Chateau Canon
シャトー・カノン
フローラルかつミネラリーで、
上品な仕上がりの赤ワイン
1760年、フランスの海軍に属していたジャック・カノン氏がこの土地を購入。 ここがブドウ栽培に適していることを見抜き、当時ブドウ以外に植えられていた穀物などを抜き取り、 全てブドウに植え替えたのがシャトー・カノンの始まりです。 畑はサン・テミリオンでも最も優れた場所の一つである、 シャトー・オーゾンヌやシャトー・ベレール・モナンジュといった グラン・クリュ・シャトーが集まった南西部斜面に22ha所有しています。 1996年からはメドック地区の2級シャトー、ローゼン・セグラと同様に、 あの有名ブランド「シャネル」のオーナーである ヴェルメテール家がオーナーとなったことでも話題となりました。 シャトー・カノンのワインは、気品高い香りがあり、 サン・テミリオンの中でも特にきめが細かく余韻も長いのが特徴。 若いうちからタンニンがしっかりとしており、熟成を経るとなめし革、 西洋杉、甘いプルーンの香りが印象的です。 |
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コート・サン=テミリオンのひとつであるカノンは、サン=テミリオンの町の南西側の斜面の、 ベレールやマグドレーヌ、クロ・フルテ、ボーセジュールといった第一特別級のブドウ園にはさまれたすばらしい場所にある。 非常に伝統的で、オークの発酵槽での長くて高温での発酵という製法は、このシャトーが、しなやかなボルドー・ワインを 飲みたいという消費者にほとんど注意を払っていないことを示唆している。 タニックで、力強いワインであり、非常に長持ちするようにつくられている 。 カノンは、サン=テミリオンの最高級であるシュヴァル・ブランやオーゾンヌにしばしば匹敵し、時にはそれらをしのぐほどの質の高さを達成した 。 最良の状態におけるカノンは、すばらしい芳醇さがあり、深みがあり、凝縮感があり、筋肉質で、フルボディで、熟成すると 果実味が豊かであり、西洋杉の香りを持つとびきり上等のワインとなることがしばしばある。このワインがさほど知られていないことは不可解である。 『ロバート・パーカー ボルドー第4版』 より抜粋 |