シャトー・リューセック
Chà!important;teau Rieussec
“ソーテルヌでも特に並はずれて素晴らしい
リューセックのブドウ畑は
是非とも手に入れたかった”
~エリック・ド・ロートシルト男爵~
シャトー・リューセックのブドウ畑は、ファルグ村とソーテルヌ村の境界の丘の斜面に広がり、シャトー・ディケムに次ぐ標高にあります。ボルドーのシャトーとしては驚くべきですが、単位区画の畑で、そのかなりの部分が神聖なるディケムの畑に隣接しています。ソーテルヌにおける最大規模のワイナリーのひとつで石灰が混じった砂利質土壌上に92ヘクタールの作付面積を有しています。 ソーテルヌを代表する品種セミヨン種(92%)を主要品種とし、ソーヴィニヨン(6%)とミュスカデル(2%)が加わります。生産方法はソーテルヌの伝統製法で、収穫は葡萄の成熟状態とボトリティス・シネレア(貴腐菌)の繁殖状態を見ながら継続的に行います。9月から11月の期間、6~8週間かけて進められます。 生産量は少量な上に自然の影響を直に受けるため変動的で、メドックではブドウ一株からワインボトル1本と言われますが、ここでは一株からせいぜい1杯です! |
≪シャトー・リューセックの歴史≫ 1855年の格付け時の所有者はM.メイヌでした。リューセックは、ソーテルヌとバルサック地区の第一級格付けとなりました。 1984年、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)がリューセックを購入しました。当時の面積は、68ヘクタールのブドウ畑を含む110ヘクタールでした。シャトーの潜在力を強化するため、細心の注意を持って選果や樽での醗酵が行われるなど、上質のワインにブレンドするための厳しい措置がとられました。 1989年には樽育成を長くするため、新しい貯蔵庫が建設されました。より厳しい選別を実施した結果、1990年代のグラン・ヴァンの生産量は非常に少なく、1993年の生産量はゼロになりました。 2000年には、熟成用樽貯蔵庫の改修と醸造所の新設が進められ、ブドウの除梗・破砕や圧搾(あっさく)機に技術的な改良が加えられるなど、1985年から続いた品質向上への取り組みを象徴する作業が行われました。 厳しい果実選別の初期努力が1988年、1989年、1990年の三大ヴィンテージを生み出します。 |
ワイン造り: ワインは樽で醗酵させます。ブドウは収穫後、選別を経てそれぞれの区画ごとに分類され、樽に入れられます。こうすることで、醗酵後に上質のワインになるかどうかを判断しています。良いワインを選別するため、それぞれの樽のテイスティングを数回実施します。醸造所は、ファルグ村のブドウ畑の中心部に位置しています。 熟成: それぞれの収穫年度ごとのワインは、DBRの樽工房で作られたオーク樽で熟成されますが、その樽の半数が毎年新調されます。樽育成は16ヵ月から26ヵ月で、その間、ワインは定期的に樽の移し換えが行われます。ワインはシャトー内で瓶詰めされています。 |
< ロバート・M・パーカーJr.著『ボルドー 第四版』より~>