【オールドヴィンテージワインにつきまして】
以下のオールドヴィンテージワインの特徴をお読みいただき、
ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。
・ワイン専用セラー内で、一定の温度・湿度による管理の下、長期間大切に保管されてきたワインです。経年によりラベルに汚れや破損が生じたり、コルク上部にカビが生える事がございますが、ワインの価値を損なうものではございません。また、コルクの上部にカビがあっても、内側にカビが生える事はございません。
・オールドヴィンテージワインの場合、ワインの量が目減りしている事があります。これはコルクが微量に呼吸することでワインの熟成が促される現象で、その際ワインが少しずつ揮発することで起こります。つまり全く自然なことです。
(一般的に、10年で液面が1cm程度下がると言われています。)
・オールドヴィンテージワインはとても繊細です。持ち運びの際の振動によりストレスがかかった直後では、本来の味わいが発揮されないことがございます。また、長い熟成の過程で生じた澱が瓶の中で舞ってしまい、飲む際にざらつきを感じてしまう事がございます。
オールドヴィンテージワインは、飲む前の1週間は瓶を立てた状態で静置し、落ち着かせた状態にしてからお飲みいただく事をお勧めいたします。
なお、誠に恐れ入りますが、返品・交換は致しかねます。
予めご承知の上、お買い求めくださいませ。
シャトー・オー・バイィ
CHATEAU HAUT BAILLY
シャトー・オー・バイィの歴史
シャトー・オー・バイィの歴史はたいへん古く、1461年にはその畑の場所がブドウ栽培に適しており、優れたワインが生まれるという事が知られていました。
1530年代にGoyan?che家(ゴヤネッシュ家)とDaitze家(ダイツ家)がこの場所を所有し、ワイナリーを運営していました。1630年までDaitze家が所有していましたが、その後 Firmin Le Bailly と Nicolas de Leuvardeが買収しました。その後100年足らずで、再びこのシャトーは所有者を買えます。1736年、新たな所有者でアイルランド人のThomas Bartonは非常にビジネスに長けた人物で、彼の手腕のおかげで、オー・バイィのクレレは、イギリスとアイルランドで著しく知名度を高めました。ちなみにクレレとは、当時主流だったボルドー赤ワインで、色が薄い赤ワインのことです。今の赤ワインよりは薄いが、ロゼよりはかなり濃い色調でした。
時を経て、1872年にオー・バイィを手にいれたのは、アルシッド・ベロ・デ・ミニエール氏でした。彼は建物の改築に精力的に取り組み、見違えるように華やかなシャトーを作り上げました。この頃はオー・バイィの黄金期で、当時オー・バイィのワインは、格付け1級のラフィットやラトゥール、オー・ブリオンなどと同価格帯で取引されていたほどです。1953年には、グラーヴ格付けの16シャトーの一つに選ばれました。
1955年、このシャトーを購入したベルギー人のダニエル・サンデルスと息子ジャンの熱意により、シャトーは復活をとげ、1982年以降急激に評価を高めました。1998年にハーバード大卒の銀行家ロバート・G・ウィルメール氏が所有者となり、セラーを刷新し、オー・バイィの精度を更に高めました。
現在は、総支配人のヴェロニク・サンデルス女史がシャトーを引き継いでいます。
オー・バイィのテロワール
シャトーは丘の頂にあり、日当たりがよく水はけも優れているという、この上ない立地にあります。そして、特筆すべきは、過去の熱意ある所有者が残してくれた、高樹齢の畑です。およそ15%のブドウ樹が約樹齢100年という古樹であり、それらはフィロキセラの被害を免れた、自根のブドウの樹なのです。
優れたテロワールに植えられた高樹齢の樹を含む手入れの行き届いた畑。さらに、シャトーの職人的な、徹底的なこだわりによってワインは磨かれ、素晴らしい味わいに仕上げられています。
例えば、オー・バイィでは、出来あがったワインのレベルが理想に達していない時、その年のファーストレベルを造らないこともあるといいます。ファースト・ラべルを作る年でさえ、収穫されたブドウの半分はセカンドやサードワインに使用されるほどに、徹底的な品質重視の姿勢を貫いているのです。
そのこだわりが報われ、2009年には、厳しい批評で知られるロバート・パーカー氏が、とうとう100点を献上。以後常に高い得点を取り続けています。