マッセート
MASSETO
2018年、イタリア全体で4銘柄、そのうち2銘柄がソライア2015と、このマッセート2015のスーパータスカン。 ワイン・スペクテーター誌でも100点中98点を獲得。 ‘ボルドースタイルを超え、国際品種をも超越した。ボルゲリを表現するうえで最上級の可能性を創り出していることを今実感している’
マッセートから生み出されたワインのファーストヴィンテージは1986年。シンプルに’メルロー’と呼んでいたワイン。
1987年ヴィンテージからラベルに’Maseto'の名前がつきました。
マッセートは偉大かつ複雑なパーソナリティーを持ったワインで、注目すべきはそのストラクチャー。常に優美さを兼ね備えている。高貴で豊満な2001ヴィンテージ、タンニンが多く奥深いストラクチャーを持つ1988ヴィンテージ、すばらしくエレガントな2007ヴィンテージなど、当然ながらそれぞれのヴィンテージがそれぞれのアイデンティティを持ち、様々な気候がもたらす魅力的な演出でファンを楽しませています。
ときに、ペトリュスやル パンなどのボルドー右岸のメルローよりも高い評価を受けるマッセート。メルロファン、イタリアワインファンなら一生に一度は味わっておきたい、間違いなく世界屈指のベスト オブ メルローです。
このマッセートを作り出すのは、ボルゲリ地区の立役者、スーパートスカーナとしてあまりに有名な「テヌータ・デル・オルネライア」です。 1981年、フィレンツェの名門アンティノリ家の次男マルケーゼ・ロドヴィーコ・アンティノーリ伯爵が、トスカーナの海岸マレンマ地方のボルゲリでワイン造りを始めたのが、この発端です。その品質の高さから世界中の注目を集め、「スーパートスカーナ」の躍進を支えてきた、イタリアでもトップクラスのワイナリーです。
もともとは「カリフォルニアでワイン造りを」と考えていた伯爵ですが、カリフォルニアワイン界の重鎮であったアンドレア チェリチェフ氏と運命的に出会い、唯一無二の土地ボルゲリの可能性に気づかされます。つまりそれが「サンテミリオンとポムロールにも似た素晴らしい土壌とカリフォルニアを思わせる恵まれた気候」だったのです。
現在ではボルゲリの特性に関する研究が数多く行われ、ますますこの土地が持つ「唯一性」に対する評価は上がる一方となりました。
ボルゲリ研究第一人者のアッティリロ シェンツァ教授(ミラノ大学醸造学)は「ヨーロッパ、いや世界中探しても、ボルゲリのような特性を持つ土地はない」と断言しているぐらいです。
2018年、イタリア全体で4銘柄、そのうち2銘柄がソライア2015と、このマッセート2015のスーパータスカン。 ワイン・スペクテーター誌でも100点中98点を獲得。 ‘ボルドースタイルを超え、国際品種をも超越した。ボルゲリを表現するうえで最上級の可能性を創り出していることを今実感している’