Chateau Rauzan-Segla
シャトー・ローザン・セグラ
1960年代、70年代には少し低迷していた印象のあるシャトーですが、1983年からは“メドック格付け2級”の名前に恥じないだけの品質を備えたワインを作り続け、完全に復活を成し遂げました。あのシャネルが1994年に買収してからは更なる安定感とレベルの高さを発揮しています。 |
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ロバート・パーカー 「ボルドー」第4版より 「ローザン=セグラの歴史はピエール・デ・メシュール・ローザンによってブドウ畑が開かれた1661年にさかのぼる。彼は当時、現在のピション=ロングヴィル=コンテス・ドゥ・ラランドとピション=ロングヴィル・バロンからなるブドウ畑の所有者でもあった。 1855年、ローザン=セグラは第一級シャトーであるラフィット・ロートシルト、ラトゥール、マルゴー、オー=ブリオンの四大シャトーと、二級シャトーのトップクラスであるムートン・ロートシルトに次ぐ、ボルドーの最高ワインとされた。 1973年にムートン・ロートシルトは一級に昇格し、今やローザン=セグラは残る14の二級シャトーの最高位に位置する。1960年代、1970年代に生産されたワインがその地位に値するとはとても思えないが、当時の凡庸な品質は1983年のヴィンテージから劇的に変化した。(中略) 1994年にはヴェルトハイマー家所有のオートクチュール、シャネルがローザン=セグラを買収した。 ここのワインは手に入れる価値のある華麗なものだ。価格の方はこの由緒あるブドウ園の新しい品質レベルにまだ追いついていない。所有者が最近代わったことで、ローザン=セグラがすばらしいワインを生産し続けるという一般的な見方はさらに強まるだろう。 ただしここのワインは、そのタンニン量の多さからみて、熟成まで相当な忍耐と自制心もまた必要とする。」 |
ここでちょっと豆知識を。 下の2枚のエチケットはシャネルが買収する1994年よりも前のヴィンテージと、後のヴィンテージのものなのですが、デザイン以外に変わった点があることに気付きますか? |
その答えは・・・。
ローザン・セグラというシャトー名のスペルが変わったのです。
左は“Rausan Segla”と書かれているのに対して、右は“Rauzan Segla”となっているのです。
ひとつお勉強になりましたね!
「ローザン・セグラの偉大な作品であり、このシャトーがこの数十年間につくった最上のワインの1つだ。この若々しい、心が浮き立つような作品は、いまだに濃いルビー/紫色をしており、薄くなる兆しはない。すでに16年目のワインというよりは5~8年もののような味だ。ためらいがちに感じられるノーズは液化したミネラルと混ざり合ったタバコ、燻煙、ブラックカラント、溶けた甘草、ほのかなブルーベリーやコンポストを思わせる。とてもフルボディだが、今も格別にタニックで、強烈な、凝縮感のある、非常に輪郭のはっきりしたスタイルをしており、それでも成長の点から言うとまだ幼児期にいる。 |
ローザン・セグラの歴史において“20世紀最高の傑作”といっても過言ではないこのワイン。
入荷本数も少ないのでお早めにご購入ください!