シャトー・シャンボー
CHATEAU CHAMBEAU
ボルドーの歴史の残る二つの大当たり年!
21世紀に入ってから訪れたボルドーのビッグヴィンテージといえば、2000年、2005年、2009年、2010年 そして2015年。
この中でも品質の上でも、価格の上でも記録的なものとなったのが、2009年、2010年ヴィンテージです。
評論家のロバートパーカー氏が激賞したのをきっかけにこのころから中国の愛好家たちが市場へ参入し、価格は瞬く間に高騰、記録的な年となりました。過去にも、1995年、1996年など、ビッグヴィンテージが続いた例がありますが、同じ当たり年でも大きな違いがあり、個性が際立っているのも2009年、2010年の特徴です。
特徴を踏まえて同じワインをヴィンテージで飲み比べてみるのはボルドー好きにはたまらない魅力。
現地最終在庫につき、完売次第終了となります。この機会をお見逃しなく。
優れた気候条件に恵まれた年として、あまりに有名な2009年。
品質もさることながら、価格も高騰して記録的高値を記録したことでも知られる年です。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローは、2005年よりも高い糖度が測定されました。
ボルドーに絶大な影響力を持つ評論家、ロバート・パーカー氏は、「2009ヴィンテージは、私がボルドーを試飲してきた過去32年間を通して最上のヴィンテージとなった」「飲み頃に達したときに、我々は2009年が歴史的な年だったことが分かる」と称賛しました。
すべてにおいて理想的と言われたヴィンテージは、豊潤で甘みをたたえた果実味をもち、堅牢なタンニンが長期熟成のポテンシャルを感じさせた年でしたが、反面若くてもおいしく飲めるという特徴も備えていました。あらゆる人にとって喜ばしい、恵みの年だったといえます。
雨が少なく非常に乾燥した気候だった2010年。
最も大切と言われる収穫の前後も好天が続き、果実は成熟して糖度が凝縮されました。ロバート・パーカー氏は2010年ヴィンテージのテイスティングで、「2000年よりわずかに優れ、2005年と同じくらい印象的」とし、2009年に劣らぬ高い評価をしました。
すぐ飲んでも美味しく感じられた2009年に比べ、2010年は少し熟成させることでポテンシャルを発揮する晩熟型のヴィンテージと言われています。乾燥した気候で味わいが凝縮した結果、果実の甘みや酸味、タンニンも豊満で重厚な味わい。各村の持つテロワールが反映された古典的なスタイルが特徴です。
飲む数時間前には抜栓し、空気に触れさせて味わいを落ち着かせるのがお勧めです。
リュサック・サン・テミリオン Lussac Saint-Emilion
この産地は、ドルドーニュ川右岸のAOCサン・テミリオンの北方を取り囲むサン・テミリオン衛星区域と呼ばれる4つのAOCのひとつです。(1936年認定)
この地区は、古代ケルト社会のドルイド教で聖地と考えられていました。この地域は小規模の家族経営シャトーが多いのも特徴です。10ヘクタール程度の小規模なシャトーが、95の生産者により運営されています。
畑は全体的に南向き、よく熟した風味の良いブドウが収穫できます。若いうちは、レザー、プルーン、リコリスのニュアンスが感じられる力強いワインですが、熟成が進むにつれて、まるで魔法にかかったかのように、よりまろやかでコクのある心地よい味わいとなります。
土壌は粘土質、ペリゴール砂、石灰岩による水はけの良い土壌…と多様な土壌を持ち、独特のテロワール。メルロを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、コット(マルベック)が栽培されています。ブドウ品種ごとの味わいに加え、土壌による味わいの差も加味し、それぞれのシャトーがアッサンブラージュで独自の味わいを表現しています。
このシャトー・シャンボーは、今現在はもう存在しないシャトーです。
年老いた夫婦、ミシェル・トリコーと妻のカトリーヌが営んでいましたが、寄る年波には勝てず、昔ながらの手作業主体のワイン造りは徐々に厳しいものとなってきました。ある日、隣接する別のシャトーが畑をゆずって欲しいと申し出てきたことをきっかけに、少しずつ移譲していきました。
シャトー・シャンボーは、1964年に、トリコー氏の父が美しい畑に魅せられて購入したのが始まりです。
非常に古い、打ち捨てられた建物とブドウ畑を丁寧に立て直してゆき、息子のミシェルへ引き継いだころには、バランスのとれた、素晴らしいブドウでワインが造れるようになっていました。
畑は12ヘクタール。たった二人の小さなシャトーでは、この大きさで手一杯でした。収穫はすべて手摘みで行い、醸造は昔ながらのクラシックなスタイルを貫きました。ブドウは収穫後徐梗し、長期間の発酵・醸しを行います。瓶詰前に樽で24か月寝かせてから出荷され、その滑らかな質感、飲み頃の優しい味わいから多くの顧客がいました。個人の客だけでなく、ネゴシアンを経てパリや、遠くベルギー、オランダのレストランへも卸されていました。
2009年、2010年は、まだこのトリコー夫妻が古典的方法でワイン造りをしていた年です。
記録的な当たり年であるが故に飲み頃を迎えるまで、ボルドーのネゴシアンが保管しており、2018年にようやくリリースされたものです。既に馴染みのレストランなどにだいぶ売られてしまったため、今回確保できたものは僅か1パレット程度。これが最終在庫のため、完売したら再入荷はありません。
クラシカルな伝統製法で丁寧に作られた珠玉のボルドー当たり年のバックヴィンテージです。
ぜひお見逃しなく!
2009年に劣らぬ高い評価を得た2010年。
骨格のしっかりした力強い年のため、少し熟成させることでポテンシャルを発揮する晩熟型のヴィンテージと言われています。乾燥した気候で味わいが凝縮した結果、果実の甘みや酸味、タンニンも豊満で重厚な味わい。各村の持つテロワールが反映された古典的なスタイルが特徴です。
飲む数時間前には抜栓し、空気に触れさせて味わいを落ち着かせるのがお勧めです。