シャトー・カントメルル
CHATEAU CANTMERLE
歴史、称賛、危機、原点回帰、そして未来へ
カントメルルの名は中世12世紀の最古の記録集Grand Caltulairにカその名が記されるほと歴史があります。 この地でのブドウ栽培の歴史は1354まで遡ることができ、カントメルルはトノーに入ったクレーレットワイン(英語のclaret-赤紫色-からインスパイアされた薄い色味の赤ワイン)を税金として納めたという記録があります。 その後、ヴィレヌーヴ-デュルフォール家へと受け継がれ、1855年メドック5級に格付けされ、所有地は約9ha、ラ・ラギューンの隣村のリュドンやマコー村で最良の斜面にブドウ畑を構え、1866には総敷地面積400haのうちの110haにブドウが植えられました。 |
1867年にはその品質の高さでパリのコンクールで銀メダルを受賞し、メドック格付けの功績を称えられるまでになりましたが、フィロキセラやベト病に被害に遭い、収穫量が激減。しかし、それはカントメルルだけに限ったことではなく、サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアンなどはさらに被害が大きく、格付けシャトーに大激変が起こりました。それにより、カントメルルはラフィットを凌ぐ高値で取引されるまでになりました。 |
同時にセラー内も刷新。そしてテクニカルチームは、収穫物の受け渡しから’伝説の’オーク製の大桶を使用。ボルドーのワイン造りで、自ら伝統的なオーク製の大桶に回帰したのはカントメルルが初めて、と言われています。この桶で造られたワインは、官能表現でかなり高い評価を受けています。 そして、1999年、最初の格付けから144年の時を経て、栽培面積は格付け当初と同じ90haに回復しました。そして、21世紀に入り、大改革から20年。その頃植えたブドウの木がちょうど今成熟期を迎え、過去の危機に答えを見出しつつ、再度ブドウ畑に目を向け、環境に配慮した’エコ’な栽培技術とブドウの品質を最大限にまで引き出すよう、チャレンジを続けています。 |
カントメルル・スタイルとは
このユニークな土壌とミクロクリマがワインの個性に映し出されています。 カントメルルは輝きのある色味とパワフルなブーケ、やわらかく生き生きとしたフレーバーを持ち合わせています。 こんな洗練された果実味はほかに見つけられないでしょう。 |
この偉大なワインは若いうちからオーク樽由来のヴァニラ香が特徴的なチャーミングなワインとして楽しめ、フレッシュな退任を愛するモダンなワイン愛好者にぴったりのワインでありながら、極めて素晴らしい熟成のポテンシャルを持っています。オールドヴィンテージワインは、申し分なく透明感のあるエレガントさを帯びてきます。カントメルルは、熟成しても何十年後にさらにぐっとよくなる希少なワインです。 |