うわさ通りの?!とても楽しい(変わった・・・)方でしたが、
ワイン醸造に対する自身のフィロソフィ(哲学)を強く持った志の高い醸造家でした。
今回は、他のお客様もいらっしゃりとても忙しい中私たちを迎えてくれて、試飲も全部で21種類!もさせてくれました。
途中で「もう大丈夫ですよ・・・」と言っても、「これを飲んでくれ」と、どんどんいろいろなワインを持ってきてくれてワインや畑や自分の考えなどたくさん話していただきました!
そんな訪問の様子を一部まとめしたのでご覧ください。
また動画も撮影したものをほんの少しまとめましたのでご一緒にどうぞ。
少しでもマルシャンの熱い思いが伝わればいいなと思っています。
まず、着いて初めにマルシャンのヴィラージュクラスの傑作ともいうべき、ワンランク上のブルゴーニュ・ルージュ、「キュヴェ・アヴァロン」。
「キュヴェ・アヴァロン」は、樹齢30年ほどのブドウを使用し醸造され、樽熟成(新樽は使用しない)を2年行った後、ステンレスタンクへ移されます。
最初に2011年ヴィンテージから試飲。
丁度この時、樽からタンクに移した状態でタンクから直接取ってきてくれました。チェリーやイチゴなどの甘酸っぱい香りと酸味がしっかりしていてフルーティーな果実味のまだ若々しさが目立つ状態です。
そして、2008年物の残りわずかのヴィンテージも出していただきました。
まだフルーティーさは残っていますが、タンニンをしっかり感じる2011年よりしっかりとしたスタイル。
そして2010年。香りはもちろんフルーティーです、果実味とタンニンなどとてもバランスのとれた印象でした。
そしてこの後地下セラーへ案内していただき、地下セラー内でいろいろ試飲させていただきました。
当店では取扱いのない、「フィクサン1erクロ・デ・キャピトル」や「ボーヌ・1er」などなど・・・次々と試飲。なかでも「ニュイ・サン・ジョルジュ1erペリエール」は、薫り高く、バランスのよく、ボリュームもしっかりの素晴らしいワインでした。
また、本当に良い年だけわずかに作るという今回は2011年の1樽しか造っていないという「ヴォーヌ・ロマネ1erプティ・モン」を試飲。1樽しかないというのに、マルシャン氏はたっぷりとグラスに注いでくれました。
さらに、こちらも希少、年産300本のみのグランクリュ「クロ・ド・ラ・ロッシュ」。
華やかな香りとシルキーな味わい、ほんのり甘い樽香の素晴らしいポテンシャル。
そして、力強い味わいの「ラトリシエール・シャンベルタン」。
優しい酸味と溶け込んだタンニンが柔らかく、今飲んでも美味しいラトリシエールらしい仕上がり。
この地下セラーで最後のワイン「ボンヌマール」。
フローラル&フルーティー、華やかな香りと甘いフルーツの香りと味わい。
濃すぎず品のあるバランスが素晴らしい!
とにかく当店でも手に入らなかった希少なグランクリュ(グランクリュは100%新樽使用だそうです)など沢山試飲させていただきました。
こんなに大盤振る舞いで試飲させているのでもしかして販売分がなくなっているのでは??と思うほど気前のいいマルシャン氏です。
また、場所は最初の試飲ルーム兼タンク貯蔵庫に戻り、試飲とマルシャン氏のトークが始まります。
マルシャン氏は、これまでの経験を生かしビオディナミを行う醸造家。
もちろんブドウは自分の目で栽培家の元へ確認しに行き畑もチェックします。その中でも自分の気に入ったものだけを厳選してワインを造ります。醸造は、極力SO2をなくし、より自然な仕上がりを求めます。
さらにコルクまでもビオというこだわりで最後の最後まで丁寧な仕事を行っています。
もちろん初めからうまくいったわけではありませんが、1988年から初めていろいろな失敗と成功を繰り返しなが今でも日々努力しながら自分の納得のいくワイン造りを行っている、職人的な考え方の醸造家でした。
テイスティングルームに戻り、ワインショップソムリエで取扱いのワインを続々試飲。
「やっぱり買ってよかった!」と思える仕上がりと、やっぱり現地で飲むとさらに美味しく感じ感動♪
中でも赤ワインのイメージがマルシャンというと赤ワインのイメージを強く持っていましたが、「ムルソー」がすごい!
ムルソーらしいバターっぽさや樽のナッツのような香りに、もちろんミネラルがしっかり。
果実味は凝縮していて「とにかく美味しいー!」とみんなで口を揃えて言ってしまうほど♪♪♪
そして、21種類の試飲が終わった後、
マルシャンのワインの元になるぶどう畑を案内してもらいました。
ロマネコンティがあるヴォーヌ・ロマネの畑。
今回訪れた、ブルゴーニュ・ボーヌの「パスカル・マルシャン」のテイスティングルームや地下セラーなどほんの一部動画にまとめました。
話し下手のマルシャン氏ですが、ビオディナミについての考え方やワインについて語っていただきました。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。
●聞き手: ネットショップ店長田中、ソムリエ パリ特派員本郷、仕入れ担当セバスチャン
もはや、ワイン造りの一スタイルとして確立した「ビオディナ(ビオダイナミック農法)」誰もが飲みたがる、ドメーヌ・ルロワやフィリップ・パカレなどでも採用されている農法です。 「ビオディナミ」とは農薬や化学肥料を使用しない農法ですが、一般的に無農薬といわれる農法とはかなり異なります。
そこでは、ビオディナミカレンダーと呼ばれるものにしたがい、畑を管理しています。 それは、天候の予測や肥料のみではなく地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
もともと「テロワール」と呼ばれるその畑の個性を表現したワイン造りをするのが身上というワイン生産者たち。
農薬・化学肥料が一般化し、醸造技術も進歩する一方で
それは世界どこでも美味しいワインを作ることができる単調な世界になりつつあるともいえます。
畑の持つ本来のポテンシャルを活かし、
その畑でしかできない個性の表現されたワインを作る。
それこそがビオディナミの目指すところであり、 自然派生産者たちの望む本来のブドウと作り手の関係であります。 地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、 ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
|| 商品名
|| テイスティングコメント
ニュイ・サン・ジョルジュ
この地区の最大の特徴は、ニュイ・サン・ジョルジュの街の間を流れるムーザン川を境に北と南に分けられ、その北側と南側とでワインのスタイルが異なること。北側は偉大なヴォーヌ・ロマネ村と隣接してるため土壌構成が良く似ており、小石が混じった粘土質の石灰岩の土壌からヴォーヌ村を彷彿とさせるエレガンスで繊細、香り高いワインが造られます。
それに対して南側はコート・ド・ボーヌに続いていく土壌であり、北側より粘土質がより多く、川から向かう風の影響でブドウが引き締まり、肉付きの良い重厚感のある長期熟成ワインが造られます。
また、プルミエクリュが多数存在する場所でもあり、モノポール(単独所有畑)が多いことでも有名です。愛飲家なら一度は飲みたい希少なワインが生まれる特別なエリアです。
2019年は、濃縮感とフレッシュ感が見事に表現されたヴィンテージ。
平均より日照レベルが高く、乾燥した夏の間にブドウ樹が適度なストレスにさらされたため、収量が落ち、非常に凝縮した味わいに仕上がりました。
多くの生産者がブドウを日焼けから守るべく、林冠の剪定を取り入れるなど工夫を凝らし、余計なアルコール感や過度なボリュームを見事に抑制しています。
典型的なブルゴーニュのエレガンス、バランス感に優れた秀逸なワインが多数送り出された年となりました。
オーナー、パスカル・マルシャン自身が栽培から手掛ける自社畑の葡萄から造るワインが「ドメーヌ・トーズ」。
マルシャン氏の経験と技術を集約し、最良のブドウを育て、その土地の魅力を余すことなくワインに表現しています。
ネゴシアンブランドとは違い、マルシャン自身が最善の注意を払いを管理しているため、毎年非常に高品質なワインが造られますが、生産量が少ない希少品となります。
パスカル・マルシャンが信頼する、ビオディナミ栽培農家の畑から購入したブドウで造るネゴシアンブランド。
年ごとにブドウの品質をチェックしているため、品質が基準に達していない(マルシャンが納得出来ない)場合、その年のワインは造りません。
『その年に作られたブドウを、天候、栽培方法、土壌を熟知した上で厳選し、その土地のテロワールを最大限表現して造られる』作品です。
マルシャンの魅力の一つでもあり、素晴らしい作り手という証明でもあるのが、
『ブルゴーニュ全土でワインを造ることが出来る生産者である』という事。
ブルゴーニュでワインを造るということは容易ではなく、まず自社畑を所有するには、代々受け継がれている畑を家族が継承し続けていくか、または畑を所有する人から驚くような巨額で買い取るかです。
ネゴシアンとして買いブドウでワインを造ることもできますが、ブルゴーニュは他のワイン産地と違って特殊で、閉鎖的な場所でもあり、地元のブドウ農家は信頼関係のない新しい生産者にはすぐにはブドウを売ってはくれません。
しかし、マルシャンはカナダ人という他国民ですが異例的なほどブドウ農家と親密な関係を築いています。それは、マルシャンが今まで働きかけてきたブルゴーニュワインへの貢献や情熱が地元民に広く知れ渡っており、ブルゴーニュの地元のブドウ農家達から、まるで「家族の一員」のように親しまれ信頼されているからです。そんなマルシャンだからこそ、ブルゴーニュ全土で高品質なブドウが手に入り、多様な作品を生み出すことを可能としています。
今やポマールを代表するドメーヌ、コント・アルマンと 「ボワセ社」が立ち上げた、ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで 指揮をとり、高い評価を作り上げてきたパスカル・マルシャン。
|| コント・アルマン
ブルゴーニュ最大の生産者として君臨する「ボワセ社」が、経験と持ちうるすべての技術を注いだ高品質ワインの生産の為に立ち上げたドメーヌ。設立時から醸造責任者として抜擢され、その基盤を築いたのがマルシャンです。2016年のベタンヌ・エ・ドゥソーヴ(フランスで著名な評価紙)ではブルゴーニュで15生産者しか選ばれていない5つ星に指定されています。
|| ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ
1985年よりマルシャンが参加し、今やポマールを代表するドメーヌへと成長。200年に渡り代々単独所有している『クロ・デ・ゼプノ』の1996年ヴィンテージはマルシャンが醸造。ワインスペクテイター誌の、世界のワインTOP100の一つに選ばれ(100銘柄に入ったブルゴーニュワインの中では最上位)、さらにLa Revue du vin de Franceやクラスマンといった、フランスのワイン専門誌の評論家として有名なMichel Bettane氏は、このワインを「世界が求めるピノ・ノワールの基準となるべきワイン」として絶賛。
限られたレストランのみに卸している希少なワイン。
生産量もそれほど多くないため、数量限定でお取扱いいただいております。
|| お取扱いのあるレストラン
鮨よしたけ(銀座/寿司屋)
2010年に銀座に出店し、ミシュランの三ツ星を獲得している気鋭の名店です。
幸村(麻布十番/和食)
伝統的な京料理を基盤に、旬な極上食材を用いた西季折々の名物料理が楽しめる名店です。
|| ブルグハウンド高評価。
ブルグハウンド(バーグハウンド)とは、ロバート・パーカー氏とならび ワイン評論家として現在影響力のある
人物の一人アラン・メドウズが出版する 評価本でブルゴ
ーニュを中心にピノの評価としての権威とされています。
最後の訪問先は、ドメーヌ・マルシャン・トーズです。
醸造家であるパスカル・マルシャンと、投資家であるカナダ人のトーズさんがこのワイナリーを経営しています。
醸造所は表から見えるよりもかなり広く、オフィスがある建物の道を挟んで正面の建物からまず入りました。
一階はタンク室があります。
ステンレスタンクがいくつかありますが、地元のアーテイストの手によって、タンクにイラストが描かれています。
地下に降り、木樽に囲まれながらテイスティングをしました。
地下は一見一室しかないように見えますが、トーズさんは「1マイルほどある」と表現されたように、ものすごく広いところでした。
醸造所は通り向かいの事務所のある建物と地下でつながっていて、テイスティング後に見学をさせていただきましたが、1マイルはないにせよ一人だと確実に迷うほどの広さでした。
樽が所狭しと幾部屋にも分かれておいてあります。
このドメーヌのワインの種類は実に60種類ほどに上りますが、樽にはどの区画のワインか記してあります。
樽のほかにボトリングされたワインもたくさん貯蔵してあります。
ステンレスの枠に保管してあるものと、棚に直接置いてあるものがあります。
このような部屋がかなり広く続いています。
元々は二つの建物をつなぐ地下の全てがマルシャン・トーズの所有ではなかったそうです。
以前は一部の土地を別の人が持っていたので、地下が一つなぎになっておらず不便だったそうです。その土地が密かに売りに出されているとパスカルが知り、無事に購入できたおかげでこの広い地下セラーが実現できてます。
地下セラーにたくさんワインがありましたが、既にすべて予約が入っているそうです。
テイスティングは2か所で行いました。
初めは事務所の向かいの建物の下、次にオフィスの下です。
オフィスと同じ敷地内にはボトリングする場所もあります。
ここではラベルがつけられて、出荷準備されています。
パスカルの息子さんもここで働いています。
ワインの種類が多いので、大変な仕事だと思います。
最後にワイナリーの商品が購入できる建物を紹介してもらいました。
ここにはステンレスタンクや木樽がいくつかおいてあり、ドメーヌ見学に来た人が商品を購入できるようになっています。
夜はディジョン市内のレストランでマルシャン夫婦とお食事をしました。
奥さんのアマンディーヌはブルゴーニュの南のマコン出身で、パスカルとはボワセというブルゴーニュの大きなワイナリーで研修をしているときに出会ったそうです。
今ではドメーヌ・マルシャン・トーズの事務を担当しています。
彼女も元々は父親がワインをマコンで作っていたので、この仕事を選んだそうです。
この夜はフランス滞在最後の夜にふさわしい、ゆっくりとしたディナーができました。
ブルゴーニュのボーヌに本拠を構える「パスカル・マルシャン」。
2004年にも当店スタッフが訪れましたが、今回改めてお会いすることができました。
うわさ通りの?!とても楽しい(変わった・・・)方でしたが、
ワイン醸造に対する自身のフィロソフィ(哲学)を強く持った志の高い醸造家でした。
今回は、他のお客様もいらっしゃりとても忙しい中私たちを迎えてくれて、試飲も全部で21種類!もさせてくれました。
途中で「もう大丈夫ですよ・・・」と言っても、「これを飲んでくれ」と、どんどんいろいろなワインを持ってきてくれてワインや畑や自分の考えなどたくさん話していただきました!
そんな訪問の様子を一部まとめしたのでご覧ください。
また動画も撮影したものをほんの少しまとめましたのでご一緒にどうぞ。
少しでもマルシャンの熱い思いが伝わればいいなと思っています。
まず、着いて初めにマルシャンのヴィラージュクラスの傑作ともいうべき、ワンランク上のブルゴーニュ・ルージュ、「キュヴェ・アヴァロン」。
「キュヴェ・アヴァロン」は、樹齢30年ほどのブドウを使用し醸造され、樽熟成(新樽は使用しない)を2年行った後、ステンレスタンクへ移されます。
最初に2011年ヴィンテージから試飲。
丁度この時、樽からタンクに移した状態でタンクから直接取ってきてくれました。チェリーやイチゴなどの甘酸っぱい香りと酸味がしっかりしていてフルーティーな果実味のまだ若々しさが目立つ状態です。
そして、2008年物の残りわずかのヴィンテージも出していただきました。
まだフルーティーさは残っていますが、タンニンをしっかり感じる2011年よりしっかりとしたスタイル。
そして2010年。香りはもちろんフルーティーです、果実味とタンニンなどとてもバランスのとれた印象でした。
そしてこの後地下セラーへ案内していただき、地下セラー内でいろいろ試飲させていただきました。
当店では取扱いのない、「フィクサン1erクロ・デ・キャピトル」や「ボーヌ・1er」などなど・・・次々と試飲。なかでも「ニュイ・サン・ジョルジュ1erペリエール」は、薫り高く、バランスのよく、ボリュームもしっかりの素晴らしいワインでした。
また、本当に良い年だけわずかに作るという今回は2011年の1樽しか造っていないという「ヴォーヌ・ロマネ1erプティ・モン」を試飲。1樽しかないというのに、マルシャン氏はたっぷりとグラスに注いでくれました。
さらに、こちらも希少、年産300本のみのグランクリュ「クロ・ド・ラ・ロッシュ」。
華やかな香りとシルキーな味わい、ほんのり甘い樽香の素晴らしいポテンシャル。
そして、力強い味わいの「ラトリシエール・シャンベルタン」。
優しい酸味と溶け込んだタンニンが柔らかく、今飲んでも美味しいラトリシエールらしい仕上がり。
この地下セラーで最後のワイン「ボンヌマール」。
フローラル&フルーティー、華やかな香りと甘いフルーツの香りと味わい。
濃すぎず品のあるバランスが素晴らしい!
とにかく当店でも手に入らなかった希少なグランクリュ(グランクリュは100%新樽使用だそうです)など沢山試飲させていただきました。
こんなに大盤振る舞いで試飲させているのでもしかして販売分がなくなっているのでは??と思うほど気前のいいマルシャン氏です。
また、場所は最初の試飲ルーム兼タンク貯蔵庫に戻り、試飲とマルシャン氏のトークが始まります。
マルシャン氏は、これまでの経験を生かしビオディナミを行う醸造家。
もちろんブドウは自分の目で栽培家の元へ確認しに行き畑もチェックします。その中でも自分の気に入ったものだけを厳選してワインを造ります。醸造は、極力SO2をなくし、より自然な仕上がりを求めます。
さらにコルクまでもビオというこだわりで最後の最後まで丁寧な仕事を行っています。
もちろん初めからうまくいったわけではありませんが、1988年から初めていろいろな失敗と成功を繰り返しなが今でも日々努力しながら自分の納得のいくワイン造りを行っている、職人的な考え方の醸造家でした。
テイスティングルームに戻り、ワインショップソムリエで取扱いのワインを続々試飲。
「やっぱり買ってよかった!」と思える仕上がりと、やっぱり現地で飲むとさらに美味しく感じ感動♪
中でも赤ワインのイメージがマルシャンというと赤ワインのイメージを強く持っていましたが、「ムルソー」がすごい!
ムルソーらしいバターっぽさや樽のナッツのような香りに、もちろんミネラルがしっかり。
果実味は凝縮していて「とにかく美味しいー!」とみんなで口を揃えて言ってしまうほど♪♪♪
そして、21種類の試飲が終わった後、
マルシャンのワインの元になるぶどう畑を案内してもらいました。
ロマネコンティがあるヴォーヌ・ロマネの畑。
今回訪れた、ブルゴーニュ・ボーヌの「パスカル・マルシャン」のテイスティングルームや地下セラーなどほんの一部動画にまとめました。
話し下手のマルシャン氏ですが、ビオディナミについての考え方やワインについて語っていただきました。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。
●聞き手: ネットショップ店長田中、ソムリエ パリ特派員本郷、仕入れ担当セバスチャン
もはや、ワイン造りの一スタイルとして確立した「ビオディナ(ビオダイナミック農法)」誰もが飲みたがる、ドメーヌ・ルロワやフィリップ・パカレなどでも採用されている農法です。 「ビオディナミ」とは農薬や化学肥料を使用しない農法ですが、一般的に無農薬といわれる農法とはかなり異なります。
そこでは、ビオディナミカレンダーと呼ばれるものにしたがい、畑を管理しています。 それは、天候の予測や肥料のみではなく地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
もともと「テロワール」と呼ばれるその畑の個性を表現したワイン造りをするのが身上というワイン生産者たち。
農薬・化学肥料が一般化し、醸造技術も進歩する一方で
それは世界どこでも美味しいワインを作ることができる単調な世界になりつつあるともいえます。
畑の持つ本来のポテンシャルを活かし、
その畑でしかできない個性の表現されたワインを作る。
それこそがビオディナミの目指すところであり、 自然派生産者たちの望む本来のブドウと作り手の関係であります。 地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、 ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
750mlサイズのお好みのワインを入れることが出来ます。
※ギフトボックスと一緒にワインを複数本、お買い求め頂いたは、どちらの商品をギフトボックスに入れるか、注文時に「備考欄」にてご連絡ください。
1本用
2本用
袋の色はクールグレーのみとなります。
ワイン1本、もしくは1本用ギフトボックスを入れることが出来ます。
「もっと気軽にワインを持ち運びたい」そんな皆様の声にお応えし、ワインショップソムリエロゴ入りワイン用袋をご用意しました。
1本用・2本用・3本用の3種取り揃えておりますので用途に合わせてお選びくださいませ。
ワイン名(原語) | ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ぺリエール (NUITS ST GEORGES 1ER CRU LES PERRIERES) |
生産者(原語) | マルシャン・トーズ(MARCHAND TAWSE) |
原産国・地域 | フランス・ブルゴーニュ |
原産地呼称 | AOPニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ |
ヴィンテージ | 2019年 |
ぶどう品種 | ピノノワール 100% |
タイプ | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
特徴 | ニュイ・サン・ジョルジュの1級畑ぺリエールは、ユニークな土壌を持つ畑で、下層に赤茶色をした粘土質、表層は石の層に覆われています。この特徴から畑名がぺリエール(フランス語で石はPierre)と名付けられたと言われています。この土壌で育ったブドウから生まれるワインは、非常にフレッシュなアロマと、ミネラル豊かな味わいに仕上がります。 醸造方法 ブドウは80%は徐梗し、20%は果梗残します。発酵の間は1日1回ポンプ・オーヴァーを行い、ゆっくり抽出を行います。全行程がおよそ18日間です。空気圧の圧搾機で負荷をかけないよう自然な圧力でプレスします。その後アリエ産フレンチオーク樽(1年使用樽)で19カ月間熟成させます。澱引きは瓶詰前に一度だけ行います。それ以外はフィルターも通さず、清澄も行いません。 全ての工程はビオディナミカレンダーに基づいたルールで行われます。 |
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