クリスタル ルイ・ロデレール
CRISTRAL Louis Roderer
1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュとしてルイ・ロデレールに特別に造らせたのがはじまり。特別に仕立てられたクリスタル製のボトルに瓶詰めされていたことからこの名がつきました。当時のデザインのままという美しい透明のボトルは、皇帝の暗殺を企てる者が武器や爆薬などを忍ばせぬよう、瓶底がフラットになっているというディテールまで忠実に再現。
大手のシャンパーニュメーカーのなかではズバ抜けて高い自社畑比率を誇るルイ・ロデレール。葡萄の出来が良い年にだけつくられるというクリスタルは、自社畑のなかでも100%グラン・クリュから選ばれた最高の葡萄のみを用いてつくられます。
また瓶詰め後の熟成はなんと平均5年間に及び、プレステージ・シャンパーニュのなかでも長期の熟成を誇ります。澱とともに長期間熟成されることによって、葡萄の旨みがふんだんに溶け込み、より味わい深くなるのです。
設立以来、一族による家族経営を守り通すルイ・ロデレールは、伝統を守り、クオリティの高いシャンパーニュを造り続けています。
現在、ルイ・ロデレールは、約180haにも及ぶ自社畑を所有し、そこで必要なブドウの80%を賄う、シャンパーニュ随一の高い自給率を誇り、年間平均総生産量の60%が輸出用、またカーヴにはリザーヴワインを多く所有します。
リザーヴワインとは、シャンパーニュに混ぜるブレンド用ワインのこと。味わいに複雑さや深みを出すことができるリザーヴワインはいわばメゾンの“財産”です。
ルイ・ロデレールでは40もの異なるクリュからそれぞれ仕立てられた2~6年もののリザーヴワインを樽ごと所有し、専用のセラーに貯蔵しています。
また、ルイ・ロデレールでは大手メゾンのなかで長い期間の熟成を経て、ワインが出荷されます。
スタンダード・キュヴェの「ブリュット・プルミエ」でさえ瓶詰め後4年、 プレステージの「クリスタル」では瓶詰め後6年もの長期熟成がなされます。
そこには飲み頃までじっくりとセラーで寝かせてあげたいというワインへの強い愛情が感じられます。