エスクデロ ティント ボデガス・エスクデロ (ボデガス・ヴァルサクロ)
ブラックチェリーのような、深く濃い赤。熟成が進んでいるため淵にはオレンジがかった夕焼け色が現れている。香りは甘く、果実の香り、リコリスやバニラ、チョコレート、そして葉巻の香ばしい香り。トースト香のような樽香も感じ取れる。肉感のある目の詰まったような酒質で、渋みは穏やかで熟成の甘み、上質な瑞々しい酸味、渋みのバランスがよくとれている。
口当たりは非常に滑らかで、優しく、自然にのどへ滑り落ちてくるようなのみ心地がする。少なくとも15年は熟成する、と頭主のアマドールがいう理由がよくわかる。深みのある優しい味わいが出るまで待つべき、典型的な熟成向きのクラシカルなワイン。
子羊ロースト、ローストポーク、牛肉やジビエなど肉類全般にあわせられます。熟成させたワインなので、同じく口当たりの柔らかな煮込み料理などもおすすめ。チーズはマンチェゴやコンテ、ミモレットなど熟成したチーズ、またロックフォールなどのブルーチーズもおすすめ。
ヴィダウ40%、テンプラニーリョ50%、マスエロ10%
畑付きの天然酵母を100%使用し、28から30日という長期間発の酵を行う。毎日ルモンタージュ(撹拌すること)を行い、味わい、色素、ぶどうの成分をしっかり抽出するこの過程によって、ワインは長期熟成できる品質へとかわる。アメリカンオークで16ヶ月熟成させる。
しかし、他国から徐々に現代的・効率的な栽培がもたらされ、リオハでこの「ヴィダウ」を持つ人は非常に少なくなってしまいました。150年間、4世代に渡りこの地を守るエスクデロ家では、例え生産量が少なく、非効率的であっても、樹齢が古く素晴らしいブドウが取れるこの畑にこだわります。
樹齢は90~100年、ブドウの比率はテンプラニーリョ40%、ガルナッチャ40%、グラシアーノ10% マスエロ5%、モナストレル5%で構成されています。 もちろん栽培は全て自然に基づき、化学的な物質などは使用せず循環的農法を行っています。
フランスでよく見られる仕立て方。現代では世界中で広く普及している方法。区画ごと単一ぶどう品種で栽培されることが多い。
株ごとの栽培で、ぶどう品種もばらばらです。
例えばテンプラニーリョの隣にガルナッチャがある、といった具合ですが、垣根式より樹齢が高く育てられ、土壌の力をより引き出せるスタイル。
この畑から生まれるワイン、アルヴムは昔からの醸造方法を受継ぎ、畑の野生酵母で発酵、長期間の樽熟成、卵白を使ったボルドースタイルの清澄を行い瓶詰され、数年間地下セラーで熟成されながら出荷のタイミングを待ちます。
また、この最上級のアルヴムは、他のキュヴェと異なり、最高級のアリエ産フレンチオークだけを使用するのも特徴の一つです。
これにより、アメリカンオークの甘いスモーキーな香りより、畑自体が造る味わい、伝統の味を強調する表現ができます。
ボデガス・エスクデロはスペインのリオハ地方で150年以上の歴史を持つ、歴史的なボデガ(醸造所)です。
スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハは、スペインで最初に赤ワインの樽熟成を始めた場所。
それ以来、高貴ぶどう品種「テンプラニーリョ」を使い、高品質な赤ワインを作り続けます。
現在は3つの醸造所で、国内外で評価の高いワインを作っています。
あのミシュランの三つ星付きとして有名、日本にも進出した「サンパウ」でもオンリスト!
伝統的なリオハワインとロバート・パーカーの評価も高いモダンなワインを作る「ボデガス・エスクデロ」、標高の高いリオハの気候を活かし、高品質なカバを作る「ボデガス・エスクデロ」、
そして曾祖父の代から伝わる樹齢80年を超える畑が自慢の「ボデガス・ロゴス」の3つが、
それぞれの特徴を際立たせながら、コストパフォーマンスの高いデイリーワイン、とっておきの日に楽しみたい高品質なワインまで幅広く手掛けます。
ボデガス・エスクデロはスペインのリオハ地方で150年以上の歴史を持つ、歴史的なボデガ(醸造所)です。
スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハは、スペインで最初に赤ワインの樽熟成を始めた場所。
それ以来、高貴ぶどう品種「テンプラニーリョ」を使い、高品質な赤ワインを作り続けます。
ハイクオリティーと限定生産を信条とするバルサクロ。
その舞台裏では、製造からワイン畑管理まで一貫して環境への配慮も怠らない。
化学肥料の使用を止めたのは10年前のことだ。たゆまぬブドウの木の病気予防対策。さらに、害虫駆除対策、雨水を溜池で浄化し再利用するなど、日夜、自然環境と共存する努力を行っている。
ぶどうの収穫から丹精を込めて、ゆっくりとワインを育てるのがエスクデロのポリシー。今年の収穫年も歴史にその名を刻むであろうことは間違いない。
アマドール・エスクデロとその兄弟達が先代から譲り受けたもの。それは単なる醸造業にとどまらず、ロマンと理性が交錯するワイン造りへの情熱だった。それらの遺産は、このボデガが造り出すビダウ、エル・バルサクロ、エル・バルサクロ・ディオロなどのワインが持つ、力強く、クリアで、奥行きと長い余韻に反映され、また、個性的なカバにも鮮明に反映されている。
というイメージがあるほどで、赤ワインの最高産地として世界的に名声を得ています。
D.O.C. Donominacion de Origen Calificada(デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)
(特選原産地呼称ワイン)
INDO(原産地呼称庁)の厳しい生産基準が設けられている地域でつくられた、スペインで最高クラスのワイン。
現在D.O.C.として認められているのはリオハとプリオラトの二つです。
リオハ地方は、南西にあるイベリア山系デマンダ山脈が中央高地からの夏の熱波を遮り、北に連なるカンタブリア山脈がビスケー湾からの冷たい北西風から守り、乾燥した土地でありながらも、四季を通じて平均的に雨にも恵まれます。この条件が、ワイン用ブドウにとって最適な条件となっています。
伝統的なリオハ地方のワインは、フランス式のオーク樽熟成させた赤ワインを造る点が特徴。
フィロキセラという害虫被害によってフランス・ボルドー地方のワイン生産者がリオハ地方に移住してきたときに、この樽熟成の方法を一緒に持ち込んできた、という説が一般的です。
現在では当たり前のように聞こえるこの方法も、当時のスペインでは画期的でした。
19世紀半ば、現地のリスカル侯爵が導入した小樽熟成が基礎となり、バニラ香が強く表現されるアメリカンオークによる長期熟成、というスタイルが伝統として根付きました。
そのため、リオハは「スペインで樽熟成を最初に行ったワイン産地」として、スペインでいち早く高品質なワインを造り、今日の名声を築きました。
伝統的なリオハワインは、ランクが上がる程に熟成期間が長くなり、市場に出てきた時には、すでに熟成した、飲みごろともいえる味わいが楽しめるのが魅力です。
熟成年数に応じて、ホーベン、クリアンサ、レゼルバ、 グラン・レゼルバとそれぞれランク分けされ、良いブドウ程上級のワインに使われます。