BELLE EPOQUE EDITION AUTOMNE/ベル・エポック エディション・オータム
ベル・エポック エディション・オータム2005誕生の由来
創業以来200年以上の歴史を誇る、老舗メゾン「ペリエ ジュエ」。職人たちが守り抜いてきた繊細でエレガントな味わい、ボトルにあしらわれたエミール・ガレによるアネモネ(秋明菊)の美しさは、“シャンパーニュの芸術品”と称されています。
「ベル エポック エディション オータム 2005」は、ガレも憧れた日本の秋に感銘を受けた7代目最高醸造責任者、エルヴェ・デシャンが、移ろいゆく秋の美を表現したロゼ・シャンパーニュ。
木々が燃ゆる赤、輝く黄色、つやめく橙、小豆がかった茶色と、思い思いに景色を染め上げていく日本の秋。
“洗練と成熟”そして、“やさしさと力強さ”という対照的な魅力が共存する美しい日本の秋を祝福するにふさわしい一本です。
熟成により生み出された複雑かつ繊細な季節限定キュヴェをお愉しみください。
ピュアで深みのあるロゼの輝きに、オレンジやコパーの色合いを纏った繊細な泡がガーネットのようなきらめきを与えます。 ザクロやレッドカラント、柿、さらにはブラッドオレンジやピンクグレープフルーツなどの柑橘類からなる豊かで芳醇なアロマのブーケ。 ローズの香りを纏い、時折はちみつのような甘いアロマを漂わせます。 味わいは、みずみずしく澄んだ味わいの後に鮮やかな柔らかさ。最後に爽やかな酸味へと続くキュヴェは、どんなコース料理とも完璧なハーモニーを奏でます。 10-12℃に冷やしてお召し上がりください。
ペリエ・ジュエの歴史
1811年、フランス・シャンパーニュ地方、エペルネの地にピエール・ニコラ・マリー・ペリエとその妻アデル・ジュエの二人の名前を取ってペリエ・ジュエ社は創立されました。
シャンパーニュ地方でも最高峰の特級畑を中心に、65haの自社畑を所有しています。
1861年には英国ビクトリア女王御用達となり、
さらにフランス王室御用達の命を受けました。
ボトルにはアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸作家である「エミール・ガレ」がデザインしたアネモネがあしらわれていることで
有名です。
また、ペリエ・ジュエはシャンパーニュに辛口の概念を持ち込んだ先駆者でもあります。
19世紀初頭まで各メゾンこぞって甘口一辺倒であったシャンパーニュを、顧客の嗜好に合わせて糖分添加を行わないことで他社に先駆けて世界初の「辛口シャンパーニュ」を世の中に送り出しています。
ベル・エポックの由来
ペリエ・ジュエの3代目社長アンリ・ガリスとエミール・ガレは友人関係にあり、二人が共に生きた時代はまさに「ベル・エポック(美しき優雅な時代)」でした。
この時代は生活全体に良質な芸術性を求めたアール・ヌー ヴォーが生まれた時代であり、1902年、アンリ・ガリスはエミール・ガレにペリエ・ジュエのシャンパンの
ボトルのデザインを依頼しました。
当時既に白血病を患っていたガレは1904年、自らのデザインしたボトルが世にリリースされるのを見ることも無く、この世を去ることになりました。
そしてこのボトルもまた第一次世界大戦の戦乱の中、ガレの死を悼むかのように封印され、その後長きにわたりペリエ・ジュエのメゾンの地下カーヴで眠り、人目に晒されることはありませんでした。
ガレの死から60年後の1964年、当時の社長であったミシェル・ビュダンとセラーマスターのアンドレ・バブレがセラーに眠るガレがデザインしたボトルを発見しました。
アンドレ・バブレはそのボトルの美しさに感銘を受け、このボトルのイメージに相応しいシャンパーニュを造ることを決意したのです。
「ボトルに描かれている白いアネモネの花が、シャルドネの持つ繊細さをものの見事に表現している」と、特級畑のシャルドネを主体としたスペシャル・キュヴェを醸造し、5年の熟成を経て、1969年にリリースされることとなりました。
このシャンパーニュこそが「ベル・エポック」たる由縁です。
ガリスとガレが生きた時代の名を付けたこのシャンパーニュは、その繊細でエレガントな味わいと、優美で気高いボトルデザインが一世を風靡し、「フルール・ド・シャンパーニュ(シャンパンの華)」と称されるプレミアムシャンパーニュへと仲間入りを果たしました。