シャトー・フォンバデ
CHATEAU FONBADET
シャトー・ラフィット、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラトゥールと五大シャトーのうち3つが居を構えるポイヤック村は、名実共にボルドーで最高峰とされる素晴らしいテロワールをもち、力強さと奥深さを備えた、エレガントなワインを生み出しています。
そのポイヤック村にあり、格付けシャトーではないにも関わらず評論家やプロのソムリエが注目しているシャトーが、このフォンバデです。
その理由は何と言ってもテロワールです。
フォンバデの畑は3つの場所にありますが、一つ目の畑はポイヤックの北側でムートン・ロートシルトの畑に囲まれた13ヘクタール、二つ目はほぼ中央で、人気銘柄のランシュ・バージュに隣接する3ヘクタールです。三つ目は南側、名高い格付け二級シャトーのピション・ロングヴィル・バロンの隣にある4ヘクタールです。
いずれも、カベルネ・ソーヴィニョンのポテンシャルを発揮する、砂利質の堆積した土壌にあり、畑の樹齢も高く、優れたワインを生み出しています。
2011年にはフランス大統領公邸(エリゼ宮)のオフィシャルワインに選ばれ、フランスを代表するワインの一つとなりました。
18世紀から続く歴史あるシャトー
シャトー・フォンバデの歴史はかなり古く、アンシャン・レジームの終わり、フランス革命の年である1789年の記録では、すでに「シャトー・フォンバデのブドウ畑」という記述がみられます。
現在のオーナーであるペロニー家は、ポイヤックで長年ワイン造りに携わる名家でした。20世紀初頭、フォンバデの名で最高のヴィンテージのワインを販売していたピエール・ペロニーの祖父は、シャトー・ラフィット・ロートシルトのマネージャーでした。また、ピエールの妻ジャニの祖父はシャトー・ムートン・ロートシルトのマネージャーでした。
現在はピエールの娘のパスカル・ペロニーが当主として、このシャトーを切り盛りしています。