LUCE DELLA VITE/ ルーチェ・デッラ・ヴィーテ
「オーパス・ツー」の異名を持つスーパートスカーナの代表的存在
ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、1995年に、ヴィットリオ・フレスコバルディとロバート・モンダヴィという、
ワインへの情熱と、卓越したワイン醸造の技術を持った、20世紀を代表する二人のワイン醸造家によって創設されたワイナリーです。
メルロとサンジョヴェーゼから造られるスーパートスカーナスタイルのこのワインは、アメリカ・カリフォルニアのオーパス・ワン(フランス・ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトとアメリカ・カリフォルニアのロバート・モンダヴィのジョイントベンチャー)に
なぞらえ、「オーパス・ツー」の異名を持ち、世界中で人気を博しています。
ラベルには輝く太陽とそれを取り巻く12の炎を持つコロナ。
中央イタリアの都市を訪れる人々は、フレスコバルディ家が寄進した土地に建てられた、フィレンツェのサント・スピリート教会の祭壇を始めとする、
歴史的な建物の柱や扉に、その太陽の紋章が刻まれているのを目にすることでしょう。
イタリアでも最も高貴なワインを生み出すモンタルチーノの畑
海抜654メートルの美しい丘陵地の上に位置するモンタルチーノの村は、未だに中世からの魅力的な風貌を保っています。
この丘陵地の斜面は偉大なワインを生み出すブドウ畑とオリーブの茂みに覆われ、その一部はオルチャ渓谷の芸術・自然・文化公園に属しています。
この周辺の森にはホルム樫の木が多く、そのラテン名 が、モンタルチーノの名の起源となっていると言われています。
ルーチェ・デッラ・ヴィーテは、モンタルチーノの南西にあるブドウ栽培地域にあり、その敷地面積192ヘクタールの内、55ヘクタールにブドウが植えられています。
畑の一部は1977年に植えられ、その他は1997年に植えられたもので、植密度は1ヘクタール当たり、6,100本となっています。
標高は350~420メートルで、モンタルチーノで最も標高の高い場所の一つです。
畑の上部では、ガレストロと呼ばれる結晶片岩を含む砂質と石灰岩の混合した土壌が多く、水捌けの良い、養分の少ない土壌はサンジョヴェーゼ品種の栽培に理想的です。畑の下部では粘土質が多く、メルロー品種に適した土壌となっています。
この地方の特徴である、太陽がさんさんと降り注ぐ長い夏と、ルーチェの南向きの畑は、ブドウがゆっくりと完熟することを可能にするとともに、ブドウに驚くほどの凝縮度と力強さを与えます。
夜間は風が吹き、気温が下がるため、ブドウのアロマの複雑味が維持されます。
ルーチェの栽培と醸造について
ブドウは手作業で厳粛に選別され、傷を受けたものや成熟が足りないもの等、品質がそぐわない粒は途中で取り去られます。
ブドウを破砕し花梗を取り除き、モストは温度管理機能付きステンレススチールタンクに移され、その後4週間果皮と共に発酵とマセラシオンが行われます。
その間、果実の風味や甘く成熟したタンニンを最大限に引き出すために、様々な手が尽くされます。
鋭いリンゴ酸をより柔らかく滑らかな乳酸に変えるマロラクティック発酵は、この期間中に始まり、フランス産のバリック樽の中で終了します。
発酵とマセラシオンが終わったところで、サンジョベーゼとメルローは「LUCE」を生み出すべくひとつに統合されて行きます。
通常は同量を、年によっては、醸造家が割合を変えてこの二つを調合し、このワインのキャラクターを表現して行きます。ワインは24ヶ月間、フランス産のバリック樽で精錬されます。
その間、バリック樽は一つひとつ繰り返しチェックされ、その中から特に秀でた進化が見られるものだけが、最終的にLuceとして選ばれることになります。
その後瓶の中で一年余りの熟成期間を経て、ワインはワイナリーの手を離れることとなります。
細心の注意の下、一本ずつ手作業で包装され、木箱に収められます。
その一部は、歴史あるコレクションの一端として、ワイナリーに保存されます。
ルーチェ・デッラ・ヴィーテのワイン
サンジョヴェーゼ種とメルロー種というセパージュを、モンタルチーノの地で初めて取り入れたのが、この「Luce」です。
メルロー種の柔らかさ・まろやかさと、サンジョヴェーゼ種のしっかりしたボディ・エレガントさを結び付けることは、いかにも妥当な発想のようでありながら、それを成す者がいませんでした。
世界的に専らサンジョベーゼ種の品質価値が認められていたBrunello di Montalcino(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)の地で、 Marchesi de’ Frescobaldi(マルケーゼ・ディ・フレスコバルディ)家とRobert Mondavi(ロバート・モンダヴィ)家のコラボレーションによって初めて実現した革新的なひとつの「作品」ともいえるのがこのワインなのです。
2002年からは、一切の責任が委ねられたLamberto Frescobaldi(ランベルト・フレスコバルディ)が、この地に由来するサンジョヴェーゼ種という伝統品種と、モンタルチーノに1976年に導入されたメルロー種の融合を遂げた「Luce」の歴史を刻み続けています。
~ワイナリーHPより~
収穫時のぶどうのクオリティーが総合的に非常に良かった年とも言えるのがこの2009年でしょう。
気候の移り変わりが好条件を生み出し、収穫時のブドウはしっかり熟しながらも、バランスの良い酸と複雑性のあるアロマを維持したままカンティーナへ運ばれました。
凝縮したルビー色を持つLuce2009。深い層の広がりを見せる魅惑的なアロマには、ブルーベリー、チェリー、プルーンの果実に続い
て、グリーンペッパーやナツメグなどのスパイス、そして甘草やスターアニスの香りが加わります。ミントやフレッシュなアーモンドの爽やかな香りに寄り添われ、最後は甘いミルクチョコレートとレバノ
ン杉の香りで締めくくられます。味わいは丸みがあり、ミネラルの強さを感じ、濃密で滑らかなタンニンが、しっかりしたアルコールにサポートされています。調和の取れた余韻が長く残る味わいです。
LucenteはLuceのセカンドワインです。
Luceと同じ畑から”コンテンポラリー”なワインを作る事を意識してブドウを選んだもう一つのセレクション。
このワインには独特なテロワールが表現されています。
モンタルチーノのワイナリーで12ヶ月バリック熟成させ、そのまま敷地内でボトル詰めも行われます。
ルーチェの魅力、グレート・ヴィンテージの恩恵をリーズナブルな価格で味わえるこのルチェンテ、今まさに購入すべき1本です!!