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赤ワイン
ソムリエ厳選おすすめワイン

赤い色をしたワインが赤ワイン。でも、赤ワインと一口に言っても、作り方や産地でいろんなタイプの赤ワインがあります。大まかに言うと、色のついたブドウを使って、醸造する時に果皮や種、時には果梗も使って作るのが赤ワインです。

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2024/10/04更新

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シャトームートン・ロートシルト醸造家 パスカル・マーティ氏のヴィニャマーティ

シャトームートン・ロートシルト醸造家 エリック・ファーヴル氏のシャトー・リヴィエール・ル・オー

あなたに合った赤ワインに通販で出会える選び方

ワインショップソムリエでは、さまざまな赤ワインを揃えています。しかし、ひと言で“赤ワイン”といってもその種類は豊富にあり、どれを選べば良いのか分からないという方も少なくないでしょう。ここでは赤ワインの味わいの種類や産地、当たり年など、ワインショップソムリエで赤ワインを選ぶための基礎知識を紹介していきます。

同じ赤ワインでもさまざまな味わいがあるため、どのような味わいの赤ワインを選ぶかがポイントになっていきます。赤ワインには、“ボディ”と呼ばれる味わいの違いを指し示す基準がありますが、まずこれを基準に選んでみると分かりやすいかもしれません。ここからは、赤ワインの味わいの種類について解説していきたいと思います。

「ボディ」とは

赤ワインの味わいでよく使用される「ボディ」という言葉。通販で赤ワインを購入しようと思っている方であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。このボディには、大きく分けて「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」の3種類があり、この味わいの違いを指針にして通販で赤ワインを選ぶと分かりやすいでしょう。“ワインのボディ”には、さまざまな要素が含まれているのでひと言で解説するのは難しいですが、ひとまずワインの「ボリューム」と考えると分かりやすいかもしれません。赤ワインは、ポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれており、これが多い赤ワインは渋みが強くなりボリュームがあるように感じます。また、果実味がたっぷりとしていたり、旨味がたっぷりと乗っていたり、こういった飲み口のボリュームなどもボディの一種と考えていいでしょう。ちなみに、白ワインはほとんどタンニンを含まないため、“ボディ”という言葉は使用されませんが、樽で熟成させたボリューミーなシャルドネ種の白ワインはフルボディと呼ばれるなど、場合によっては使用されることもあります。

フルボディ

「フルボディ」は、ボリュームがあり、どっしりとした飲み心地の赤ワインに使用されている言葉です。カベルネ・ソーヴィニヨンやテンプラニーリョ、シラーなど、タンニンが豊富で果実味が強めの黒ブドウを使用した赤ワインに多く見られます。また、アルコール度数が高いワインもボディを強く感じさせることがあるため、糖分が高くアルコール度数が高くなりやすい温暖な地域の赤ワインも、フルボディタイプの赤ワインが多いです。

ミディアムボディ

「ミディアムボディ」は、フルボディとライトボディの中間くらい、ほどよいボリューム感の赤ワインに使用されています。メルロやカルメネール、サンジョヴェーゼ、ピノ・ノワールなど、タンニンはそこまで強くないものの、果実味や酸がしっかりとした飲みやすいワインがそれに当たると考えられます。グルナッシュやカリニャンといった黒ブドウ品種から造られる赤ワインもまろやかで果実味豊かなタイプなので、ミディアムボディのものが多く見受けられます。ただし、フルボディよりのパワーのあるミディアムボディもあれば、軽やかでエレガントなライトボディ寄りのミディアムボディもあるなど、味わいの幅が幅広いところも特徴です。そんな時は、品種や熟成方法、産地などを参考にして選んでみると良いでしょう。

ライトボディ

「ライトボディ」は、その名が指し示しているように“軽やかな飲み口”のワインに対して使用されている言葉です。アルコール度数が低めで、タンニンも穏やか。酸も強すぎず、果実味に溢れた飲みやすい赤ワインがこれに当たります。ピノ・ノワールやマスカット・ベーリーAなどの日本ワインに使用されている日本固有の黒ブドウ、ガメイから造られる赤ワインに多い傾向があります。ただし、これらの品種を使用したら必ずライトボディになるわけではなく、ブドウの品質や醸造方法、熟成期間によってミディアムボディ以上になることもあります。毎年11月の第3木曜日に解禁となるボージョレ・ヌーヴィーなど、世界で造られている新酒の多くはライトボディを思わせる軽やかな味わいですので、ぜひ試してみてください。

赤ワインを選ぶ際、赤ワインで有名な産地を基準に選ぶのもおすすめです。これら有名産地では、特徴的な品種を使用して、その産地らしい味わいの赤ワインを造っています。産地それぞれに味わいの方向性や個性があり、それを知れることで、産地から飲みたい赤ワインを選べるようになります。ここからは、赤ワインが美味しい産地の基礎知識をお伝えしていきましょう。

ブルゴーニュ(フランス)

世界最高峰の赤ワインを生み出す、フランスきっての銘醸地のひとつがブルゴーニュ。ブルゴーニュは、フランスの東部に位置するワイン産地であり、ボルドーと双璧をなす巨大産地です。原産地呼称が地方、地区、村、畑にまで細分化されており、その数は100以上とフランス内で最も多いことも特徴的です。ブルゴーニュで製造する赤ワインのほとんどは、ピノ・ノワールのみで造られており、生産者や産地によって味わいの変化が楽しめます。数十年熟成できるミディアムボディ以上の高級赤ワインもあれば、早飲みタイプの軽やかなカジュアルな赤ワインなど、幅広い味わいが楽しめるのも特徴です。ブルゴーニュの高級赤ワインは北部のコート・ドールに集中していますが、南部のボージョレは、新酒ボージョレ・ヌーヴォーの産地です。軽快なライトボディのガメイ種を使用したワインは、日本でもよく知られている味わいとなっています。

ボルドー(フランス)

世界最高峰の赤ワインを造る産地のひとつ、「ボルドー」。水のほとりが語源のフランスの西部に位置する、ワイン銘醸地です。ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを中心とした、ミディアムボディからフルボディの赤ワインが造られています。ボルドーの赤ワインの特徴は、品種を2~4種類ほどブレンドしており、長期熟成タイプのボリュームの強い赤ワインが多く見受けられます。タンニンが強く、しっかりとした味わいの赤ワインが特徴ですので、こういったワインをお探しの方はボルドーワインがおすすめです。

トスカーナ州(イタリア)

全ての州でワイン造りが行われているほどに、ブドウ栽培やワイン生産に適していると言われているイタリア。赤ワインで特に有名な産地が、中部にあるトスカーナ州です。キャンティやモンテプルチャーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、世界的にも知られている有名ワイン産地が多く、全体的に品質が高い赤ワインを生産します。トスカーナ州で使用されている主な赤ワイン品種がサンジョヴェーゼで、酸とタンニンが豊富な黒ブドウとして知られています。トスカーナ州では、サンジョヴェーゼ100%のものもありますが、その多くがフランスのボルドー地方のようにブレンドされることが多く、一部カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロとのブレンドも行われています。トスカーナ州の赤ワインの多くは、イチゴやラズベリーなど、甘酸っぱさを感じさせる風味を持ち、タンニンも強すぎないため、比較的初心者の方でも楽しめる陽気な味わいが特徴です。中には、長期熟成のフルボディタイプの赤ワインもありますが、全体的にミディアムボディのバランスが取れた赤ワインが多い傾向です。

リオハ(スペイン)

スペイン屈指の赤ワインの銘醸地、リオハ。スペインで最も早くDOCaに認定された、スペインを代表するワイン産地です。リオハで造られてる赤ワインは、テンプラニーリョと呼ばれている黒ブドウで、酸やタンニンが豊富であることで知られています。風味は繊細ですが、タンニンが十分あるので熟成に向きやすく、フルボディタイプの赤ワインがメインです。アメリカンオークで熟成されることも多く、バニラの香りやスパイシーな風味も特徴と言えるでしょう。テンプラニーリョは、フルボディの赤ワインというのが定説でしたが、近年ではより繊細さにこだわったタイプの赤ワインも多く見受けられるので、同じリオハでもさまざまなタイプの赤ワインが楽しめます。

ワインには、「当たり年」と呼ばれているものがあります。通販で赤ワインを選ぶ際、この当たり年を基準に選ぶという方法もおすすめです。当たり年とは、天候などブドウの栽培条件が非常に優れていた年のことであり、優れた天候の年に収穫されたブドウが造られたワインは素晴らしい出来映えとされています。ここでは、ボルドーとブルゴーニュの当たり年をまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてください。

ブルゴーニュの赤ワイン

2005年
全体的に乾燥した気候だった2005年は、ブルゴーニュワインにとって最良の年と言われています。シャブリ地区は、やや冷涼だったものの、日照量が多く魅力的なワインが多く生産されました。

2010年
当初2010年は厳しい年になると言われていたものの、夏場から収穫期に向けて好天が続いたことで、凝縮感のある素晴らしいブドウが収穫できました。長期熟成のポテンシャルがあるワインと言われています。

2015年
近年稀にみる素晴らしい年と言われているのが、2015年です。ブルゴーニュ全体で好天に恵まれ、色づきが良く凝縮感とほどよい酸、タンニンのバランスが完璧なブドウが収穫されました。ブルゴーニュらしい、ミネラル感も併せ持つ素晴らしいワインが楽しめる年です。

ボルドーの赤ワイン

2009年
近年稀に見る当たり年として注目された2009年。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの糖度が高く、メドックやグラーヴにとって最良の年となりました。ロバート・パーカー氏も、32年間ボルドーを試飲してきた中で最高の年になったと大絶賛された年です。

2010年
降雨量が少なく、収穫時前後も天候が続いたことで品質の高いブドウが収穫できた年です。果実が成熟し、酸とタンニンが豊富であることから、長期熟成型が期待できるとされています。今後、数十年後にこの年のワインが話題になるはずです。

2015年
夏から収穫期の秋にかけて晴天が続き、全体的に品質が高いブドウを収穫することができた年です。2015年は、全体的に品質が高いワインが出来上がっているので、今後注目が期待できます。

2016年
奇跡のヴィンテージと称される、非常に稀な当たり年が2016年です。季節によって天候が激しく変化しましたが、それがブドウにとって最良の天候となり、糖度だけでなく酸やポリフェノール量などがバランス良く凝縮されました。繊細でエレガントなワインとなっています。

通販で買った赤ワインの楽しみ方

ワインは、どんな温度で飲むのか、さらにどんなお料理と合わせて飲むのか、こういった部分にも気を使いたいお酒です。
ここからは、通販で赤ワインを購入した後、より美味しく飲む方法を紹介しますので、是非参考にしてみてください。

赤ワインは常温。これが、定説として言われてきていますが、実際は赤ワインの種類によって飲み頃の温度を変化させることが必要です。赤ワインの種類によっては、常温で飲むと美味しく感じなかったり、冷やして飲むと美味しく感じられるものも多くあります。ここでは、フルボディとミディアムボディ、ライトボディのそれぞれの飲み頃の温度について解説していきましょう。まず、フルボディの赤ワインの場合です。フルボディは、タンニンが強くボリュームがあるタイプの赤ワインですが、温度が低いとタンニンがより強く感じてしまい、口内がギシギシした感じになってしまいます。そのためフルボディのワインは、16?20度程度の温度がほど良い飲み頃でしょう。一方、ミディアムボディは、14?16度ほどが美味しく飲める温度ですが、ライトボディよりならやや低め、フルボディ寄りなら高めの温度といった調節をするとさらに美味しくいただけるはずです。最後にライトボディですが、12?14度ほどの温度がおすすめです。やや低めと思われるかもしれませんが、果実味が豊かでタンニンが穏やかなタイプですので、冷やしてもギシギシした感じが無く、果実味や風味の輪郭がよりハッキリするため、美味しくいただけるようになります。ワインのタイプに合わせて、飲み頃の温度を変えるのも、赤ワインを美味しく飲むコツなので覚えておいてください。

赤ワインを美味しく飲むためには、料理との相性も考えるべきでしょう。「マリアージュ」という言葉があるように、良いワインと料理とのペアリングは、それぞれの良さをさらに引き立ててくれます。ここからは、赤ワインの種類別に合わせたい料理を紹介していきます。

フルボディ

フルボディの赤ワインは、果実味やタンニンが強めのワインですので、脂が多めの肉料理がおすすめです。サーロインステーキやハンバーグ、肉を煮込んだ料理と良い相性を示します。こってりしたデミグラスソースなど、赤ワインのボリュームに合わせたソースを使った料理、食材と合わせるとより美味しくいただけます。

ミディアムボディ

ミディアムボディの赤ワインは、豊かな果実味、まろやかな風味、ほどよい酸とタンニンが特徴です。そのため、トマトソースで煮込んだ料理やパスタ、魚料理がおすすめです。また、ジビエなど、クセのある肉類との相性も良いでしょう。フルボディの赤ワインに比べて、ミディアムボディの赤ワインの外観はやや明るめですので、色合いが鮮やかな赤みのあるソースで仕上げた料理との相性もおすすめです。ピノ・ノワールなどは、すき焼きなど、和風の醤油を使用した煮込み料理との相性も良いで試してみてください。

ライトボディ

ライトボディの赤ワインは、タンニン量が少ないため、脂っぽさを感じさせる肉料理だと負けてしまいます。そのため、ホースラディッシュを添えたローストビーフやマグロやサーモンを使用した軽めのカルパッチョ、トマトスープなどと良い相性を示します。比較的、軽めの料理が合うので、タレの焼き鳥との相性も良好です。赤ワインの種類に合わせて、ペアリングを考えるのもワインの楽しみのひとつです。ぜひ、いろいろな赤ワインと自分なりのマリアージュを見つけてみてください。

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